お祭り用品専門店が直面するピンチ 夏の風物詩にも広がる中東情勢の影響
夏を思わせる急な暑さが気になる一方で、中東情勢の影は「夏の風物詩」に欠かせないアイテムにも影響が広がっています。
愛知県岡崎市で60年以上続くお祭り用品専門店「デコレーションセンター昭和」では、夏祭りの季節を控えて、これから注文が増えてくる時期ですが、あるピンチに直面しています。
「金めっきするための金が値上がり、溶剤が値上がりで『鳳凰』は倍くらいに」(デコレーションセンター昭和 杉浦正二 店主)
神輿を彩るのに欠かせない塗料の溶剤は、原油の精製過程でつくられるナフサが使われています。
中東情勢の影響で溶剤の供給が不安定となっていることなどから、神輿の仕入れ値は2割ほど上昇しているそうです。
「職人さんに聞いたが、とにかく溶剤がなくなっているから、塗料はあるのに薄める溶剤がなくて困っていると」(杉浦さん)
祭りのムードを高めてくれる提灯も…。
「きのう、ちょうちん店と話をしたが、プラスチック製品で石油由来なので、今後どうなるかわからないと。夏の間もどんどん作るみたいだが、それができなくなったら、供給が止まって提灯が入らなくなる」(杉浦さん)
さらに、七夕の吹き流しといった装飾品も、ナフサ由来のプラスチック製品。
華やかな花に見立てた飾りの仕入れ値は、倍近くに。
今後の供給も見通せない状況だといいます。
「お神輿にしろ、そういうものでお祭りを盛り上げていく役割がある。夏祭りもそうだし、秋祭りに向けても、一刻も早く元に戻ってほしい」(杉浦さん)
夏まつりの定番「金魚すくい」にも
中東情勢の影響は、夏祭りの定番「金魚すくい」にも及ぶかもしれません。
金魚の一大産地、愛知県弥富市の「弥富金魚漁業協同組合」によりますと、米国のイランへの攻撃が始まって以降、金魚を出荷するための袋が2~3割値上がりしています。
また、金魚のえさを包む袋代が上がり、えさ自体の価格もじわりと上昇しているといいます。
組合の担当者は「夏祭りの金魚すくいの料金も上がると、金魚離れが進んでしまうのではと心配だ」と話していました。
