メ~テレ(名古屋テレビ)

愛知県岡崎市で今年に入り相次ぐ不審火。

このうちの1件について、メ~テレが入手した防犯カメラ映像に、火災発生までの一部始終が記録されていました。

5月12日深夜の愛知県岡崎市。

電柱の間から白い煙が…1分後には炎が立ち上ります。

名鉄東岡崎駅の近くで撮影された防犯カメラの映像です。

火はみるみる大きくなり、気付いた男性2人が消火器で消そうと試みますが、収まりません。

「知り合いの飲食の方が来て『水と消火器をくれ』という感じ。煙はすごかった。すぐ消えるかなと思ったんですけど、消火器だけでは消え切らなかった」(消火を手伝った人)

その後、消防隊が駆けつけ、火はまもなく消し止められました。

この火事で置かれていた木材が焼けましたが、けが人はいませんでした。

「放っておいたら全部燃えていましたね。こわいですね」(消火を手伝った人)

岡崎市では今年に入り8件の不審火が相次いでいて、警察は連続放火として捜査していました。

この現場の不審火についても、警察の当初の見立ては「放火」でした。

男性が「白いもの」を投げ入れる様子も

しかし、メ~テレが入手した映像で、この不審火については悪質なマナー違反による火災の可能性が浮上しました。

同じ12日の午後11時16分ごろの様子です。

画面右奥から歩いてきた1人の男性。右手で“白いもの”を投げ入れ、立ち去ります。

男性が投げ入れた“白いもの”。映像をもう一度確認してみると…たばこでしょうか。

男性は「たばこのポイ捨て」をしていたとみられます。

警察もこの映像を入手していて、たばこを投げ捨てたとみられる男性については、廃棄物処理法や失火の疑いを視野に調べています。

たばこによる火災で死亡者も

身近に潜む“たばこ火災”の脅威。

愛知県によりますと、2024年に県内で発生した火災は1929件あり、このうち「たばこ」が原因とみられる火災は218件に上ります。

2024年2月には、西尾市の建設会社の従業員寮で火事があり、建物2軒が全焼して1人が死亡しました。

その後の調査で、出火原因は「たばこ」であることがわかっています。

新潟市消防局が2022年に行った実験の映像。

消防隊員が、火が消えていないたばこをごみ箱の中に入れると…

「実験開始から約10分が経過しました。ごみ箱からもくもくと煙が上がっています」(記者)

わずか1分後、ごみ箱から火が上がり始めました。

岡崎市で深夜に発生した「たばこのポイ捨て」が原因とみられる火災。

一歩間違えば大きな災害につながります。

消防は、吸殻を捨てる時は水に浸して完全に火を消すとともに、燃えやすいものを屋外に置かないように呼びかけています。

「たばこ」は火災原因の1位

たばこによる火災は、財産や命を奪いかねません。

2024年の1年間に愛知県内で発生した火災の原因の主な内訳を見ると、原因がわかっているものの中で最も多いのが、たばこの218件です。

たばこは、10年連続で最も多い出火原因になっています。

そのほとんどが、寝たばこやポイ捨てなど「不適当な場所に置く」といったことが、火災につながったとみられています。

小さな火種が、取り返しのつかないことになります。