W杯で導入される“5秒ルール”対策にも着手…スローインは「カタールの課題」長友佑都&吉田麻也の貴重な証言
北中米ワールドカップに向けて千葉市内で調整中の日本代表は28日、9対9の布陣でスローイン練習を行い、今大会から新たに導入される「5秒ルール」の対策に乗り出した。カタールW杯後の第2次森保ジャパンでは名波浩コーチのもと、スローインを起点とした布陣練習を一貫して行ってきたが、この日は具体的な秒数も計測。選手たちはこれまで積み上げたパターンを遂行しつつ、さらに素早いリスタートへの意識を高めていた。
スローインの「5秒ルール」はリスタートの時間稼ぎを防止するため、W杯以降の大会が対象となる2026-27シーズン競技規則で導入される新ルール。スローインを行う選手が意図的に遅延させたり、再開までに時間がかかったりしていると主審が感じた場合、目に見える形で5秒間のカウントダウンをスタートし、超過した場合は相手ボールのスローインとなる。
この日のトレーニングではスローインを行う選手がピッチ脇のボールを取った後、名波コーチが秒数をカウント。実際の試合ではどのタイミングでカウントが始まるかが主審の裁量に委ねられるなか、“せっかち”な主審に合わせて素早いリスタートを要求するような趣向が見られた。
サイドバックとして長年スローインを行ってきたDF長友佑都(FC東京)によると「5秒はかなり早い」という感覚。「周りの選手たちの準備が必要になるのと、逆に相手も5秒以内に投げなきゃいけないので、自分たちも守備で早く準備したい。自分たちがセットしたほうがかなり有利に働くので、早く準備するという意識で攻守ともにやっていきたい」と要点を掴んだ様子だった。
日本代表チームは第2次森保ジャパン発足以降、新たに就任した名波コーチのもと、スローインを起点としたトレーニングを毎回の活動で取り入れており、素早いリスタートをするための土台は整っていると思われる。長友によると、これはカタールW杯後の課題分析を踏まえた試みだったという。
「スローインのところは前回のカタールで僕も含めて投げるのが遅かった。その課題も含めて、できればスローインを早くやっていこうと。準備を早くするのが一番だけど、もし相手にセットされた時はパターンがあるということをチームとして認識する形で積み重ねてきている。それが大事だし、投げる側としてもハメられた時は難しいので、チームとしてパターンがあるのはすごくありがたい」(長友)
すでに北中米W杯最終予選など重要な試合でもこの取り組みは効果を発揮してきた。スローインを受けた選手がダイレクトキックでサイドチェンジを配球したり、スローワーへのリターンパスから逆サイドに展開したりというパターンはその一つ。今ではすでに「もともと練習してきたこともあるし、さらに相手も対策してくるのでそこは上回っていかないといけない」(長友)というフェーズに突入している。
カタールW杯以来の代表復帰となったDF吉田麻也(LAギャラクシー)はこの日、初めて名波コーチ指揮のスローイン練習に参加。吉田は“5秒ルール”を筆頭とした時間稼ぎ防止のルールが先行導入されているMLSでプレーしており、「スローインのところはそんなに厳しくは取られない。普通に日本人らしく普通にやっていれば大丈夫だと思う」と貴重な証言も口にしつつ、スローイン練習の取り組みには前向きな印象を語った。
「コーチがそれぞれ分業してよりディテールを詰めてやっていると感じた。それは今のサッカーの時代に合ったやり方だと思う。それはセットプレーにしても、PKにしても、スローインにしても、そういう細かいところで差がつくようになりつつあるので、そこはやって損はないと思います」(吉田)
こうした時間稼ぎ防止ルールが厳格適用された場合、必然的に選手のプレータイムも長くなるため、集中力を切らさないことがより不可欠になる。吉田は「キーパーが持っているボールが取られることが多いのでそれは気をつけたほうがいい(昨年導入の“8秒ルール”)し、また暑さがあったり、連戦で疲労が溜まった時に急がされてミスを誘発されてというのを避けないといけない。今日も(スローインの)パターンを作っていたけど、非公開になってもっと作り込むと思うので、そこはすごく大事になると思う」と助言を残した。
(取材・文 竹内達也)
この日のトレーニングではスローインを行う選手がピッチ脇のボールを取った後、名波コーチが秒数をカウント。実際の試合ではどのタイミングでカウントが始まるかが主審の裁量に委ねられるなか、“せっかち”な主審に合わせて素早いリスタートを要求するような趣向が見られた。
サイドバックとして長年スローインを行ってきたDF長友佑都(FC東京)によると「5秒はかなり早い」という感覚。「周りの選手たちの準備が必要になるのと、逆に相手も5秒以内に投げなきゃいけないので、自分たちも守備で早く準備したい。自分たちがセットしたほうがかなり有利に働くので、早く準備するという意識で攻守ともにやっていきたい」と要点を掴んだ様子だった。
日本代表チームは第2次森保ジャパン発足以降、新たに就任した名波コーチのもと、スローインを起点としたトレーニングを毎回の活動で取り入れており、素早いリスタートをするための土台は整っていると思われる。長友によると、これはカタールW杯後の課題分析を踏まえた試みだったという。
「スローインのところは前回のカタールで僕も含めて投げるのが遅かった。その課題も含めて、できればスローインを早くやっていこうと。準備を早くするのが一番だけど、もし相手にセットされた時はパターンがあるということをチームとして認識する形で積み重ねてきている。それが大事だし、投げる側としてもハメられた時は難しいので、チームとしてパターンがあるのはすごくありがたい」(長友)
すでに北中米W杯最終予選など重要な試合でもこの取り組みは効果を発揮してきた。スローインを受けた選手がダイレクトキックでサイドチェンジを配球したり、スローワーへのリターンパスから逆サイドに展開したりというパターンはその一つ。今ではすでに「もともと練習してきたこともあるし、さらに相手も対策してくるのでそこは上回っていかないといけない」(長友)というフェーズに突入している。
カタールW杯以来の代表復帰となったDF吉田麻也(LAギャラクシー)はこの日、初めて名波コーチ指揮のスローイン練習に参加。吉田は“5秒ルール”を筆頭とした時間稼ぎ防止のルールが先行導入されているMLSでプレーしており、「スローインのところはそんなに厳しくは取られない。普通に日本人らしく普通にやっていれば大丈夫だと思う」と貴重な証言も口にしつつ、スローイン練習の取り組みには前向きな印象を語った。
「コーチがそれぞれ分業してよりディテールを詰めてやっていると感じた。それは今のサッカーの時代に合ったやり方だと思う。それはセットプレーにしても、PKにしても、スローインにしても、そういう細かいところで差がつくようになりつつあるので、そこはやって損はないと思います」(吉田)
こうした時間稼ぎ防止ルールが厳格適用された場合、必然的に選手のプレータイムも長くなるため、集中力を切らさないことがより不可欠になる。吉田は「キーパーが持っているボールが取られることが多いのでそれは気をつけたほうがいい(昨年導入の“8秒ルール”)し、また暑さがあったり、連戦で疲労が溜まった時に急がされてミスを誘発されてというのを避けないといけない。今日も(スローインの)パターンを作っていたけど、非公開になってもっと作り込むと思うので、そこはすごく大事になると思う」と助言を残した。
(取材・文 竹内達也)
