最長8時間待ちの万博『くら寿司』常設化! 1皿310円で世界70ヵ国の謎料理が回るカオス店を実食

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大阪・関西万博で30万人を集めた『くら寿司大阪・関西万博店』。その内装を移設し、「世界70ヵ国の料理」が回るメモリアル店が5月、なんば千日前に開業しました。最長8時間待ちともいわれた伝説のお店の常設店で、どこまで万博レガシーを味わえるのか⁉  実際に店舗へ潜入し、万博再現度や多国籍メニューのクオリティを体験&忖度なしで実食レビューします。

万博の熱気! 1皿310円の衝撃

回転寿司店に入ったはずなのに、目の前に流れてくるのは「鴨のロースト トリュフソース」「ローストビーフ」「チキンアドボ」「月餅」……。「ロパビエハ」「ダウードバシャ」など、もはやどんな料理か1ミリも想像できないメニューもあります。

大阪・なんばに5月14日オープンした『くら寿司 メモリアル店なんば千日前』は、大阪・関西万博で話題をさらった『くら寿司大阪・関西万博店』の常設店。338席と約135mの回転ベルトを備えた万博店は『くら寿司』としても最大規模のスケールで、会期中には延べ30万人以上を集めました。

万博の料理が軒並み2000円超えの中、70ヵ国の代表料理を全て320円という超破格で味わえることで連日大行列ができ、「8時間待った」「そもそも入るのを諦めた」なんて声も続出。テレビで見て「行きたいわあ」とため息をついた人も多いことでしょう。

その熱狂を再び! とオープンしたのが、このメモリアル店。常設店としては同社最大規模の288席、回転ベルト128.3mという大スケールでなんばのど真ん中に降臨しました。単なる新店ではなく、万博店で使われた抗菌寿司カバーのオブジェ、回転ベルト、木目調のフラットテーブルが引き継がれたり、廃棄プラスチックを再利用したレジカウンターを採用するなど、サステナブルな次世代型店舗に。

実は社長の田中邦彦さん、万博出店を決めた当初は寿司から離れきれず、“各国料理と寿司を組み合わせたメニュー”を約480案も試作したそうです。が、最終段階になって計画を一転。「これでは寿司とも各国料理ともつかない、『よく分からない寿司風料理』になってしまう」と、70ヵ国の代表料理に絞りました。敢えて普通の寿司と世界の料理を同じレーンに乗せることで「食卓に国境はない」というメッセージを示したかったそうです。

もちろん味にも食材にも妥協はせず、駐日大使ら本場の味を知る関係者の試食を重ね、現地のものと遜色ない完成度に仕上げています。今回の常設化も、万博の感動保存だけが目的ではなく、日本が誇る回転寿司の魅力と可能性をもっと広げたい、という延長線上にあるため、なんばというインバウンドの聖地に出店したというわけです。立派な心構えですね!

前置きが長くなりましたが、実際に味はどうなのか。実際に万博で人気ナンバー5に入った料理などを試食して、率直に感想を述べようではありませんか。

ガチ実食! 人気トップ5の味わい

◇5位 ベトナムの「生春巻き」:エビと、大根やキュウリ、パクチーなどの野菜もパンパンに詰まっていて、これが1皿310円とは信じられない。

◇4位 シンガポールの「チリクラブ」:ソフトシェルクラブに甘辛いチリソースがかけられ、子どもには無理ってぐらいピリ辛です。

◇3位 イタリアの「タリアータ」:いわゆるローストビーフのバルサミコソースがけです。

◇2位 パラオの「アホ」:ココナッツぜんざいといったスイーツで、ムースのような軽い食感。

◇1位 ハンガリーの「鴨のロースト トリュフソース」:しっかりとトリュフが香り、鴨の脂っ気とクラッカーの塩気が好相性。確かにこれは旨い。

未知の味! 世界の珍メニュー続々

では続いて、こんな料理あったの⁉ むしろこんな国あったの⁉ と世界の広さを実感できる謎&珍メニューにいきます。

◇キューバの「ロパビエハ」:ほぐしてほろほろに煮込んだ牛赤身肉といったところでしょうか。ニンニク、タマネギ、パプリカ、トマトも入り、濃いめの味付け。

◇バヌアツ共和国の「スープミート」:オーストラリアの東にある島国で、中国人が多く住んでいるそう。そのためこの料理は中華風の味付けです。

◇トーゴ共和国の「アジデジ」:アジではなく鶏でした。甘辛系のソースかな? と思ったら、濃厚なピーナッツペーストのソース!

ボリビア多民族国の「ピカンテデポジョ」:アジデジと同じようなチキンソテーですが、ベースは同じチキンを使ってソースと付け合わせで各国感を表現しているのでしょう。こちらはトマトチリソースがけでジャガイモ添え。

コスパ最強! 絶対食べるべき3品

◇リトアニアの「シャルティバルシチャイ」:おしゃれなバルで出てきても良さそうな、冷製スープ的な一皿。ガーリックトーストにのせていただきます。

◇マレーシアの「サンバルウダン」:マレーシア風エビチリ。エビの唐揚げに唐辛子を利かせたピリ辛ソースを絡めたおつまみですが、普通に居酒屋の一品料理として数人で囲める量があります。

◇カメルーンの「マケロ」:焼きサバに唐辛子ベースのソース。キュウリ、タマネギ、ライムがトッピングされ、ニンニクが利いていてさっぱりした酸味もあります。

やっぱり普通の寿司が旨い

ここまで各国料理攻めだと、やはり目の前に流れてくる“寿司”が恋しくなります。ということで、ウナギやイクラやアジに走ってしまうのですが、さすがくら寿司。安定のコスパとハイクオリティなネタに、改めて世界が誇る回転寿司チェーンだなと感動させられます。

誰もが入れなかった『くら寿司大阪・関西万博店』、その常設店とあってどれだけ予約殺到しているだろうと案じましたが、今のところ予約は楽勝。店内もゆったりしているので落ち着いて楽しめます。メニューが全部世界の料理だと厳しいですが、通常の握りやサイドメニューなども150種類以上あるので、世界の料理も普通の寿司も食べられるのが嬉しい限り。もちろん「ビッくらポン!」もありますし。とりあえず今はここ1店舗のみなので、大阪に来た際には万博リベンジ、万博リフレインとして訪れる価値は大いにあります。

取材・文・写真:猫田しげる