プラとは思えない新素材。夏に気持ちいい冷んやり触感のシャープペンシル
トンボ鉛筆の「シャープペンシル FUMI」(税込2,200円)は、機能としてはオーソドックスな0.5mm芯のシャープペンシル。でも、手に持った瞬間、「これは新しい」と感じる、そんな筆記具だ。
プラスチックとは思えないひんやりした触感
ボールペンやシャープペンシルの軸の素材と言えば、通常はプラスチックなどの樹脂かステンレスやアルミなどの金属、最近では木製なんかも人気だ。ただ、どの軸でも長く書いていると手の中に熱がこもって、汗ばんだり滑りやすくなったりする。「FUMI」の軸はそんな筆記具の宿命をどうにか解決しようとしたように思える。
とにかく触れば分かる。まるで陶磁器のようなひんやりした感触がまず新鮮。しかも、サラリとしているのにしっかりグリップするから書いていて滑ることもない。シンプルなデザインは、筆記時の邪魔になるような部分がないので、その持ち心地と合わせて安定して長く書ける。
手汗をかきにくく超時間の筆記も快適
もちろん、体温が移るから多少は熱くなる。ただ、不思議と熱がこもらないしサラッとした感触が長続きする。触り心地は陶磁器っぽいけど、組成はプラスチックに近く、プラスチックと同じように加工できる。もちろん陶磁器のように割れやすくもない。
この軸の素材は、三井化学が開発した熱伝導プラスチック「NAGORI」という海水から抽出したミネラル成分から作られた新素材。陶器のような熱伝導性と質感を持ちながら、樹脂と同じく成形できるからシャープペンシルの軸としても使えるわけだ。
すべての筆記具の軸のスタンダードにして欲しい素材
デザインや機能がシンプルなのも、この素材を使った最初の筆記具として、その魅力が最大限伝わるようにしたということなのだろう。そのうえで、マーブル模様なども出しやすいという素材の特性を活かした、さりげない波模様が入っているデザインセンスがとても好きだ。しかも、この模様は一本一本入り方が違う。量産品なのに唯一無二の一本なのだ。
前述したように機能的には、普通に使いやすい普通のシャープペンシル。ただ、この持ち心地の良さで手に取る確率がすごく高くなった。手で使う道具において、持ったときの心地良さとフィット感の重要さに驚いている。

