4月に2798品目が値上がり!″超実用″企画「物価高時代を乗り切る『最強の節約術』」厳選103

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長期的な視点で

すべてが高い。4月に食品を中心とした2798品目が値上がりし、中東情勢による影響もあって電気やガス等のエネルギー価格も高止まりしている。

この異常とも言える物価高時代を無策に過ごしては、我々の資産は目減りするばかりだ。ファイナンシャルプランナーの井戸美枝氏が話す。

「インフレを乗り越えるためには、節約を習慣化することが重要です。私たちは『短期的に何千円得をした』という体験に惹(ひ)かれてしまいがちですが、それは長い目で見れば節約効果が薄い。だからこそ、無理なく継続して楽しめる節約術を探す必要があるのです」

そこで今回は、井戸氏を含む4人の節約のプロたちのアドバイスをもとに、″すぐ、誰にでも、簡単に″実践できる最強の節約術を厳選して紹介する。リストを参考にしながら、自分に合ったテクニックを見つけてほしい。

103個の節約術をライフスタイルに合わせて駆使すれば、インフレに負けない資産を築くことができ、生活が豊かになる

まず第一に考えたいのが、固定費の見直しだ。井戸氏が続ける。

「定番なのは【1】格安SIMへの乗り換えです。大手キャリアからの乗り換えで月数千円の節約が狙えます。多少面倒でも、一度手続きを済ませてしまえばその後はずっとおトクです。【2】保険の見直しも大きな固定費の削減になります。民間の生命保険と会社の社会保険は、保障内容が重なるケースも少なくないので、確認を兼ねて整理するといいでしょう。

正直、本当に必要なのは火災保険と自動車保険くらいです。その他の保険は定期的に見直す余地があります。【3】火災保険の前納、【4】国民年金の前納も節約額が大きい。とくに国民年金は、2年前納することで毎月支払いよりも約1万6000円安くなります」

【5】NHKの受信料も、年払いに設定することで2ヵ月払いよりも924円安くなる。WBCを観るために契約したNetflixや、ダイエットのために入会したジムといった【6】サブスクリプションサービスの解約も併せて検討しよう。

経済ジャーナリストの荻原博子氏は、「【9】電気の契約アンペア数を下げることがオススメ」と話す。

「契約アンペア数とは、家庭で一度に使用できる電力の最大値を表しており、請求書で確認できます。これを下げることで、基本料金が月に300円安くなる(一部電力会社を除く)。年間で3600円の節約です」

健康な生活を送るための医療費にも、今すぐに削れるムダがある。

「【11】リフィル処方箋の活用を試してみましょう。『リフィル処方箋』とは、1通で最大3回まで同じ薬を出してもらえる処方箋で、医師が症状が安定していると判断した患者ならば、2回目、3回目は診察を受けなくても処方箋だけで薬が手に入る。慢性疾患がある人なら、病院で『リフィル処方箋にしてください』と言ってみてください。交通費や診察代の節約になります」(同前)

日々の買い物には、不要なスイーツなどの甘い誘惑がつきものだが……。

「【17】買いたいものを事前にリスト化し、それ以外は買わないと決めるだけで衝動買いの抑制になり、自分が本当に欲しいものを見る目が養われます。また、【23】スーパーのチラシをあえて見ないことも選択肢の一つ。たしかに安い商品がわかるのは利点ですが、そもそも不要なものを買わなければいいのです」(家計再生コンサルタントの横山光昭氏)

家で【30】冷蔵庫の中の写真を撮ってから買い物に行き、必要なものを把握したら【31】安い時に食材を買って冷凍保存するのも簡単にできる節約術だ。ただ、せっかく安く買った食材でもムダにしてしまっては本末転倒。【34】食材を「安く買う」ことよりも「使い切る」ことに集中しよう。

「少人数世帯には、スーパーの調味料は量が多すぎる。【37】100円ショップの調味料を買うなどして、必要な量だけを家に置くといいでしょう。数ヵ月に一度しか使わないようなスパイスなどムダな調味料を買わないためにも【40】料理はシンプルにする、時には【41】レトルト食品を活用することも手段の一つです」(前出・井戸氏)

節約・消費生活アドバイザーの和田由貴氏は外食&テイクアウト派に向け、外食での節約法を伝授する。

「【43】牛丼チェーンでは並盛りをテイクアウトし自宅でトッピングするのがオススメ。かつては50円だった卵トッピングも100円しますし、ネギやチーズも高い。自宅でピザ用のチーズを載せたり、冷凍のカットネギを載せたりすれば、200円くらいおトクに豪華な牛丼が完成します。コメダ珈琲など、【44】カフェチェーンではモーニングタイムを狙うことでコーヒー一杯の料金でパンなどを楽しめる。【45】ファストフード店のランチメニューを活用するのもいいでしょう」

冷凍室はギチギチに

上がり続ける光熱費を抑える方法も、実はたくさんある。

「【53】節水タイプのシャワーヘッドに交換したり、洗面台や台所の蛇口に【54】節水アダプターを活用するといいでしょう。そうすると、使用する水量を50%削減できます。シャワー1分間分の水量は約12Lですが、これを節約すれば年間約1000円を浮かせることができます」(同前)

これから夏にかけては、エアコンによって電気代がかさむ季節。なるべくお金をかけず、快適に過ごすにはどうすればいいのだろうか。

「【58】エアコンと扇風機を併用するといいでしょう。扇風機で部屋の空気を循環させることで、エアコンの効率がよくなり、設定温度が高めでも涼しくなる。エアコン一本よりも、実は経済的なのです。【59】エアコンのフィルターをこまめに掃除するのも、エアコンの効率を上げるコツです。汚れが溜まると、その分だけ余計に電力を消費するのです」(前出・井戸氏)

家電の中で消費電力が大きいのが、冷蔵庫だ。前出の横山氏が話す。

「【68】冷蔵室のスペースには余裕を持たせ、冷凍室はギチギチに詰めることを意識してください。冷蔵室がパンパンだと、冷気が回りにくく効率が落ちます。反対に、冷凍室では食材が保冷材の役割になるため、しっかり詰めましょう」

節約をするからといって、ファッションや美容を諦める必要はない。【76】服は収納場所に入る分だけを持つなど、心がけ次第で節約とオシャレは両立できる。

「【77】服はシンプルさを重視し、着回ししやすくしましょう。凝ったデザインの服は合わせるのが難しい。シンプルなデザインのものは着回しがしやすく、少ない枚数でも困りません」(前出・井戸氏)

クリーニング代も大幅に圧縮が可能だ。

「【79】ワイシャツは形状記憶、スーツは洗えるものを選ぶことで、一度に数千円のクリーニング代が浮く。【80】服を選ぶ際に、値段だけでなく洗濯表示を見ることが重要です。また、【81】ダウンジャケットは自宅で洗うことも可能です。洗濯機に入れる前にダウンを大きめのバスタオルで包むと、水の中に沈むので上手く洗える。タオルに包まれているので傷みにくく効率的な洗濯方法です」(前出・和田氏)

日々の生活の中で現金が必要になった時、無意識に近くのコンビニのATMを利用していないだろうか。一度に数百円の手数料が10回続けば数千円、100回重なれば数万円の出費となる。

「【84】ATMの引き出しは月1回に決める。もしコンビニで下ろすなら、【85】手数料無料の日にするだけで手数料の節約になります。毎月25日を無料の日に指定している金融機関が多い。

とはいえ、日々の支払いはなるべくキャッシュレスで行うことを意識し、【90】クレジットカードを1枚に絞るといいでしょう。利用状況の把握がしやすく、ポイントの分散も防げます。また、【93】レシートを箱に入れて一定期間管理することで、買い物の振り返りができ、無駄遣いをなくせますよ」(前出・井戸氏)

井戸氏は、【103】「ノーマネーデー」を作ることも提案する。

「週ごとに予算を立て、ランチや飲み代、趣味などの予算を決めておく。同時に、お金を使わない『ノーマネーデー』を作っておくんです。たとえばコンビニスイーツに手が伸びそうになった時、『今日はノーマネーデーだから』と我慢できる。余った予算を後日プチ贅沢に使うことで、メリハリがつく。我慢一辺倒ではなく、生活の満足度を損なわずに節約をすることはできるんです」

この記事を参考に、自分だけの「最高の節約術」を見つけよう。

『FRIDAY』2026年5月15・22日合併号より