Junichi OKUMURA, Toru NUMATA, Hiroshi NAKAO

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イタリア語で「チェントロ」とは、人々が集う街の中心地のこと。名古屋の賑わいの中心にある栄にある久屋大通公園で、自動車文化の祭典としてで開かれる「コッパ チェントロ ジャッポーネ」は、都市型モビリティイベントとして2022年に初開催された。以降、様々なテーマや多様なアプローチで自動車趣味人のみならず、名古屋の街を彩る欠かせないイベントのひとつとなっている。

【画像】名古屋・久屋大通公園周辺に古き良きクラシックカーが大集合(写真37点)

これまでもクラシックカーを全面に押し出しながら、作品に登場する車をテーマにした展示やトークショーといった目線で見たジブリ作品をフューチャーすることもあったが、5回目の開催となる2026年のメインテーマに選ばれたのは、コミック連載から30周年というアニバーサリーイヤーとなった「頭文字D(イニシャルD)」である。

コミックでの人気からアニメーションや実写版までもがあり、テレビシリーズ化や映画化もされていることから、多くの人々に親しまれている17台の劇中車のラインアップがメイン会場となる久屋大通公園にあるミズベヒロバに並ぶ。昨年度のF1を含む歴代フェラーリとはまた違った魅力で、3日間の開催中たくさんの見学者を楽しませてくれた。

また最終日には、作品のキャラクターに扮したコスプレイヤーたちによって、実車を2次元に見せるラッピングが施された主人公藤原拓海の愛車AE86トレノがアンベールされ、撮影会のような状況になるなどの盛り上がりを見せた。

テレビアニメ「頭文字D」の全主題歌、後継作「MFゴースト」の音楽を手掛けるDJ MOTSUのパフォーマンスにメディアヒロバはクラブさながらの盛り上がりだ。

続いて、ドリフトコンテストを経てD1グランプリのチャンピオンへ。現在はスーパーGTで活躍するレーシングドライバー谷口信輝選手とMOTSU氏のトークショー、多くの人が足を止めてドリフト時代、そしてレースでの秘話などで楽しませてくれた。

もちろん、メインテーマ以外にも素晴らしい車たちが揃うのがコッパ チェントロ ジャッポーネだ。トヨタ博物館からはジブリ作品に登場する車たち7台を展示。

名古屋トヨペットからは積極的に行っている自社でのレストア車両の展示、コーンズからは2台のフェラーリが展示され、ウイングオートから出展されたランボルギーニトラクターは子供大人問わず記念撮影で大人気であった。

細長い久屋大通公園、テレビトーヒロバには「イタリアの小粋なクルマたち」(29日)、30日には、今年のコンクールデレガンスのテーマとなるラリーランチアのLクラス、ミッレミリア出場車によるMMクラスの2つのテーマカーたちが並んだ。

また同時期開催となる世界ラリー選手権(WRC)ラリージャパン 2026と連動し、パブリックビューイングでSS競技が楽しめるほか、名城公園南遊園では、27日には開催に先駆けラリーカーのデモンストレーションランが無料公開、抽選による道場走行も楽しめた。

「コッパ チェントロ ジャッポーネ」第二会場ともいえる名古屋市役所を拠点にしたクラシックカーによるパレードが「グランプレミオ 栄」には120台が出走展示。

隣接した愛知県庁では、コンクールデレガンス2つのカテゴリー、クラスF、ピニンファリーナデザインのフェラーリ、クラスP、ピニンファリーナデザインのクーペが並ぶなど、会場それぞれが魅力ある車たちであふれた3日間であった。

文: 奧村純一 写真:奧村純一、沼田亨、中尾博
Words: Junichi OKUMURA Photography: Junichi OKUMURA, Toru NUMATA, Hiroshi NAKAO