息ぴったり!三つ子×三つ子の新体操チーム
第65回全日本新体操選手権大会が代々木第一体育館で開催され、そのエキシビション演技にチームメンバー6人が2組の三つ子という珍しいメンバー構成のチームが登場。注目を浴びた。
演技したのは宮城県・白石市のキューブ新体操教室。メンバーは佐藤綾人・颯人(はやと)・嘉人の3兄弟と、高橋亮斗(あきと)、優真(ゆうま)、拓夢(たくむ)の3兄弟。佐藤3兄弟は中学2年、高橋3兄弟は中学3年で、どちらも一卵性の三つ子だ。
ともに地元である白石市の同教室で新体操を始めたという2組の三つ子。以前にも三つ子を含むメンバーで全国大会に挑戦しており、昨年は全日本ジュニア新体操選手権で6位、今年の同大会では4位と大きく躍進した。しかし全日本選手権には上位2チームまでしか進めないため、出場権を逃していた。
そんな中、昨年の東日本大震災の影響を受けながらも、全国大会で健闘したことなどが評価をされ、今回エキシビションとして全日本選手権への参加が決定した。
チームリーダーの佐藤綾人は「今年の全日本ジュニアでは失敗してしまったので、演技を見せられるいいチャンスだと思いました。高橋兄弟は中学3年なので、中学で三つ子2組で演技できるのは最後なので」と話した。
昨年、演技の構成を考えている最中に震災に見舞われたというキューブ新体操教室。震災直後は、いつも練習していた体育館が避難所となり、練習用のマットは避難してきた人が生活するために使われたという。そこから1カ月ほどは体育館で練習ができず、構想途中だった演技構成もイチから考え直した。
そうして臨んだ今回のエキシビション演技は、リズム感のある曲に合わせ、複雑な動きが盛り込まれた難易度の高い作品。本番では三つ子ならではの息の合った演技をみせ、会場を沸かせた。
中学生チームとして三つ子同士で団体を組むことは今回が最後になるが、「高校で続けて、もしかしたらまた組めるかもしれない」と佐藤綾人は話す。さらに成長した三つ子たちが、また会場を賑(にぎ)わしてくれるかもしれない。(編集担当:藤間涼)
