この記事をまとめると

■クルマには車名のほかにグレード名なども付けられている

■文字に並べて読むと非常に長いモデルも珍しくない

■噛まずにスラスラいえるようになれば相当にハードコアなカーマニアになれるだろう

車名がとにかく長いクルマたちを一挙紹介

 私事で恐縮だが、筆者の自家用車はスバル レヴォーグで、グレード名までを含む正式名称は「スバル・レヴォーグ STI Sport R EX Black Interior Selection」である。けっこう長いグレード名であり、数えてみると30文字以上で構成されている。そのため正式名称をフルバージョンで発声しようとすると、いつも噛んでしまうのが我ながら情けない。

 で、あるとき考えたのだが、この長いグレード名を噛まずにいえるようになれば、周囲から「カッコいい!」「さすがっす!」などと称賛され、ついでに妙齢の婦女子からもモテるのではないだろうか? まぁ逆にドン引きされる可能性のほうが高いと思いつつも練習を繰り返していたら、おかげさまで「スバル・レヴォーグ STI Sport R EX Black Interior Selection」については噛まずにいえるようになった。

 ならば、より長いグレード名を用いて訓練を続行し、さらなる高みを目指すべきだと考えた筆者は「長いグレード名」を探す旅に出た。そして発見したのが、下記の車種群である。さあ、皆も一緒に下記の車名およびグレード名を音読し、ともに「滑舌のいいカーマニア」を目指そうではないか!

⚫︎AMC Ambassador Brougham Four-Door Hardtop with V8 Engine

 資料によれば何らかのギネス記録を有しているらしいが、よくわからない。というか読み方もわからない。「エーエムシー アンバサダー ブロアム フォードアハードトップ ウィズ ヴィーエイトエンジン」とでも読むのだろうか? わからないが、まぁ大した長さではなかったな。とっとと次へ行こう。

⚫︎三菱 パジェロ ミッドルーフワゴン V6 3000 スーパーエクシード

 昭和の日本車について筆者はまったく詳しくないのだが、これは1989年ぐらいのパジェロだろうか? いずれにせよ大した長さではないため、噛まずにいえた。次へ行こう。

⚫︎いすゞ・ビッグホーン スペシャルエディション バイ ロータス ロングハイルーフ

 ググったところによれば「1990年代を代表する本格派クロスカントリーSUV」であるらしい。それはご立派なことであるが、さほど大した長さではないな。次へ移りたい。

あまりにも長くてもはや呪文!

⚫︎トヨタ・エスティマルシーダ Gラグジュアリーパッケージ 4WD 2200ディーゼルターボ

「筆者は長いグレード名を探す旅に出た」というのはじつは嘘で、候補となるリストをWEB CARTOP編集部から送ってもらったのである。で、これはぜんぜん長くないじゃないか。「ルシーダ」もカウントすればまあまあ長いかもしれないが、この場合の「ルシーダ」は、グレード名ではなく車名の一部であるはず。けしからん。

⚫︎マツダ・ボンゴフレンディ RF-S 2500ディーゼルターボ4WD オープンフリートップ

 ……これも同様だ。「フレンディ」は車名扱いであるため、グレード名としては大して長くない。却下だ。

⚫︎トヨタ・ハイエースワゴン 3.0スーパーカスタムリミテッド トリプルムーンルーフ ディーゼルターボ4WD

 そうですよ、最低でもこのぐらいは長くないと! ちなみにコレは100系ハイエースに設定されていた最高級グレードらしい。で、「トリプルムーンルーフ」というのはなかなかスムースには発声しづらいが、3枚のガラスルーフが連続して配置された贅沢な装備である(←ググりました)。「トリプル」という言葉の響きが素敵だ。

⚫︎日産 パルサー3ドアハッチバック1500ミラノX1-E トリプルビスカス フルオート フルタイム4WD

 長さもさることながら、なかなかの趣も感じさせるグレード名である。「ミラノ」が非常に効いているし、「トリプルビスカス」というのもなんだか妙にカッコいい。アルファロメオと日産とのコラボを記念して「ミラノ」と付けられたそうで、「トリプルビスカス」は文字どおり、車両の前・中・後の3カ所にビスカスカップリングを搭載している(らしい)。「トリプル」は偉大なり。

⚫︎トヨタ・アルファード Executive Lounge S 2.5L ハイブリッド E-Four 7人乗り JBLプレミアムサウンドシステム装着車

 グレード名の長さとしては上のミラのXI-Eをも上まわっているが、「JBLプレミアムサウンドシステム装着車」という部分に関しては、パルサーの「ミラノ」や「トリプルビスカス」のほうが、趣もキレもあるような気がする。とはいえ実際に音読していただけるとわかるはずだが、このアルファード、じつに発声しづらい。どうしても噛んでしまうのだ。これを噛まずにいえたら、ドン引き間違いなしの達人級カーマニアだろう。

⚫︎レクサス RX500h F SPORT Performance AWD DIRECT4 Advanced Drive

 文字を見ると「なんだ、大して長くないじゃないか」と思えるグレード名だが、音読してみると、じつはけっこう長い。試しに発声してみてほしい。「レクサス アールエックスゴヒャクエイチ エフスポーツパフォーマンス エーダブリューディー ダイレクトフォー アドバンストドライブ」。……世のなかは何事も「見た目だけで判断してはいけない」ということが、よくおわかりいただけたかと思う。「ダイレクトフォー アドバンストドライブ」の部分で若干噛みがちだが、全体としてはさほど困難ではない。

⚫︎日産 セレナ e-POWERハイウェイスターV プロパイロット エディション セーフティパックB 装着車

 まあまあの長さではあるが、前出のアルファードと違って発声はたやすい(試してみよう!)。というか「セーフティパックB 装着車」という不粋なグレード名はなんとかならないものか。いろいろ細かく分類しなければならない事情はわかるが、もっと欧州車のようにスマートで粋な分類はできないものか──と思ったら、そういえばドイツのメルセデスも「MP202602」とか、不粋な数字の羅列をしておりますな。

 さすがにここまでなんの役にも立たない原稿をさらに続けると、各所からかなりのお叱りを受けそうなため、あとはコンパクトにまとめよう。長いグレード名をもっている車種は、たとえば以下のとおりである。

⚫︎日産 セドリック 4ドアハードトップ V30ツインカムターボ グランツーリスモ アルティマ タイプX

⚫︎トヨタ・クラウン ステーションワゴン 2400ディーゼルターボ スーパーサルーン エクストラ

⚫︎日産 サニー4ドアセダン ディーゼル1700 フルオート フルタイム4WD スーパーサルーン

⚫︎三菱 デリカスターワゴン4WD 2500ディーゼルターボ クリスタルライトルーフ スーパーエクシード

⚫︎日産 バネットラルゴ コーチ ディーゼルターボ2000 4WD スーパーサルーン パノラマルーフ

 どれも長いが、滑舌的には大したことがない。強いていえば日産サニーの「フルオート フルタイム4WD」のところでやや噛みがちになるが、少々の訓練ですぐに克服できるだろう。この勢いでクルマの長いグレード名をスラスラと発声し、よりハードコアなカーマニアを目指していきたいと思う。