水不足の台湾  有識者らが渇水問題解消に向けて会議

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(台南 16日 中央社)西部を中心に深刻な水不足に見舞われている台湾。成功大学(台南市)では15日、経済部水利署の関係者や有識者を招いた円卓会議が開催され、水不足解消に向けた対策などが話し合われた。

水利署の頼建信主任秘書によると、台湾に降る雨のうち、水資源として利用できるのはわずか20%。そのうち約72%が農業、19%が生活、9%が工業に使われる。一方で、約500億トンに相当する80%は直接海に流れてしまうという。

成功大の游保杉工学院長(工学部長)は、2008年シンガポールの沿海部に建設されたダム、マリーナ・バラージを例に、川に流れてしまう水を沿海部で集め、有効利用する取り組みが必要と指摘。台湾大の顔清連名誉教授は、政府が工業用水の値上げなど、積極的に水資源を管理すべきだと語った。

ただ、台北では毎日1人あたりの水の使用量が、先進国の250リットルを大きく上回る325リットルに達している。参加者からは水不足解消には、国民の節水に対する意識改革も欠かせないとする声も上がった。

(張栄祥/編集:齊藤啓介)