学生の窓口編集部

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アニメ作品の中には、実写映画さながらの素晴らしいアクションシーンが描かれているものも少なくありません。中には指や目といった細かい部分の動きまで緻密に描かれている作品もあったりします。今回は、そんなアクションシーンがすごいアニメをピックアップしてみました。

■思わずコマ送りで見たくなる!?

●『ストレンヂア 無皇刃譚』

中国大陸から一人の少年が海を渡り、戦乱の時代の日本にたどり着きます。彼の名前は仔太郎。仔太郎は流れ着いた荒寺で「名無し」という謎の剣士に出会います。そこへ仔太郎を追って大陸からやって来た追っ手が現れ……。

2007年に公開された劇場用時代劇アニメ。体内にある秘密を持つ仔太郎と、ひょんなことから彼を守ることになった用心棒・名無しの姿を描いています。本作のアクションシーンはアクションアニメの中でも最高峰といえるもの。名無しが戦う殺陣のシーンは細かい動作まで緻密に描かれ、ぬるぬる動きます。最初の荒寺の戦いで一気に引き込まれてしまうでしょう。アクションシ-ンに定評のある安藤真裕監督の真骨頂といえる作品です。

公開日:2007年9月25日
原作:ボンズ
監督:安藤真裕
作画監督:伊藤嘉之/斎藤恒徳
脚本:高山文彦
美術監督:森川篤
主なキャスト:名無し(CV長瀬智也)/仔太郎(CV知念侑李)/祥庵(CV竹中直人)/羅狼(CV山寺宏一)
製作:「ストレンヂア」製作委員会


●『スクライド』TVシリーズ

近未来の日本。突如出現した「ロストグラウンド」と呼ばれる広大な大地に、アルター能力と呼ばれる特殊能力を持った人々が出現し始めます。ロストグラウンドの未開発地区で生まれ育ったカズマもアルター能力を持つ少年。強力なアルター能力で思うがままに行動していたカズマは、ある日武装警察機関のアルター使い・劉鳳と戦うことになり……。

カズマと劉鳳という2人の主人公を中心に、アルター使いたちの熱い生きざまを描いた作品。2001年にテレビ東京系列で放送されました。バトルアクションものだけに、戦闘シーンの描写は高く評価されています。特にライバルであるカズマと劉鳳の戦いはどれも注目。熱いセリフも相まって素晴らしい出来になっています。

本放送:2001年7月4日-12月26日
原作:矢立肇
監督:谷口悟朗
作画監督:しんぼたくろう/まさひろ山根/伊藤浩二/橋本誠一/糸島雅彦/寺岡巌/小林理/植田洋一/大貫健一/中谷誠一/中田栄治/平井久司/木村貴宏
脚本:黒田洋介
美術:鈴木朗
キャラクターデザイン:平井久司
主なキャスト:カズマ(CV保志総一朗)/劉鳳(CV緑川光)/由詑かなみ(CV田村ゆかり)/君島邦彦(CV山崎たくみ)/桐生水守(CV永島由子)
製作:テレビ東京/読売広告社/サンライズ


●『サムライチャンプルー』TVシリーズ

舞台は江戸時代中期の日本。「向日葵の匂いのする侍」を探す少女・フウは、ムゲンとジンと名乗る2人の剣士と出会います。その出会いがきっかけで、ムゲンとジンは役人に捕まり打ち首寸前になりますが、寸前でフウが2人を救出。その一件以降、フウはムゲンとジンを用心棒にし、再び向日葵の匂いのする侍を探して旅立つことになるのでした……。

2004年にフジテレビ系列で放送された作品。『カウボーイビバップ』を手掛けた渡辺信一郎が監督を務めたことで注目され、江戸文化に現代文化をミックスした独特の世界観が話題になりました。殺陣シーンはムゲンとジンそれぞれで特徴があり、ムゲンはアクロバティックな、ジンは流れるような正確な剣さばきを見せてくれます。また、2人と強敵・刈屋景時との戦いは本作屈指のアクションシーンです。

本放送:2004年5月19日-9月22日
原作:マングローブ
監督:渡辺信一郎
作画監督:中澤一登/清水貴子/竹内進二/谷口守泰/中本尚子/中井準/鈴木竜也/鈴木卓也/清水貴子/竹内進二/伊東伸高/石井ゆみこ/山田正樹/森下博光/山下喜光/安彦英二/小森秀人
脚本:小原信治/佐藤大/高木聖子/待田堂子/渡辺信一郎/下船渡上段/信本敬子/杉良太
美術監督:脇威志
キャラクターデザイン:中澤一登
主なキャスト:ムゲン(CV中井和哉)/ジン(CV佐藤銀平)/フウ(CV川澄綾子)
製作:フジテレビ/マングローブ/下井草チャンプルーズ


●『キルラキル』TVシリーズ

父の敵を探す高校生・纏流子は、殺害現場に残されていた巨大な片太刀バサミの秘密を追って本能字学園に入学。秘密を知るという生徒会長に戦いを挑むも、彼女の配下に敗北してしまいます。戦いに敗れ自宅に戻ってきた流子は、自宅の隠し地下室でセーラー服を発見。その服は着用者の血を吸って強力な力を発揮する特殊なセーラー服「鮮血」でした。鮮血を身にまとった流子は再び生徒会長に戦いを挑む……というストーリー。

『天元突破グレンラガン』を制作した主要スタッフが独立して立ち上げたアニメ制作会社『TRIGGER』が手掛けた最初の作品。豪快なロボットアクションが見事だったグレンラガンに負けず劣らずの素晴らしいアクションシーンが描かれています。登場人物たちは特殊な能力を持ちますが、メーンとなるのは接近戦。特に流子と生徒会長・鬼龍院皐月との豪快で流れるような剣戟(けんげき)シーンは注目です。

本放送:2013年10月4日-2014年3月28日
原作:TRIGGER/中島かずき
監督:今石洋之
作画監督:すしお/佐藤雅将/米山舞/中森晃太郎/岩崎将大/坂本勝/原修一/星野真澄/前田義宏/三室健太/寺井佳史/田澤潮/平田雄三/長谷川哲也/小嶋慶祐/菊池政芳/藤田真弓/堀剛史/半田修平/芳垣祐介/今石洋之
脚本:中島かずき、若林広海、瀬古浩司
美術監督:金子雄司
キャラクターデザイン:すしお
主なキャスト:纏流子(CV小清水亜美)/鮮血(CV関俊彦)/鬼龍院皐月(CV柚木涼香)/満艦飾マコ(CV洲崎綾)
製作:アニプレックス/ULTRA SUPER PICTURES/電通/KADOKAWA/ムービック/ルーセント・ピクチャーズエンタテインメント/MBS


●『BLACK LAGOON』TVシリーズ

舞台はタイの架空の犯罪都市ロアナプラ。日本企業の社員だった岡島緑郎は、会社の機密ディスクを運んでいる途中で運び屋・ラグーン商会の襲撃を受け拉致されてしまいます。これを受けた会社側は緑郎を切り捨て、機密情報ごと消滅させようと画策。緑郎とラグーン商会に雇われた傭兵(ようへい)部隊が迫り……。

広江礼威による同名漫画が原作のアニメ。TVシリーズは2006年に1期と2期の全24話が放送されました。クライムアクションがメーンの作品だけあって、ガンアクションシーンがこれでもかと登場します。この完成度が非常に高く、もう一人の主人公・レヴィのガンアクションは見ものです。OVA(第3期)も注目です。

本放送:2006年4月8日-6月24日/2006年10月2日-12月18日
原作:広江礼威
監督:片渕須直
作画監督:菅野利之/加藤やすひさ/Cindy.H.YAMAUCHI/室井ふみえ/奥田佳子/立石聖/木村雅広/香月邦夫/日向正樹/そえたかずひろ/井上英紀/渡辺章/朝来昭子/渡辺純子/柳伸亮/Kim. Ki Doo/阿部望/斎藤和也/森田岳士/今村大樹/森前和也/浦谷千恵/筱雅律
脚本:片渕須直
美術監督:金子英俊
キャラクターデザイン:筱雅律
主なキャスト:ロック(CV浪川大輔)/レヴィ(CV豊口めぐみ)/ダッチ(CV磯部勉)/ベニー(CV平田広明)
製作:BLACK LAGOON製作委員会


●『ヨルムンガンド』TVシリーズ

山岳部隊の少年兵・ヨナは、あることがきっかけとなり、所属していた部隊を一人で全滅させてしまいます。その後、国際的な武器運送会社の兵士に確保されたヨナは、若き女武器商人・ココと出会います。ココにスカウトされたヨナは、ココ、そして彼女の8人の部下たちと世界を旅することに……。

女武器商人と元少年兵が主人公のガンアクションアニメ。高橋慶太郎による同名漫画が原作です。先ほどの『BLACK LAGOON』と同じく、随所にガンアクションシーンが登場します。しかもアクションは細かく、またスタイリッシュに描かれているので、見ていて爽快。ミリタリー関連の設定や背景のディテールも非常に細かく、特に海外からの評価が高い作品です。

本放送:2012年4月10日-6月26日/2012年10月9日-12月25日
原作:高橋慶太郎
監督:元永慶太郎
作画監督:中村和久/池上太郎/木宮亮介/武藤信宏/いがりたかし/中田正彦/松原一之/池上太郎/川田剛/中田正彦/森賢/木宮亮介/金二星
脚本:黒田洋介
美術監督:高峯義人
キャラクターデザイン:中村和久
主なキャスト:ココ・ヘクマティアル(CV伊藤静)/ヨナ(CV田村睦心)/レーム(CV石塚運昇)/バルメ(CV大原さやか)
製作:ヨルムンガンド製作委員会


●『Fate/Zero - フェイト/ゼロ』TVシリーズ

奇跡を叶える「聖杯」の力を手にするため、7人の魔術師が英霊を召喚し最後の一人になるまで戦う「聖杯戦争」。主人公の衛宮切嗣はアーサー王の英霊を召喚し、妻と従者と共に聖杯戦争に身を投じることになる……。

『Fate/stay night』の10年前に起こった「第四次聖杯戦争」を描いた作品。2011年に1期、2012年に2期が放送されました。作画に定評のある『ufotable』がアニメーション制作を担当しています。そのため、素晴らしいアクションシーンがめじろ押し。特に本作はハードボイルドなキャラが多く、彼らがシブいアクションを展開します。もちろん本編『Fate/stay night [Unlimited Blade Works]』(ufotable版)を見ておくといっそう楽しめます。

本放送:2011年10月1日-12月24日/2012年4月7日-6月23日
原作:虚淵玄/TYPE-MOON
監督:あおきえい
作画監督:須藤友徳/碇谷敦/清水慶太/茂木貴之/高橋タクロヲ/白井俊行/小船井充/菊池隼也/三浦貴博/藤崎静香
脚本:ufotable/佐藤和治/桧山彬/吉田晃浩/実弥島巧
美術監督:衛藤功二
キャラクターデザイン:須藤友徳/碇谷敦
主なキャスト:衛宮切嗣(CV小山力也)/セイバー(CV川澄綾子)/アイリスフィール(CV大原さやか)/遠坂時臣(CV速水奨)/アーチャー(CV関智一)
製作:アニプレックス/星海社/ノーツ/ニトロプラス/ufotable


●『ワンパンマン』TVシリーズ

就職活動に奔走する青年・サイタマは、偶然街で子供を襲っていた怪人を撃退。それがきっかけで「ヒーローになる」という幼い日の夢を思い出したサイタマは、ヒーローになるために猛トレーニングを積みます。髪の毛が全て抜け落ちるほど鍛えた結果、サイタマはどんな敵でもワンパンチで倒せる力を会得。そんな彼の前に次々と強力な怪人が現れ……。

『ワンパンマン』は、ONE原作のweb掲載の漫画。それを『アイシールド21』などを手掛けた村田雄介がリメークし、現在『となりのヤングジャンプ』で連載中です。アニメは2015年の10月にスタート。あの『マッドハウス』が制作を担当し、サイタマをはじめとするヒーローたちのすさまじいアクションが描かれています。第1話のサイタマと地底人(夢)の戦いだけでもそのアクションシーンのすごさが実感できます。ぬるぬると動き、なおかつ格好いいサイタマのアクションは必見です。

本放送:2015年10月5日-現在放送中※
原作:ONE/村田雄介
監督:夏目真悟
作画監督:久保田誓/小嶋慶祐/石橋翔祐/金世俊/RYU SEUNGCHEO/澤田英彦
脚本:鈴木智尋
美術監督:池田繁美/丸山由紀子
キャラクターデザイン:久保田誓
主なキャスト:サイタマ(CV古川慎)/ジェノス(CV石川界人)/音速のソニック(CV梶裕貴)
製作:ヒーロー協会本部
※2015年11月10日時点


●『空の境界::第五章 矛盾螺旋』

両親を殺害し逃亡した少年・臙条巴は、ふとしたきっかけで両儀式と知り合い、式の部屋に寝泊まりするようになります。2人が殺害現場を確認しに行くと、殺したはずの両親は生きていていつもと変わりなく生活していたのです。魔術師コルネリウス・アルバがこの事件に関与していることが分かり……というストーリーです。

本作は奈須きのこ先生の『空の境界』を原作とするアニメです。劇場版アニメは全7章と終章によって構成され、各章が順次公開されました(上のあらすじが第五章のもの)。原作の持つ独特の世界観をアニメでは美しく表現しています。また、動と静の対比が素晴らしく、そのためアクションシーンがさらに際立ちます。ぜひ全章見てこの世界に浸ってみてください。

公開:2008年8月16日
原作:奈須きのこ
監督:平尾隆之
脚本:平松正樹
作画監督:高橋タクロヲ/須藤友徳
美術監督:池信孝
キャラクターデザイン:須藤友徳/高橋タクロヲ
主なキャスト:両儀式(CV坂本真綾)/黒桐幹也(CV鈴村健一/CV喜多村英梨・幼少期)/蒼崎橙子(CV本田貴子)/臙条巴(CV柿原徹也/CV五十嵐裕美・幼少期)/荒耶宗蓮(CV中田譲治)/コルネリウス・アルバ(CV遊佐浩二)/臙条楓(CV伊藤美紀)/臙条孝之(CV山野井仁)
製作:劇場版「空の境界」製作委員会(アニプレックス、講談社、ノーツ、ufotable)


●『ソードアート・オンライン』TVシリーズ

ユーザーが完全にゲーム世界にダイブできるVRMMORPG『ソードアート・オンライン』の正式サービスインの日、突如1万人のプレーヤーがログアウトできなくなります。このゲームの開発者、天才プログラマーの茅場晶彦がプレーヤーの前に現れ、浮遊城アインクラッド最上部100層のボスを攻略しないとログアウトできないと言うのです。そして、このバーチャル世界で死ぬことは実世界での死を意味する、と。主人公のキリトたちプレーヤーは生還を目指しアインクラッド最上部を目指す……というストーリーです。

本作は川原礫先生の同名小説を原作とするアニメです。第1期は「アインクラッド編」と「フェアリィ・ダンス編」。『ソードアート・オンラインII』というタイトルで制作・放送された第2期は、『ファントム・バレット編』から『マザーズ・ロザリオ編』を描いています。本作の主人公の武器は剣。作中でも見事な剣での戦いを披露します。特に圧巻は『ファントム・バレット編』。敵からの銃撃を全て剣で弾くシーンは圧巻です。

本放送:2012年7月7日-12月22日/2014年7月5日-12月20日
原作:川原礫
監督:伊藤智彦
脚本:川上哲也/ジュ・ヒョンウ/みうらたけひろ/伊藤公規/奥田陽介/岡田万依子/岡本達明/吉田雄一/宮嶋仁志/牛尾優衣/近岡直/近藤奈都子/戸谷賢都/吾山下祐/黒田結花/斎藤大輔/斎藤敦史/山下祐/山崎輝彦/山本善哉/寺田祐一/小島智加/小林恵祐/松尾真彦/神本兼利/仁井学/西口智也/青山まさのり/川上哲也/足立慎吾/大庭小枝/中村直人/朝井聖子/田中将賀/渡辺るりこ/渡邉敬介/徳倉栄一/波部崇/梅津茜/板倉喜代美/飯飼一幸/福島豊明/平野絵美/米山舞/米澤優/明珍宇作/落合瞳/鈴木豪/鈴木奈都子/齋藤敦史
美術監督:竹田悠介/長島孝幸
キャラクターデザイン:足立慎吾
主なキャスト:キリト(CV松岡禎丞)/アスナ(CV戸松遥)/ユイ(CV伊藤かな恵)/桐ヶ谷 直葉(CV竹達彩奈)/クライン(CV平田広明)/エギル(CV安元洋貴)/シリカ(CV日高里菜)/ピナ(CV井澤詩織)/リズベット(CV高垣彩陽)/ヒースクリフ(CV大川透)/茅場晶彦(CV山寺宏一)/
製作:SAO Project/SAOII Project


●『刀語』TVシリーズ

「虚刀流」は刀を用いない剣術。この虚刀流の七代目当主である鑢(やすり)七花は、姉・鑢七実と共に2人だけで不承島で暮らしていました。しかし、そこに奇策士・とがめが訪れ、2人の平和は破られます。四季崎記紀という伝説の刀鍛冶が、その生涯を懸けて打った12本の完成形変体刀を収集してほしいというのです。

実は、四季崎記紀は1,000本の刀を作っており、旧将軍はその988本までを収集したのですが、残る12本がその988本の刀をテストベンチに作られた「完成形」だと。とがめの依頼を受けることにした七花は、12本の完成形変体刀を集める旅に出ます。そこには、刀を狙う組織真庭忍軍らとの戦いが待っていたのでした……というストーリーです。

独特な画風のアニメですが、そこで敬遠するのはもったいない作品です。特に戦闘シーンは格好良く素晴らしい出来栄え。最終話の戦闘シーンを褒める人はたくさんいらっしゃいます。本作は西尾維新先生の同名小説を基にしたアニメです。

本放送:2010年1月25日-2010年12月10日
原作:西尾維新
監督:元永慶太郎
脚本:上江洲誠/待田堂子/長津晴子
総作画監督:川田剛
美術監督:工藤ただし
キャラクターデザイン:川田剛
主なキャスト:鑢七花(CV細谷佳正)/とがめ(CV田村ゆかり)/鑢七実(CV中原麻衣)/ナレーション(CV池田昌子)/真庭蝙蝠(CV鈴木千尋)/宇練銀閣(CV宮本充)/敦賀迷彩(CV湯屋敦子)/錆白兵(CV緑川光)/校倉必(CV 小山剛志)/凍空こなゆき(CV日高里菜)/日和号(CV遠藤綾)/汽口慚愧(CV伊藤静)/彼我木輪廻(CV伊東みやこ)/真庭鳳凰(CV置鮎龍太郎)/左右田右衛門左衛門(CV小山力也)/
製作: 「刀語」製作委員会(アニプレックス、講談社、フジテレビジョン、ランティス、ムービック)


●『K』TVシリーズ

現実とは微妙に違った日本が舞台です。主人公の伊佐那社は葦中学園高校に通うごく普通の高校生。ところがある日、学園祭の買い出しに出掛けた社は男たちに襲われます。男たちは赤いオーラを放つ者たちでした。社は間一髪で夜刀神狗朗に助けられます。社は助かったと胸をなで下ろしますが、その狗朗もまた社に刀を突きつけるのでした……。

とにかく映像の美しさが特徴の作品。そのため、戦闘シーンもハイクオリティーで、作画レベルの高さに圧倒されます。ストーリーはやや難解で、とっつきにくい部分もありますが、力強く美しい戦闘シーンだけでも見る価値があるといえましょう。2015年10月より第2期『K RETURN OF KINGS』が放送されています。こちらでもハイレベルなバトルアクションが展開されています。

本放送:2012年10月5日-2012年12月28日
原作: GoRA×GoHands
監督:鈴木信吾
脚本:あざの耕平/宮沢龍生/古橋秀之/高橋弥七郎/壁井ユカコ/来楽零/鈴木鈴
総作画監督:古田誠
美術監督:野村正信
キャラクターデザイン:鈴木信吾
主なキャスト:伊佐那社(CV浪川大輔)/夜刀神狗朗(CV小野大輔)/ネコ(CV小松未可子)/周防尊(CV津田健次郎)/宗像礼司(CV杉田智和)/淡島世理(CV沢城みゆき)/伏見猿比古(CV宮野真守)/草薙出雲(CV櫻井孝宏)/八田美咲(CV福山潤)/櫛名アンナ(CV堀江由衣)/十束多々良(CV梶裕貴)/鎌本力夫(CV中村悠一)/雪染菊理(CV佐藤聡美)/アドルフ・K・ヴァイスマン(CV柿原徹也)/國常路大覚(CV飯塚昭三)
製作:K-Project、MBS


●『FLCL(フリクリ)』OVAシリーズ全6巻

疎瀬(まばせ)という地方都市に住む小学生6年生のナオ太は平々凡々な日常生活を送っていました。しかし、謎の女ハルハラ・ハル子が現れてから彼の生活は一変します。突然ベスパに乗って現れたハル子はナオ太をひくのですが、そのせいなのかナオ太の額から角が生えてくるのです! そして額からはロボットが出現し……。

本作は、『新世紀エヴァンゲリオン』で有名なGAINAXによる企画作品。OVAシリーズとして全6巻が発売され、国内外で高い評価を受けました。制作はGAINAXとProduction I.Gが共同で行っています。そのため、作画クオリティーの高さは折り紙付き。キャラクターの動きの一つ一つが細かく描かれています。それはバトルアクションでも同じ。特にアニメファンの間で有名な第2話の「回し蹴り」のシーンは必見です。

発売:Vol.1:2000年4月26日/Vol.2:2000年6月21日/Vol.3:2000年8月23日/Vol.4:2000年10月25日/Vol.5:2000年12月21日/Vol.6:2001年3月16日
原作:GAINAX
監督:鶴巻和哉
脚本:榎戸洋司
作画監督:平松禎史/今石洋之/小倉陳利/庵野秀明(友情メカ作監)/今石洋之
美術監督:小倉宏昌
キャラクターデザイン:貞本義行
主なキャスト:ナンダバ・ナオ太(CV水樹洵)/ハルハラ・ハル子(CV新谷真弓)/サメジマ・マミ美(CV笠木泉)/ニナモリ・エリ(CV伊藤実華)/マナベ・ガク&マサムネ・マサシ(CV宮島章/CV鈴木和人)/ミヤジ・ジュンコ(CV福井裕佳梨)/ナンダバ・カモン(CV松尾スズキ)/ナンダバ・シゲクニ(CV糸博)/アマラオ(CV大倉孝二)/キツルバミ(CV千葉千恵巳)
製作:フリクリ製作委員会

●『ソウルイーター』TVシリーズ

死神武器職人専門学校(通称を死武専)には「職人」と「武器」が生徒としています。「99個の鬼神の卵と化した魂」と「1個の魔女の魂」を「武器」に食べさせると「デスサイズ」という死神様の武器を作ることができるのです。

マカ=アルバーンとソウル=イーター、ブラック☆スターと中務椿、デス・ザ・キッドとトンプソン姉妹、この3組のぶつかり合い、助け合いを中心に物語は進みます。特異な世界設定ですが、基本的には少年少女の成長を描いています。アクションシーンはテンポよくハイスピード、ハイテンションで迫ってきます。流麗でパワフルなバトルシーンを楽しめる作品なのです。

本作は『月刊少年ガンガン』に連載された大久保篤先生の同名漫画を基にしたアニメです。

本放送:2008年4月7日-2009年3月30日
原作:大久保篤
監督:五十嵐卓哉
脚本:大和屋暁/清水恵/津村米紀
総作画監督:伊藤嘉之
美術監督:中村典史
キャラクターデザイン:伊藤嘉之
主なキャスト:ソウル=イーター(CV内山昂輝)/マカ=アルバーン(CV小見川千明)/ブラック☆スター(CV小林由美子)/中務椿(CV名塚佳織)/デス・ザ・キッド(CV宮野真守)/エリザベス・トンプソン(CV渡辺明乃)/パトリシア・トンプソン(CV高平成美)/死神様(CV小山力也)/ブレア(CV加藤英美里)/フランケン・シュタイン(CV内田夕夜)/スピリット=アルバーン(CV大川透)
製作:テレビ東京、電通、ボンズ


●『進撃の巨人』(第1期)TVシリーズ

人類を食べる巨人が襲い来る世界。人々は四方に巨大な壁を築いた都市の中で暮らしています。主人公エレン・イェーガーは外の世界がどうなっているかを見たいという気持ちを持っていました。そこへ、100年ぶりに巨人が襲ってくるのです。

大型の巨人は壁をのぞき込むほど巨大で、街は大混乱となり、人々は次々と侵入した巨人の餌食となります。エレンの母も彼の目の前でその犠牲に。エレンは巨人を駆逐するため調査兵団に身を投じます。彼を待っていたのは壮絶な巨人との戦いで……というストーリーです。

この作品には立体機動装置というキーガジェットが登場します。アニメ内では実に巧みにこの装置を用いた空中アクションを見せてくれます。疾走感たっぷりで、巨人とのバトルシーンの迫力には素晴らしいものがあります。

本作は、『別冊少年マガジン』に連載中の諫山創先生の同名漫画を基にしたアニメです。第2期のTVシリーズが2016年に放送される予定です。

本放送:2013年4月6日-9月28日
原作:諫山創
監督:荒木哲郎
脚本:小林靖子/瀬古浩司/高木登
総作画監督:浅野恭司/門脇聡
美術監督:吉原俊一郎
キャラクターデザイン:浅野恭司
主なキャスト:エレン・イェーガー(CV梶裕貴)/ミカサ・アッカーマン(CV石川由依)/アルミン・アルレルト(CV井上麻里奈)/エルヴィン・スミス(CV小野大輔)/リヴァイ・アッカーマン(CV神谷浩史)/ハンジ・ゾエ(CV朴璐美)/ミケ・ザカリアス(CV三宅健太)/オルオ・ボザド(CV川田紳司)
製作:「進撃の巨人」製作委員会

数多くある「アクションシーンがすごいアニメ」の中から、15本をご紹介しました。この中では特に『ストレンヂア 無皇刃譚』のアクションが特におすすめ。若干グロテスクな描写はありますが、アニメファンなら必ず見ておきたい一本です。

(中田ボンベ@dcp)