《内田梨瑚被告は殺人罪否認》弁護側は“被害者Aさんの大きな秘密”を主張、小西優花受刑者の公判で語られなかった「新たな謎」とは
2024年4月、当時17歳の被害者Aさんを連れまわし、全裸にして動画撮影した上、北海道旭川市の景勝地「神居古潭」の吊り橋から転落させたとして、殺人罪などで起訴されている内田梨瑚被告(23)。5月25日、旭川地裁で公判が始まった。
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内田被告は、「私に殺意はなく、橋から落としてもいません」と殺人罪については否認し、弁護人も「不同意わいせつ致死については、わいせつ行為と死亡の因果関係を争います」「殺意が不存在で、殺人行為はないとみているため、殺人罪は成立しない」と述べた。
あくまで"殺意はなかった"とする内田被告の弁護人の冒頭陳述は、「大きな秘密を持った女子高生がいました」という言葉から始まった。検察側は、「今回の事件とは無関係」と異議を唱えたが、弁護人が「これは事件の発端に繋がる」と説明したことで、検察の異議は棄却された。
弁護人のいう"大きな秘密"とは何だったのか。大手紙社会部記者の話。
「内田被告の弁護人の主張によると、被害者のAさんはInstagramに自身の写真を掲載し、フォロワーが1万人もいたといいます。不特定多数の男性相手に写真の販売もしており、その売上はPayPayに入金し、50万円にも達していたといいます」
事件の発端は、Aさんが内田被告の写った画像データを無断でSNSに投稿し、それに内田被告が腹を立てたことだった。前出の大手紙社会部記者が続ける。
「写真の無断使用を知った内田被告はすぐにAさんに連絡し、Aさんは、『PayPayにあるので、50万円払います』などと答えた。しかし4月18日の午後9時すぎ、AさんのPayPayから内田被告に50万円の支払いが来たが、保護者の認証がなかったため、結局支払えなかったそうです」
内田被告はAさんを呼び出し、4月18日午後11時37分頃、留萌の道の駅で落ち合った。弁護人は、Aさんが周囲に相談せず、道の駅にひとりでやってきたことを強調していた。
「弁護人は、『Aさんは1人で来た』と繰り返し、『親にも知られたくない特別な秘密だった』と続けました。内田被告とのトラブルを周囲に相談した結果、自撮り写真の販売についてバレることをAさんが恐れたという意味のようです。
弁護人の主張によると、合流後に自動車の中で、内田被告は、Aさんが自撮り写真を販売していることを知り、『やめな』と注意しています」(同前)
内田被告はAさんを車で連れ回したが、そこにも"車のガソリンの補充"という事情があったとしている。留萌市内のガソリンスタンドが開いていなかったため、旭川市内のガソリンスタンドに行かざるをえなかったとして、弁護人は、「旭川に連れて行ったのは、ガス欠という偶然の事情だった」と主張した。
「旭川に到着後は、人気のない小学校の駐車場に行き、Aさんに土下座させ、それをスマホで撮影した。また、Aさんのスマホを使用して、PayPayで支払いもさせました。
また弁護人は、旭川に到着後、内田被告の仲間である当時16歳の少年がAさんを心配して、『僕の家に連れていきます』と言ったところ、内田被告も『助かるわ』と答えたが、Aさん自身が拒否したとも述べました」
内田被告と一緒になってAさんを連れ回し、共犯とされる小西優花受刑者(21)は、事件当時19歳だったが、旭川地検が改正少年法に基づき起訴時に実名を公表した。内田被告と同じく殺人、不同意わいせつ致死、監禁で起訴され、すでに公判を終えて懲役23年の有罪判決が出ている。
小西受刑者は、自身の公判で、「(橋の上で被害者を)最後に押したのは梨瑚さんです」と証言していたが、内田被告は殺意を否認しており、さらに彼女の弁護人が主張する内容には、小西被告の公判では出てこなかった情報がいくつも含まれている。
裁判の行方は──。
