3度目のW杯出場は叶わなかった遠藤。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

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 北中米ワールドカップ初戦のオランダ戦まであと3日となった現地6月11日、日本代表に激震が走った。主将の遠藤航が怪我のために離脱したのだ。新キャプテンには板倉滉が任命され、ボルシアMGのFW町野修斗が追加招集されている。

 今年2月に左足リスフラン靭帯断裂の重傷を負った遠藤は、5月31日のアイスランド戦で実戦復帰を果たしたが、左足に違和感を覚えて前半のみで交代。モンテレイでの事前合宿では別メニューが続いていた。ベースキャンプ地のナッシュビルに入ってからは、一部の全体練習をこなしていたが、森保一監督が最終決定を下した。

 日本サッカー協会の山本昌邦技術委員長が、記者陣にこの一報を告げると、現場は騒然となった。

 ただ、離脱以上に衝撃を受けたのが、それから約1時間後に目にした「代表引退」のX投稿だ。

「自分は今回の活動をもって代表を引退する事にします。なので、これからは1人のファンとして日本代表を応援していきます。将来、日本代表がW杯で優勝する瞬間は必ずきます。それを信じてみんなで応援しましょう」
 
 正直、「なぜこのタイミングで」と思ってしまう。心中は本人しかわからないが、ここまで早く決めなくてもよかったのではないか。

 遠藤は部屋を訪れた板倉だけと会話を交わし、他の選手には何も告げずにキャンプを去った。それだけ、ショックを受け、気持ちの整理がついていなかったということだろう。それだけに、突発的な決断でなければいいのだが...。

 日本を出てからは、別メニューということもあって取材対応をしていなかったものの、前日まで、「(怪我は)大丈夫です」「明日、話します」などと、一言であってもコミュニケーションを取ってくれていた選手が、次の日にもう代表引退というのはあまりにも寂しすぎる。まさかアイスランド戦がラストゲームになるなど、誰も思わなかっただろう。

 もちろん、簡単な決断ではなかったはずで、その意思を尊重したい。とはいえ、個性派揃いの森保ジャパンを引っ張ってきたキャプテンが代表でプレーするところをもう見られないと思うと、正直、やり切れない気持ちになる。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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