●シャオミの武器は、ハイコストパフォーマンス
シャオミ・ジャパン(以下、シャオミ)は6月2日、スマートフォンの新製品発表イベントをオンラインにて開催し、「Mi Note 10 Lite」と「Redmi Note 9S」 2つの新製品を発表しました。

2つの新製品は、
・高品質な筐体設計
・画面占有率の高い全画面デザイン
・4眼カメラ
・5,000mAhを超える大容量バッテリー
これらの特徴を持ちます。
さらに
・Mi Note 10 Liteでは、3D曲面AMOLEDと画面内指紋認証機能
・Redmi Note 9Sでは、6.67インチの大画面と圧倒的な低価格
それぞれ大きな特徴を有しています。


Mi Note 10 LiteのAMOLEDはHDR10もサポートしている


シャオミのスマートフォンと言えば、真っ先に思いつくのは、「圧倒的なハイコストパフォーマンス」です。

シャオミが日本に進出したのは2019年12月。
まだ日本進出から半年ほどなので、日本国内での認知度はまだあまり高くありません。
しかし、SIMフリー・スマートフォン市場における存在感は着実に向上しています。

これまで日本で発売していたMi Note 10およびMi Note 10 Proも、他社であれば10万円前後はする性能のスマートフォンながら、6万円前後の価格で販売しており、コストパフォーマンスの高さを強くアピールしていました。


発表会のたびにスクリーンに大きく映し出される価格こそが、シャオミの自信の現れだ

●名より実を取った2つの新モデル
しかし性能や機能よりも価格の低さを重視するSIMフリー市場において、6万円という価格は、絶対値として決して安くはありません。
そのため「廉価を求めるSIMフリー市場向きではない」という市場での声も多くありました。

今回発表された2つの新モデルは、そういった市場ニーズに合わせた戦略的な製品と言えます。

それぞれの機種の価格は以下のとおりです(いずれも税込価格)。
・Mi Note 10 Lite(RAM 6GB+ストレージ64GB):39,800円
・Mi Note 10 Lite(RAM 6GB+ストレージ128GB):44,800円
・Redmi Note 9S(RAM 4GB+ストレージ64GB):24,800円
・Redmi Note 9S(RAM 6GB+ストレージ128GB):29,800円

性能と品質と価格という3点において、同社ほど他社への対抗意識を強くアピールしているスマートフォンメーカーも珍しいといえます。

発表会でも名前を伏せることなく他社製スマートフォンを比較に出し、コストパフォーマンスの高さを常にアピールしていました。


他社の競合製品を引き合いに出すことをためらわないアピール姿勢は海外企業らしいやり方でもある


シャオミがこれほどのハイコストパフォーマンス製品を次々と発表できる背景には、非常に厳格なビジネスポリシーがあります。

例えば、シャオミは利益の大半を製品の研究開発やサポート・サービスに費やしています。
そしてコア事業全体に占める純利益の割合が5%を超えることのないように努め、徹底したコスト管理と新製品開発に惜しみなく投資することで高品質かつ低コストの製品を生み出す好循環を生み出しています。
シャオミはこうした取り組みで、今やスマートフォンのみに収まらない世界有数の家電メーカーとなったのです。

日本に進出する際もその点を強調しており、徹底した品質管理や研究開発への投資を重視する姿勢を語っていました。


品質の良い製品を低価格で。多くの企業が掲げる言葉ではあるが、それを最大限に実践している企業の1つだろう

●販売チャンネルの拡大戦略
Mi Note 10 LiteおよびRedmi Note 9Sは、いずれも以下の販売チャネルにて取り扱っています。

ストレージ128GBモデル
・ビックカメラ
・ヨドバシカメラ
・ヤマダ電機
・エディオン
・上新電機
・ケーズホールディングス
・ノジマ

ストレージ64GBモデル
・Amazon.co.jp
・ひかりTVショッピング

これらの販売チャネルのほか、仮想移動体通信事業者(MVNO)を運営する以下のサービスでも取り扱いがあります。

Mi Note 10 Lite(ストレージ64GBモデル)
・IIJmio
・goo Simseller

Redmi Note 9S(ストレージ64GBモデル)
・LINEモバイル
・IIJmio
・goo Simseller

シャオミは今後さらに販売チャネルの拡大も計画しており、日本でのシェア獲得に向けて強い意欲を示しています。


ストレージ容量によって取り扱うチャネルが違なる点に注意


シャオミは、単なるハイコストパフォーマンス製品というだけではなく、日本進出から半年の間に日本のSIMフリー市場のニーズを研究し、確実に「売れるモデル」をラインナップしてきました。

このフットワークの軽さこそ、世界で急成長を遂げられた秘訣の1つなのかもしれません。
執筆 秋吉 健