9回、名原は一塁へヘッドスライディングするも、アウト。ゲームセットとなる(撮影・北村雅宏)

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 「広島3−6ロッテ」(28日、マツダスタジアム)

 広島・名原典彦外野手がらしさ全開だ。歯を食いしばり、一塁へ向かう。「気がついたらもう、地面が目の前にありました」。九回2死二塁から放った遊ゴロで魂のヘッドスライディング。リクエストの結果、判定は覆らなかったものの、気持ちを前面に押し出したプレーだった。

 快進撃は止まらなかった。六回に左前打。1点を奪って迎えた七回1死一、二塁では三塁内野安打を放った。22日・中日戦で初安打初打点を含め2安打デビュー。プロ初出場を初スタメンで飾った同戦から6試合連続で先発起用され、そのうち5試合で複数安打を記録したことになった。

 「必死に、気合と根性」

 名原の代名詞となったこの言葉は、支配下登録された21日、新井監督にあいさつに訪れたとき掛けられた言葉だった。

 「(打撃は)形じゃないと思っていた。でも、それまでは、曖昧だった。監督からそう言ってもらえたことで明確になった。モットーです」

 泥くさく、食らいつく姿勢が、この日も2安打をもたらした。

 弱肉強食の世界。結果を出し続けることでしか、自身のポジションを守れない。

 「どうにかもう、(スタメンを)離さないように。一度、離したら、もう出番は回ってこないと思う。泥くさく、本当に必死に、気合と根性でやっていく」。泥だらけのユニホームで、背番号92は、力を込めた。