ビッグマイナーチェンジしたフォレスターが示す今後のスバルの乗り味とは?
2012年に登場したスバルフォレスターが、登場から3年目に大幅改良を行いました。プロトタイプによるテストコースのすでに試乗を行っていますが、今回は公道での試乗を行いました。
フォレスターの改良のポイントは新開発のアダプティブドライビングビームを採用したヘッドランプを含む先進安全装備の充実をはじめ、ステアリングギアボックスの新設計、サスペンションの最適化による操縦安定性と乗り心地の向上、そしてデザインの変更、静粛性の向上です。
テストコースでは操縦安定性と乗り心地の向上は実感できましたが、公道ではどうなのでしょうか。
試乗は富士五湖の一つ、西湖周辺で行いました。試乗車は自然吸気エンジンを搭載した2.0i-Lアイサイトと、最高出力280psを発生する2.0XTアイサイトの2台です。
まず、2.0i-Lアイサイトからです。
前期型の自然吸気エンジンを搭載したフォレスターは、しなやかさが全面に出たサスペンションの味付けが特徴で、個人的には好みの味付けでした。今回ショックアブソーバーやスプリングの最適化、メンバーの強化を行った乗り味は、かなり引き締められた印象を受けました。
前期モデルのしなやかさはやや影を潜めて、硬さが目立ちます。路面がキレイなテストコースでは抜群の乗り味でしたが、路面状況が悪い部分がある公道ではやや路面からの衝撃が大きく感じ、リアシートではかなりゴツゴツとした印象が強かったです。個人的にはもう少し柔らかいほうが、家族が乗るクルマとしては良いかなという印象を受けました。
続いてはターボ車です。前期型は圧倒的なパワーに足回りがやや負けている印象がありましたが、今回の大幅改良でその印象は吹き飛びました。
NA同様に引き締められたサスペンションは280psを発生する2L直噴ターボにピッタリとマッチしています。アンジュレーションのある路面でもフラットな乗り味を実現していますし、路面からの衝撃による揺れの収束の非常に早いです。
コーナリング時の挙動の変化もスムーズで、安心してアクセルを踏むことできます。これはしっかりとサスペンションが動くことで仕事をしてくれているということで、パワフルなターボ車の実力を100%味わえるサスペンションの味付けがなされています。

大幅改良されたフォレスターに乗って気づいたのは、自然吸気エンジン車、ターボ車どちらもサスペンションの味付けが硬めにセッティングされていることです。
他のメーカーの場合、デビュー当初が硬めのセッティングで柔らかくなるという傾向があるのですが、フォレスターの場合は逆でした。これは今後のスバルの乗り心地の方向性を示しているのかも知れません。

新型フォレスターは運転支援システム、アイサイトをバージョン3へアップデートするだけでなく、死角を減らしてより安全なドライビングを支援するアドバンスドセイフティパッケージを設定するなど一段と安全性能も向上させています。車両本体価格は214万9200円〜312万8760円です。
(萩原文博)
ビッグマイナーチェンジしたフォレスターが示す今後のスバルの乗り味とは?(http://clicccar.com/2015/12/18/343208/)





