これはレア!Jリーグに挑戦した「その国ただ一人」の選手たち
2月末以降のシーズン開幕に向けJリーグの各クラブが始動する中、チームの行方を左右する外国人選手の獲得も続々と決まっている。
先日、J3の藤枝MYFCはチャン・ワタナカの加入を発表し、カンボジア人初のJリーガーとなった。
【速報】「カンボジアの至宝」ワタナカがJリーグに!藤枝MYFCが公式発表 https://t.co/bFeRHnSMYU
- Qoly(コリー) (@Qoly_Live) 2017年1月13日
アジア枠が創設された関係でここ数年は東南アジア方面の開拓が進んでおり、近年だけでベトナム、タイ、インドネシア、マレーシアから初のJリーガーが誕生している。
一方Jリーグにはこれまでも様々な国と地域から外国人選手がやってきたものの、思うように活躍をすることができず、彼らの後に続かなかったケースも少なくない。
そこで今回は、彼らの後に続く選手が誕生する願いも込めて、「Jリーグにたった1人しか来たことがない国の選手たち」をご紹介しよう。
※上述した東南アジアの選手は除く。また、二重国籍の選手に関しては代表に入っていればそちらを、そうでない場合は第一国籍を優先とする。
チェローナ
国籍:エルサルバドル
所属:横浜フリューゲルス(1992-1993)
ホンジュラスとの「サッカー戦争」が有名なエルサルバドルの代表として1982年ワールドカップに出場したDF。Jリーグ開幕前にNKKへ加入しその後横浜フリューゲルスで2季プレーした。ちなみに本名はハイメ・ロドリゲスで、登録名のチェローナは彼の愛称だ。
セルゲイ・アレイニコフ
国籍:ベラルーシ
所属:ガンバ大阪(1993-1995)
フレブらと並び「ベラルーシが生んだ最高の選手」の一人に数えられるのが、1993年から3年間ガンバ大阪に在籍したアレイニコフだ。彼は1988年欧州選手権でソ連代表の一員として準優勝し名門ユヴェントスへ移籍、体制崩壊後はベラルーシ代表としてプレーした。Jリーグに旧ソ連出身の選手は何人かいるが、ベラルーシ人は彼が唯一である。
マーク・ボウエン
国籍:ウェールズ
所属:清水エスパルス(1997)
キャリアの晩年に日本へやってきたウェールズ代表のDF。彼は1980年代にノリッジの中心選手として活躍し、クラブの歴史の中でも「最高の左サイドバック」の一人と考えられている。しかし、清水では33歳という年齢もあってか7試合3ゴールに終わり、半年間で退団した。
ビタリー・パラクヘネビッチ
国籍:タジキスタン(ウクライナ)
所属:湘南ベルマーレ(2000)
2000年にJ2・湘南で半年間プレーした「ビタリー」。彼はウクライナ出身でJリーグも「ウクライナ国籍」と発表しているが、1996年にタジキスタン国籍を取得し、翌年、韓国で代表デビューした。ちなみに同代表はこの時16名の招集を予定していたものの12名しか集まらず、当時Kリーグで活躍していた彼を急遽呼ぶことになったんだとか。
ロレンツォ・スターレンス
国籍:ベルギー
所属:大分トリニータ(2001)
ベルギー代表の1990年代を代表する選手で、1990、1994、1998と3度のW杯、EURO2000などの国際舞台を経験。元々は守備的MFであったが後にスイーパーへ転向した。2001年にJリーグ大分へ電撃入団、シーズン途中の9月に退団し現役引退をするものの26試合出場とまずまずの成績を残した。なお、今年ケヴィン・オリスがJ2・京都サンガへ加入し2人目のベルギー人が誕生している。
ルディ・バタ
国籍:アルバニア
所属:横浜FC(2003)
昨年のEUROに初出場したアルバニア。彼らがまだそんな檜舞台を目指すのが難しいかと思われた時期に主将を務め、59試合5ゴールを記録したのがルディ・バタだ。彼は名門セルティックやドイツのクラブなどで活躍し、2003年にピエール・リトバルスキー監督(当時)の誘いで横浜へやってきた。Jでの登録名は「ルディ」。
シルビオ
国籍:トリニダード・トバゴ
所属:横浜FC(2005)
ヨーク、ラタピー、ヒスロップなど、カリブ海の隠れたタレント輩出国として知られるトリニダード・トバゴ。よく間違えられるが、「トバコ」ではなく「トバゴ」である。シルビオも同国の代表選手で若手時代の2005年に横浜FCへやってきた。この時、一緒にプレーした三浦知良はシドニーFCで短期間ヨークともプレーしている。
イブラヒマ・カマラ
国籍:セネガル
所属:ジュビロ磐田(2005)
2002年ワールドカップで旋風を巻き起こしたセネガル出身のカマラ。2005年にジュビロ磐田の練習に参加しそのまま加入したが、当時の磐田は前田遼一、中山雅史、カレン・ロバートらFWの駒が豊富で出番は一度もなく退団している。
サウール・マルティネス
国籍:ホンジュラス
所属:大宮アルディージャ(2006)
コスタリカと並ぶ中米の強豪で、ダヴィド・スアソ、カルロス・パボンら怪物的なFWを生み出すホンジュラス。快足FWのマルティネスも2001年のコパ・アメリカでブラジルを撃破する2ゴールを決め、“爆買い”が始まる前の中国リーグで得点王に輝いている。しかし、パスを基調とする日本のスタイルには適応できなかった。
ダヴィド・ムジリ
国籍:ジョージア
所属:サンフレッチェ広島(2011)
ミハイロ・ペトロヴィッチの東欧コネクションでやってきた“元グルジア”こと元ジョージア代表MF。運動量は乏しいが足元の技術は天下一品で、李忠成は「世界一サッカーが上手いおっちゃん」と表現した。広島では途中出場で流れを変える役割を担った。
アヴラーム・パパドプーロス
国籍:ギリシャ(オーストラリア)
所属:ジュビロ磐田(2016)
2010年ワールドカップのギリシャ代表DF。オーストラリア出身で「アジア枠」が適用されることもあり、「ギリシャ・スーパーリーグ最優秀選手(2011年)」の看板を引っ提げ、昨年5月にジュビロ磐田に加入した。しかし半年での退団が決まり、今年からキプロスでプレーしている。
クエンテン・マルティノス
国籍:キュラソー(オランダ)
所属:横浜F・マリノス(2016〜)
今回紹介する中で唯一、現在もJリーグでプレーしているマルティノス。彼はオランダ出身だが2014年に旧オランダ領アンティル諸島のキュラソー代表入りし、その後、ルーマニアで活躍していたところを横浜FMにスカウトされ日本へやってきた。キュラソー代表は今夏ゴールドカップに初出場するが、マルティノスはどうなるだろうか。
