すかいらーく、ドンキ…利回り32%超も! 物価高をしのぐ「6月の神優待」厳選6銘柄
物価高の救世主! 6月は「神優待」の宝庫
物価高が家計を直撃する一方、なかなか進まない消費税減税。自衛のための賢い生活防衛策として注目したいのが株主優待である。
無料食事券がもらえる【日本マクドナルドホールディングス(2702)】は、6月優待銘柄の代表格といえる存在だ。しかし、’24年12月権利確定分から1年以上の継続保有が優待獲得の条件となったうえ、株価も高値圏で推移しており、優待獲得には約80万円の投資が必要となっている。既存株主にとっては「神優待」といえるが、これから購入を検討する人には手が届きにくい存在となってしまった。
とはいえ、6月は外食チェーンや小売店、食品メーカーなど、生活に直結する企業の権利確定が集中する“ボーナス月”である。家族で楽しめるファミレスの食事券や食品・日用品の購入に使える割引券、商品の詰め合わせなど、物価高騰の今だからこそ家計への恩恵が大きい「実用性」の銘柄が目白押しだ。今回は、限られた資金で最大限の「お得」を引き出せる6月の優待銘柄を厳選して6銘柄紹介する。
家族で満腹! すかいらーく優待
【すかいらーくホールディングス(3197)】は、『ガスト』や『バーミヤン』『しゃぶ葉』などを展開するファミレス最大手だ。
6月末または12月末時点で同社の株を100株以上保有する株主は、保有株数に応じて、『ガスト』や『バーミヤン』など、対象店舗の支払いに1円単位で使える「株主優待券(電子チケット)」がもらえる。優待券の残高は、家族や友人にプレゼントしたり共有したりもでき、使い勝手がよい。贈呈額は保有株数に応じて、100株・約30万円の投資で2000円分(年間4000円分)、300株・約90万円の投資で5000円分(年間1万円)などとなっている。
すかいらーくホールディングスは’24年10月に九州の有名うどんチェーン『資さんうどん』の運営会社を買収。’26年4月には炭火焼干物定食チェーン『しんぱち食堂』の運営会社を買収するなど、M&Aによる業態拡大、そして郊外型から都市型へのシフトを進めている。
買収額は割高との見方もあるが、人口減少とコスト上昇という課題を乗り越え、成長を続けるための戦略的な投資だ。この投資が吉と出るか凶と出るかはまだ未知数だが、今後の成長が期待できる銘柄といえる。
超高利回り6%! ペッパーFS
【ペッパーフードサービス(3053)】は、ステーキ専門店『いきなり!ステーキ』などを展開する会社だ。
6月末または12月末時点で同社の株を500株以上保有する株主は、保有株数に応じて、『いきなり!ステーキ』など、対象店舗で使える「お食事券」、または「自社商品(ガーリックライス・ハンバーグ)」がもらえる。
500株・約9万円の投資で3000円相当(年間6000円相当)の食事券または商品がもらえるため、優待利回りは6%を超える。
ペッパーフードサービスは、’13年に立ち上げた『いきなり!ステーキ』で一躍注目を浴びる。その後わずか6年間で500店舗まで急拡大、ニューヨーク進出を果たすなど一世を風靡した。株価も急騰。’13年に100円台で推移していた株価は、’17年に一時8000円を超えた。
しかし、あまりに急な店舗拡大があだとなり採算が悪化、’19年12月期には最終赤字に転落。コロナ禍がそれに追い打ちをかけ、倒産寸前まで追い込まれてしまう。この窮地を『ペッパーランチ』事業の売却、店舗の大量閉鎖などで首の皮一枚で乗り切り、今なお経営再建の途上にある。このような状況もあって株価は低迷しているが、直近では業績に回復の兆しも見えはじめた。比較的少額から購入でき、投資するタイミングとしては悪くないかもしれない。
ドンキの買物でお得! PPIH
【パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(7532)(以下、PPIH)】は、総合ディスカウントストア『ドン・キホーテ』や総合スーパー『アピタ』『ピアゴ』などを展開する会社だ。
6月末または12月末時点で同社の株を100株以上保有する株主は、保有株数に応じて、『ドン・キホーテ』や『アピタ』など、自社グループ店舗での買い物に使える電子マネー「majicaポイント」がもらえる。
’25年12月権利確定分からは優待内容が拡充され、PPIHのブランド価値や商品・サービスに直接触れられる「体験型株主優待メニュー」が新設された。新メニューでは、買物で貯まるスタンプをPB『情熱価格』商品と交換できる「デジタルスタンプカード」や、大量のお土産がもらえて人気の「ドンコスフェスティバル」など各種イベントへの抽選招待といった特典が用意されている。
’26年6月期の売上高は2兆4350億円、純利益は前期比18.2%増の1070億円、いずれも過去最高更新を見込む。営業ベースでは、上場前を含めて37期連続の増収増益を達成する見通しであり、「ド」級の成長を続けている。
’26年4月からは生鮮品や惣菜などの食品強化型新業態『ロビン・フッド』の展開を開始。利益率の高いドンキの食品・非食品で利益をあげ、生鮮品の価格に還元、集客力を高めるビジネスモデルだ。国内における新業態の展開に加え、課題であった海外事業にも改善が見られており、さらなる成長が期待できる。
絶品サーモン届く! オカムラ食品
【オカムラ食品工業(2938)】は、サーモンの養殖や水産品の加工・卸売・販売を行う会社だ。
6月末時点で同社の株を100株以上保有する株主は、保有株数に応じて、自社で養殖したサーモンや水産加工品がもらえる。’26年度の優待品は、100株保有で「青森サーモン®おさしみ」(約3000円相当)、300株保有で「青森サーモン®おさしみ/中塩仕込み焼き魚用」や、筋子の「活き造り一夜漬け」(約5500円相当)などとなっている。
主力商品であるサーモンは、養殖から加工、販売までを自社で一貫して手掛けることで安定供給を実現。国内外に複数の拠点を構え、東南アジア中心に流通・販売網を構築、多様な顧客ニーズに対応している。業績は好調で、’26年6月期は売上高390.3億円、純利益25.7億円を計画。いずれも過去最高を更新する見通しだ。さらに、国内外で養殖量の拡大に向けた取り組みを進めており、養殖・加工両事業での増益を見込む。
11年連続増配! ジョイフル本田
【ジョイフル本田(3191)】は、関東圏で大型ホームセンター『JOYFUL HONDA』などを展開する会社だ。
6月20日時点で同社の株を100株以上保有する株主は、保有株数に応じて、自社のグループ店舗で使える「商品券」、または本社や店舗所在地などゆかりのある地域の「地元特産品等カタログギフト」がもらえる。「日本赤十字社」などへの寄付も選択可能だ。
ジョイフル本田は、株主優待以外の株主還元にも積極的であり、’14年の上場から11年連続で増配を実施。’26年6月期も前期比20円の大幅増配を予定しており、年間配当利回りは4%を超える見通しだ。
利回り32%超! アイスタイル
【アイスタイル(3660)】は、化粧品・美容の口コミサイト『@cosme(アットコスメ)』を運営する会社だ。美容に関わる膨大な商品情報・ユーザー情報を蓄積した独自のデータベースを活用し、リアル店舗『「@cosme STORE』やEC(通販サイト)『@cosme SHOPPING』なども展開している。
6月末時点で同社の株を100株以上保有する株主は、『@cosme SHOPPING』で使える割引券6400円相当(600円割引券×4枚、1000円割引券×4枚)と、『@cosme STORE』で使える10%割引券3枚がもらえる。
割引券単体での買物はできないが、5万円弱の投資で優待を獲得でき、上限まですべて利用した場合の優待利回りは驚異の32.98%だ(※最大優待額=[@cosme SHOPPING分:6400円]+[@cosme STORE分:(1回の利用限度額)3万円(税込3万3000円)×10%×3枚分=9000円]=1万5400円相当)。
『@cosme SHOPPING』や『@cosme STORE』の取扱商品は、女性向けの化粧品や美容関連商品が中心だが、ドライヤーやシャンプー・コンディショナー、スタイリング剤、洗剤類など男女問わず使える商品も多い。
業績も好調に推移しており、’26年6月期は売上高830億円、純利益38億円を見込む。いずれも過去最高を更新する見通しだ。美容プラットフォームとしての地位を確立したことで収益力が向上しており、売上高1000億円の達成も視野に入っている。’25年6月期には復配、持続的な成長による中長期での株価上昇も期待できる。
権利確定日の落とし穴に要注意!
株主優待の権利を獲得するためには、権利付最終日までに株を購入し、基準日時点で株主になっている必要がある。今回紹介した銘柄の基準日は、【ジョイフル本田(3191)】のみ「6月20日」、ほか5銘柄は「6月30日」。’26年の権利付最終日は、【ジョイフル本田(3191)】が「6月17日(水)」、ほか5銘柄が「6月26日(金)」だ。
※本記事はあくまで情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄の勧誘や売買を推奨等するものではありません。最終的な投資決定はご自身の判断で行うようお願いいたします。記事中の必要投資額、予想年間配当利回り、優待利回り(年間優待金額/必要投資金額)については、執筆時点(’26年5月8日時点)の株価(終値)及び優待内容をもとに算出したものです。株価の変動や優待内容の変更により変化します。購入を検討する際には最新の情報をご確認ください。
取材・文:竹国 弘城
ファイナンシャルプランナー/ラポール・コンサルティング・オフィス代表。名古屋大学工学部卒業後、証券会社、保険代理店での勤務を経て独立。お金に関する相談や記事の執筆・監修を通じ、お金の問題について自ら考え、行動できるようになるためのサポートを行う。1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP®、宅地建物取引士、サウナ・スパプロフェッショナル
