学生の窓口編集部

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海外のスポーツ中継を見ていると、複数の選手の名前に共通する単語が入っていることに気付きませんか? 例えば、オランダの人なら「ファンなんとか」。ロシアの人なら「なんとかスキー」などがあります。今回は、こうした「海外の人の名前のルールや意味」をご紹介します。

■言語は違えど、基本的にはどれも出自を示している!

●オランダの「ファン」

オランダの人の名前でよく見る「ファン」。例えばオランダのサッカー選手の「ルート・ファン・ニステルローイ」や「ロビン・ファン・ペルシ」などは有名です。このファンは「〜出身の」という「名前に付ける前置詞」です。

オランダでは、出身地を姓にすることで、同じ名前の人を分かりやすくする文化がかつてあり、そのときの名残なのだとか。つまり「ロビン・ファン・ペルシ」の場合、簡単に言うと「ペルシ出身のロビンさん」といった感じです。

●ロシアの「〜スキー」

作家のドストエフスキーや作曲家のチャイコフスキーといった、ロシアの有名人の名前でよく見る「〜スキー」。ロシアだけでなく、ポーランドやウクライナなどスラブ圏の人に多く見られます。この「スキー」ですが「〜の人」といった意味が語源といわれています。

また、地名だけでなく、人名が起源となっていることもあるそうです。ちなみに、日本人は「ヤポンスキー」。そのまま「日本の人」です。

●ロシアの「〜コフ」

こちらもロシアなどの出身者の姓に多く見られる「〜コフ」。これも先ほどの「〜スキー」と同じく「〜の」という意味になります。ちなみに、スラブ圏では男性と女性では姓が異なります。例えば「イワノフ」という男性がいたとして、奥さんの姓は「イワノワ」(イヴァノヴァ)といったように語尾が変わります。

また、姓だけでなくミドルネームも男女で語尾が変わります。男性だと「ヴィチ」、女性だと「ブナ」が付きます。
●ユーゴスラビアやクロアチアの「〜ビッチ」

ユーゴスラビアやクロアチアの人の姓によく見る「ビッチ」。これは「〜の子」という意味。例えば「ミハイロビッチ」なら「ミハイルさんの子供」となります。また、ご先祖の職業を由来とすることもあり、その場合は「職業+ビッチ」の組み合わせになります。

この姓は男女でも変わりません。女性でもミハイロビッチさんになります。

●フィンランドの「〜ネン」

スキージャンプのフィンランド人選手で「〜ネン」という名前を見たことはないでしょうか? 例えばヤンネ・アホネンなど有名です。この「〜ネン」というのは「〜の人」または「〜から来た人」という意味なのだとか。アホネンの場合、「アホ」は「牧草地」という意味なので「牧草地から来た人」「牧草地の人」となります。

ちなみに、フィンランド人の3分の1がこの「〜ネン」が付く名字。中でも「コルホネン」(耳の遠い人)、「ヴィルタネン」(流れる川からの人)という名字が特に多いそうです。

●世界中で目にする「〜ソン」

国を問わず海外の人名でよく目にするのが「〜ソン」という名前。「ジャクソン」や「ウィルソン」「ピーターソン」などがあります。これらの「〜ソン」というのはご先祖様や父親が由来となっているもので「〜の息子」という意味です。

つまり英語の「son」なのです。ジャクソンなら「ジャックの息子」ということです。ちなみにロシアのように男女で変化したりはしません。

海外の人でよく見る名前にはこうした意味があります。どれも出身地や父親など、出自を示しているのですね。これからスポーツ番組を見るときは、こうした「名前の意味」に注目してみても面白いかもしれませんよ。

(中田ボンベ@dcp)