吉本興業は、同社のお笑いコンテンツを配信するサービス「Y∞Y動画」(ワイワイ動画)を4月1日に始める。無料動画を中心に、同社サイトと「Yahoo!動画」で公開する。
これまで展開していたCS放送は3月31日に終了し、ネット配信にリソースを集中する。

吉本興業は、既にYouTubeやニコニコ動画に公式チャンネルを設置しており、今回は同社独自配信とYahoo!動画に参入することとなり、本格的なネット進出を強化する。

とはいえ、TVから完全撤収するわけではない。オンデマンド配信によってネット上でムーブメントを作り上げ、それがいずれ地上波へ上がっていくことも視野に入れている。

吉本興業は、タレント、制作の両部門を自社内に持っており、さらに配信までカバーできるようになれば、二次利用が容易になるというメリットもある。

テレビコンテンツホルダのネット進出については、必要性が叫ばれているものの、3月26日のホリプロ社長のコメントに見るとおり、「ネットがコンテンツ提供に見合うビジネスモデルを提供しない限り、ネット参入のメリットはない」としており、そう簡単に両者の相互乗り入れは実現しそうにない。

吉本の本格的なネット参入が、こうした状況に風穴を開けることができるのかどうか、まだ立ち上がったばかりのネット動画の真価がこれから試されると言えよう。

(編集部 真田裕一)