「織田裕二がアメリカの『ゲイの街』に高級不動産を複数所有」と文春が報道【文春vs新潮 vol.67】
[文春]「織田裕二は『ゲイの街』の不動産王だった」
サンフランシスコのカストロストリートという「ゲイの街」に、俳優の織田裕二が「4軒もの高級アパートメント」を所有していることを、週刊文春が報じている。「1997年から2008年にかけて購入されて」おり、購入に使った金額は8億円以上にのぼると言う。
織田は、カストロストリートがよほど気に入っているのだろう。そうでなければ、10年越しで8億円も投資して建物を購入などしない。記事では、織田がゲイであると断言はしていない。しかし、見出しや本文で外堀を埋めた上で、「織田はゲイである」と言っているに等しい内容の記事でもある。
織田がゲイだという話は、かなり前から噂になっている。歌手の平井堅とカップルだという説が流れたこともある。2010年にモデルの女性と「電撃結婚」してからは、ゲイ説の真偽は藪の中になった。とはいえ、女性と結婚したから、相手の男性がゲイではないという根拠もない。
超有名人だからこそ、プライベートが注目されるのは仕方がない。けれど、私たち視聴者にとっては、織田が物語の中で素晴らしい演技をしてくれれば、それでいい。ゲイでバイであれストレートであれ、優しく見守ってあげるのがよいのではないか。
いずれにしても、「ゲイの街」に8億円の投資は尋常ではない。織田がカストロストリートに体現される性的嗜好の自由さを気に入っているのだとしたら、マイケル・ジャクソンが「ネバー・ランド」を作ったように、「レインボー・ランド」でも作ろうとしているのかもしれない。それはそれで、興味深い話である。
[新潮]「流通集約化で小売店、卸は消滅するか?」
週刊新潮で作家の楡周平氏が「考えない葦」というコラムを連載している。今回は、商品の流通について、興味深い考察を述べている。「ネット通販が始まった当初、流通の中抜きが起こる」と言われたが、楡氏は「中抜きと言うより、流通機能の集約化が今後、加速度的に進む」と考えているのだ。
では、「流通機能の集約化」とは何かというと、それはネット通販のさらなる台頭と卸売業の規模縮小、そして小売店の消滅という流れのことだと楡氏は言う。商品を大量に扱うことにより単価を下げる卸売業だが、小売店がなくなったら商売の相手がなくなるのではないか。いやいや、そうでもなさそうなのである。
ネット通販の倉庫を、自社倉庫として活用する。「注文処理から出荷、カスタマーサービス」、そして出荷まで、通販業者がやってくれる。それぞれに手数料がかかるものの、卸売業者としては営業や事務のスタッフを極限まで減らすことができ、「固定費を劇的に削減できる」ので、メリットはある。
こうして流通が集約化された果てには、「GMSが進出した際に周辺の小売店を壊滅させたのと同じ現象を、今度は社会全般にもたらしかねない」という状況が待っている。たしかに、全国の小売店が閉鎖に追いこまれたら、働く場所を失った店主たちはどこに行くのだろう。SFが現実になってしまうような話が、いま進行しているということなのだろう。
しかし、いくら値段が安いからといって、ネット通販だけで買い物を済ませる人ばかりになるとも思えないのだが。商品の現物を手に取ったり見たりした上で、購入したいという人は、必ずいるような気もする。当然、商品の種類によると思うが、個人的には生ものの食材などを通販で買う気にはなれない。
[今週の軍配]織田裕二の記事に強いインパクトがあり、文春の勝ち!
【これまでの取り組み結果】
文春:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆☆☆☆
新潮:☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆
(谷川 茂)

