「2020年のEUROを13の国で? 魂も心もないね。プラティニの前に、カダフィもワールドカップ(W杯)について似たことを考えていたな」

1998年からFIFAの会長を務めるジョゼフ・ブラッター氏が、2020年のEUROを13カ国で開催するというUEFAのプロジェクトを一蹴した。同会長はドイツ『キッカー』で、「単独開催はアイデンティティーと幸福感をもたらす。2006年のドイツW杯を考えてみたまえ」と話している。

ブラッター会長は「一度、ミシェル・プラティニに言ったことがある。カダフィ大佐も2010年W杯に立候補するのに、似たようなプランを考えていた」と語った。南アフリカで開催された大会のことだ。同会長は続けている。

「カタフィは私に、アフリカの53の各国で1試合を行い、決勝を南アフリカで行うべきだと言ってきた。彼はこのアイディアを信じていたよ。私は論外だと答えた。だから、プラティニの考えはまったく新しいものではない」

この背景には、2015年のFIFA会長選での争いがあると推測されている。ブラッター会長は自身の出馬の可能性を排除することなく、こう話した。

「プラティニが立候補を望んでいる? それは知らない。彼にはFIFAの未来に対する彼の考えがある。必要であれば、ほかの大陸にも説明するだろう。だが、まだそれをしていない。私は5月に予定されている会議で、FIFAの大改革を前進させるよ。そして2014年には、ブラジルW杯だ。それからは、あらゆることがオープンだろう。FIFAがこの道を続けられるという確証があり、グローバルなままで、ピラミッドが崩れなければ、私は喜んで2015年に新たな会長へと道を譲るよ」

いずれにしても、状況は非常に流動的で、ブラッター会長は「未来がどうなるか分からないのに、何も除外することはできないだろう」とも述べている。

また、FIFAが抱える問題の一つが、カタールでの2022年W杯だ。夏開催となれば、40℃を上回る気温の中でプレーする。あるいは、冬開催の道を選ぶのだろうか。ブラッター会長は「決めるのはFIFA特別委員会だ。W杯は4年ごとに、6月から7月にかけて開催される。カタールが違うことを望むのであれば、FIFAに伝えなければいけない」と話すにとどまった。

一方で、ブラッター会長は「大会開催権の返上について、「カタールはまだ一歩も進めていない。2022年までの国際カレンダーが決められる2016年まで時間はあるんだ」と、可能性を除外している。