テレビ朝日系列『フルタの方程式』(25日放送)では“因縁の対決”と題し、現楽天監督・野村克也と野球解説者・古田敦也の対談、その最終回が放送された。

1989年、古田のヤクルト入団時は、野村監督が“メガネの捕手はダメ”と獲得に反対したと伝えられ、話題となったが、当時を振り返った野村監督は「編成部長に“いいキャッチャーいないか?”って言ったら、“一人います。でも、メガネかけているんですよね”って。これが、後々俺が大反対しているように言われて。俺言ったことないから」と大笑い。

さらに野村監督は、「今、コンタクトもあるし、レンズも軽量化して問題じゃないのに、そんなこと言う訳ない。あれには参った。それで編成部長が言うのよ。“バッティングは目をつぶってくれますか?”って。まあ、キャッチャーは守れて、頭よくて、肩が強ければそれで十分って言って、それで(古田獲得に)いこうって。まさか獲れるとは思わなかったけど、これも一つの縁だよね」と感慨深そうに語った。

また、野村監督から学んだこととして“計画・実行・確認”を挙げた古田は、「“確認したのかコラ”ってよく言われました。“マウンド集まって、お前等何しゃべってんだ”って」と明かし、その他にも、古田が「豊富な知識はピンチを救う」という言葉を挙げれば、野村監督は「プロ野球選手は体力は問題ないし、気力を問題にしなきゃいけないようじゃあまりに寂しい。それで、知力一つに絞ってやろうと」と、その真意を説明した。

だが、「“ガッツ”とかって言うと怒られましたもん。“こんなことプロ野球選手じゃ当たり前だ”って言われましたもん」と苦笑いを浮かべる古田に、「今年の楽天のキャッチフレーズ知ってる?」と切り出した野村監督は、「気(気力)なんだよ。今までは頭を使え、考えろってずっとやってきて、どうも合わないんだ、このチームには。で、まあ精神論でいこうと思って」と笑顔で話すのだった。