「誰でも」参加可能な有料配信サービス「note」(ノート)を使ってみた!ユーザーの「ほんとのところ」

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◎自分のコンテンツを自分で売れるサービス
2014年4月にはじまった新しいウェブサービス「note」は、クリエーターやコラムニストの記事を有料で配信する「cakes」を手がけるピースオブケイクが、個人向けのメディアプラットフォームとしてリリースしたもの。cakesの書き手がプロであるのに対し、noteは「誰でも」参加できる有料配信サービスという位置づけだ。

noteのアカウントを作ることで、写真・イラスト、テキスト、音楽、動画をnote上にアップできる。ブログなどと違うのは、コンテンツの公開時に無料か有料(100円〜1万円で設定可能)か選ぶ形で、手軽にコンテンツ販売に挑むことができる。
noteは、コンテンツの売買以外にも、会員同士は互いのコンテンツに対して「スキ」をマークしたり、フォローする、トーク/コメントで会話するという形で交流することができる。いわゆるSNSにコンテンツを有料で売買する仕組みが加わったものと考えるとイメージしやすいだろう。

noteのサービスイン後、すぐに多くの著名な作家たちが参加を表明し、およそひと月経った現在も活動していることからも、このサービスの可能性と注目度がわかる。

◎入ってみたnoteの世界
使ってみないことにはわからないということでサービスを使ってみた。過去に書いていたエッセイを掘り出して、11コンテンツをアップ(有料、無料を混在)。記事を投稿し、「無料」「有料」(そして金額設定)をして公開。
「有料」とした場合、コンテンツをどこまで無料で表示しておくかのラインを選択できる。ときどき見かける「投げ銭」スタイルは、有料で金額を設定した上で、このラインを文末まで下げてすべて表示し、読み終えてから(お金を出す気があれば)払ってね、とするパターンだ。


「投げ銭」スタイルでの投稿の流れ


あえてTwitterやfacebookでの告知はせず、待つこと1日。それでも誰かの目にふれたようで、1フォロワー、2スキ、1コメントがあった。まったく見ず知らずの方と思うとうれしさもひとしお。

すでに他のブログでも多々お見かけすることだが、なかなか他のユーザーと出会えない。自分のアカウントページに「おすすめユーザー」は表示されるのだが、それ以外では「→」のアイコンで他のユーザーをランダム(?)に表示していくという感じ。

他の人はどうしているのだろうとググってみると、結城浩氏(『数学ガール』著者)によりnote内のユーザー検索ページ(非公式)が公開されていた。こうした検索ページを使って、Twitterやfacebook、その他ハンドル名で知人を捜してみるのもアリだ。

◎ CGMの未来
この手の CGMのあり方はずいぶん昔から言われてきた。BBS、口コミサイト、個人ブログ、そしてSNS……。ただ最近になって、個人がより意識して「コンテンツ」をアウトプットするようになってきた。結果、プラットフォームの提供側もデータやコンテンツの二次利用という形ではないマネタイズ機能を用意するようになってきている。これは、CGMの新しい動きだといえる。

しかし、noteの中の多くのユーザーにとっては、マネタイズ機能として「コンテンツの売買」があるのはもちろん喜ばしいことだが、本質は、自分の作った「コンテンツ」を不特定多数の、より多くの人に見てもらいたい、読んでもらいたいということなのではないか。それが、noteの中にいて感じたことだ。どこにも告知していない筆者の、そう特別でもないコンテンツが誰かの目にふれたことからわかるように、リアルな絡みもネット上でこれまで何の絡みもなかった他のユーザーと、互いの「コンテンツ」を通して接触できる可能性があるのだから。

もちろん、無料・有料にかかわらず、すでに読者のいる書き手、これから本格的にビジネスにしたい人、また書籍化の連動企画というコンテンツも存在する。そういう人たちがサービスとしてのnoteを牽引しているのは事実だ。

まだ始まったばかりのサービス、今後どういう機能が強化され、どういう方向にいくのか楽しみなことには変わりない。


note(ノート)
note.muを検索する(非公式)



大内 孝子