1980年に、最高裁判決により死刑が確定した袴田巌さん。当時、元刑務官で現在ノンフィクション作家の坂本敏夫氏が、法務省の事務官として袴田さんに三度目の面接をしたのは、1982年、再審請求の準備が始まる頃だった。そこで初めて、袴田さんが「なぜ自白したのか」その戦慄の真相を聞く――。(2回目/全3回)写真提供=共同通信社袴田巌さんと姉ひで子さんに謝罪する静岡地検の山田英夫検事正(左)=2024年11月27日午前、浜松市