【司馬 理英子】それ、言ってはいけない言葉です! 大人のADHD、失言しないための「禁句」を知っておこう

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対人関係のトラブルには、ADHDの特性が大きくかかわっています。とくに衝動性と不注意が原因になりやすく、ときには、取り返しがつかないほどのトラブルに発展することもあります。

自分の特性を自覚して、ものの言い方、気持ちのあらわし方、相手の気持ちを考えるなど、失敗を減らし、対人関係を改善するための具体的な方法を、書籍『大人のADHD「対人関係」マネジメント』より紹介します。

言ってもいいか、ちょっと考えてから

日ごろ、言ってはいけないことをわきまえていても、怒りなど感情が高ぶっているときには、タガが外れてしまう危険があります。相手の人格否定をすれば、関係がこわれてしまうでしょう。

しゃべりすぎた勢いで人のプライバシーを公開するのも、ジェンダー的な発言も禁句です。

言ってはいけないことではないか、言わないほうがいいのではないかと、発言する前にちょっと考える習慣をもちましょう。

■禁句

言ってはいけない「禁句」は、相手を傷つける言葉です。また、政治や宗教などは意見が合うことが少なく、ムダな言い争いになりがちです。禁句には下記のようなものがあります。

〇人格否定

性格、容姿など、その人の存在そのものを否定するような言葉

〇ジェンダー的発言

「女のくせに」など、性別による侮蔑的な発言や、間違った固定観念による発言。なお、容姿についての不快にさせる発言はセクシャルハラスメントになる

〇禁句の話題

政治 /宗教/ 学歴/体型

〇人のプライバシー

人のプライバシーを、その人の承認なく公開してはいけない。また、相手のプライバシーにふみ込んで否定するのは人格否定にあたる

■家庭での禁句

言ってはいけないことでも、家族に対しては遠慮や気遣いなく、口に出してしまうことがあります。家族に対しても、例えば下記のようなことは言ってはいけません。

〇人格否定

子どもに対して「産まなければよかった」は、子どもの人生を変えてしまうこともあるほどの禁句。性格や容姿なども、言ってはダメ

〇相手の親の悪口

義理の父母の悪口は禁句。相手はその両親に育てられたので、相手の人格否定にもつながりかねない

〇子どもの先生(担任など)の悪口

親が悪口を言っている先生のいるところへ行く自分に納得できなくなる。自分も先生を嫌いにならないといけないように感じる子どももいる

〇強引な命令

家族の意見や都合を聞かず、強引に命令したり、頭ごなしに叱ったりするのはダメ

すぐに、心からあやまることが大切

失言したとわかったら落ち込みます。わかった時点ですぐにあやまるしかありません。真摯な態度で心からあやまりましょう。

ただ、言ってしまったことはもとに戻りません。しっかりあやまっても許してくれる人ばかりではないのが現実です。職場では、仕事の力があっても評価が下がるでしょう。そうならないためにも、これまで述べてきた「ゆっくり控えめ」「3秒待つ」ことを、しっり身につけましょう。

〇相手の反応

「そんなこと言うなんてひどい」「えっ、どういうこと?」など、不快だという返事があったり、相手の表情が変わったりすると、自分が失言したことがわかる

〇あやまる

相手にひどいことを言ったのだから、誠実にあやまろう

笑ってごまかそうとするのは逆効果。「本当は悪いと思っていないのだろう」と相手を怒らせることも少なくありません。ヘラヘラするのは相手への甘えがあるのでは?

自分の失言から逃げずに、勇気を出してあやまりましょう。

■おわびの言葉

話している最中でも、失言に気づいたらすぐにフォローします。後で気づいたら、「もういいか」と放っておかず、気づいた段階ですぐにあやまります。おわびの言葉も「ゆっくり控えめ」を心がけます。

〇家族や友達なら

・ごめん、許して

・ごめん、言いすぎた

・言い方きつかった?ごめんね

・傷つけるつもりはなかったんだけど

〇職場や目上の人に

・すみません

・失礼いたしました

・言葉が過ぎました。申し訳ございません

・お詫び申し上げます

〇時間がたっていても

・この前はひどいことを言ったね。ごめん

■注意!

〇軽く言わない

たとえ親しい相手でも、おわびの言葉は誠意をもってていねいに。軽く言うと口先だけの印象になり、相手は軽く見られていると感じて、傷が深くなることも。早口も軽い感じになるので、ゆっくり言います。

〇人のせいにしない

人のせいにするのは、自分は悪くない、と開き直っているようなもの。自分の評価を下げたくないのかもしれませんが、「失敗を認められない人だ」などと、さらに評価が下がる結果になりそうです。

大人のADHDの「失言防止」術。雑談や会食など、気楽に話すときこそ要注意!