スターバックス、店舗での音楽CD販売を3月末に中止。オンライン配信は継続

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コーヒーチェーンのスターバックスは、3月末で店内でのCD販売を中止することを発表しました。モバイルアプリやストリーミングによる音楽サービスは今後も提供します。スターバックスが音楽サービスを開始したのは1999年。これまでPaul McCartney、Joni Mitchell、Alanis Morissette、James Taylor、Sia、Carly Simon、Ray Charlesなど、錚々たる面々の店舗限定アルバムや各種コンピレーション・アルバムを販売してきました。

音楽CDの売り上げ枚数が世界的に減少するなか、身近なコーヒーショップの一つであるスターバックスの店舗からCDが消えることは、CDによって音楽が販売される時代が終わりに近づきつつあることを示す象徴的な出来事かもしれません。

デジタル配信は今後も継続しますが、実際に店内に置かれたアルバムのジャケットのビジュアルを見ることで興味を持ち、内容をチェックしたくなったスターバックスのユーザーも多かったのではないでしょうか。物理メディアの販売をなくしたことで、今後スターバックスの提供する音楽サービスがどう変化していくのか注目していきたいところです。



CDの売り上げの落ち込みの一方、レコード・ストア・デイやダウンロード・コードの同梱など関係者の努力によって最近復活の兆しを見せているアナログレコード、独特な操作感やアナクロな魅力で一部熱狂的なファンを持つカセットテープなど、まだまだ死にそうで死なない新旧の音楽用の物理メディア達にとっては、むしろこれがよい反撃のタイミングになるかもしれません。