【河合 桃子】セクシー女優からグラドルに「異例の転身」…白木聖菜さんが”解離性障害”と”双極性障害”を発症した「目をそむけたくなるワケ」

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掟ポルシェ氏も驚いた「問題投稿」

現在、グラドルとして活動する白木聖菜さんは、2024年6月に笹本ゆう名義でAV女優としてAVに出演していた。グラドルからAV女優に転身することはよくあることだが、その逆というのはなかなか珍しいパターンである。

白木名義の初のデジタル写真集は今年3月に週刊プレイボーイより発売された。その担当者は、こう語る。

「2025年10月に『ミスモデルプレス グラビアオーディション』でグランプリを受賞されたのを見て、その魅力に圧倒されて、ぜひウチで初のデジタル写真集を出させてもらいたいとオファーしました。その当時、彼女は“yuu”という名義で事務所にも所属していなかったので、ネット検索でヒットしやすい現在の名前に改名しようということになりました。彼女の4月28日のツイートは私も驚きました。まさかお子さんがいることやそのような病歴があることは知りませんでしたので……。すぐさま『大丈夫?』と様子を伺っていたところでした」

音楽家でありAVファンの掟ポルシェ氏も、白木さんの一連のツイートはリアルタイムで目撃していた。掟氏が、こう振り返る。

「Instagramのストーリーにも同じ内容を投稿されていたのを見ていました。AV女優の方が突如として心を病んだような発言するのはよく見かけますから、何かご事情があるのだろうとお察ししていました」

18歳で30代の経営者と交際して

また、昨今のAV女優らのSNSの発信が炎上を招きやすい実態について、掟氏はこう続ける。

「とかくAV関連の方が呟く内容は誹謗中傷の的になりやすいですよね。今回のツイートは強制出演させられたのかという疑惑も生み出しやすいことから、現役女優さんにとっても仕事がしづらくなるような発信をしてほしくないと様々な反応があったのでしょう。僕自身はいろんな考えがあるでしょうし、彼女に隠された背景があったのだとしたら、その背景を知りたいとは思いました」

以前に筆者が書いた記事で彼女が語ったように、白木さんは4年前に解離性障害と双極性障害を発症したのだという。いったいどんなことがあったのか。白木さんに聞いた。

「看護系の専門学校に通っていた18歳の時に当時30代の経営者のAを紹介されて交際しました。その後、同棲して結婚するつもりでした。だから妊娠した時は嬉しかったです。ところがその後、だんだんAの様子が冷たくなり、入籍の話をするとキレて暴言を吐かれるようになりました。生活費も出してくれなくなり、産後は新生児の前で暴力を振るわれるようになって……」

Aについては「付き合い始めは尽くしてくれて優しかった。18歳の小娘には、30代の男性は大人に見えたし頼り甲斐も感じた。なにより地元の友達の紹介だったので疑いがなかった」と言う。しかしAの振る舞いはあまりにひどい。妊娠中に暴力を振るわれることはなかったというが、産後は平手打ちや首絞めなどの暴力を受けたのだという。

「暴言や暴力のきっかけは必ず入籍や生活費の話をした時でした。『殺すぞ』『死んでくれ』と毎日のように言われて、Aがいない時に家の中にあったあらゆる薬をオーバードーズしてしまい、緊急搬送されたんです。最初は普通の総合病院だったんですが、そこで看護師さんを突き飛ばして脱走しようとしてしまったため、精神病院の閉鎖病棟に措置入院となりました」

地獄のような「閉鎖病棟」

白木さんは緊急の措置入院となり、白木さんの生後まもない子供は児童相談所に預けられたのだという。白木さんは閉鎖病棟と一般病棟と合わせて1ヵ月もの入院期間を過ごす。

「気づくと窓もなく光もない閉鎖病棟の病室で寝かされてました。腰バンドで拘束されオムツを穿かされた状態です。『なんで私は入院させられているんだろう』『早く出たい』『子供は大丈夫なのか』そんなことを考えてました。1週間後に閉鎖病棟を出て一般病棟に移ると、壁と会話してる患者さんや奇声を発してる患者さん、看護師を殴ってる患者さんとかがいて、我に帰りました。早く治してここを出ようと」

その精神病院で解離性障害と双極性障害の診断を受けた。白木さんは「診断も入院歴も嘘だと思われたくないから、診断書類と退院証明書をお見せします」と提示してくれた。

そこにははっきりと、白木さんの本名である苗字と「聖菜」の文字がある。それはともかく、これらの病気はどのようなものなのか。公認心理師の荒谷純子氏に聞いた。

「乖離は誰にでも起こりうる現象で、例えば心的ストレスや事故や災害などの極度のストレスを受けて心が耐えきれなくなった時に自身をその体験から遠ざけるために記憶が抜け落ちたり別の人格が現れて行動を取るなどの脳の仕組みでもあります。双極性障害は気分が極端に高い『躁状態』と激しく落ち込む『うつ状態』を自分の意識とは関係なしに慢性的に繰り返す脳の病気です。どちらも本人や周囲ですら病気と気づかないケースもあります」

退院後が「本当の地獄」だった

白木さんは4月28日早朝にしたツイートを「自分では覚えていない」と言っていた。そんなことはあるのだろうか。

「乖離の方は、そういうことはあり得ます。私自身も、ある高校で受け持っていた女子高生の乖離状態を目撃したことがあります。その子は幼少期の親からの虐待によって自分でも知らない間に授業中に乖離してしまったり、授業に出ずにどこかで過ごしていました。授業中に乖離していた時はボーッと一点集中している状態で、明らかに異常な表情でした。その時の様子や、授業に出なかった時のことを聞いても『覚えていない』と言っていました」

白木さんによれば「精神病院を退院後が本当の地獄でした」と振り返る。

「家に帰ると部屋はもぬけの空でAは消えていました。代わりに4~5名の借金の取り立てのような人が代わりがわりに来て『Aはあんたの名義で金を借りている』と口々に言われたのです。その合計金額が2000万円ほどでした。子供は託児所に預けて、キャバクラとデリヘルで働きましたが、それでも返済が間に合いません。コンビニやスーパーなどの時給では間に合うわけもないし。それでキャバクラのお客さんに紹介されたAVプロダクションの人に会い、デビューすることにしたのです」

AVデビューは精神病院退院からわずか半年後のことだった。そのギャラの手取り額は1本出演するごとに100万円前後ほど。白木さんいわく「ギャラは女優さんによっては1本数万円の人もいるしバラバラ。私はたまたま良い条件で良い事務所さんに恵まれました」と言う。

また、AVと同時に風俗の仕事もした。

「デリヘルでも働きました。昼間のまともな仕事で、それも看護師免許以外の知識もない私が、こんなに多額の金額を一度に得られる仕事は他にないと思う。だからAV以外の選択肢が他になかった」

現在は「億単位の資産」がある

なお、Aの行方は「今どこにいるかも何してるかもわからない」そうだ。AVの現場で実際に白木さんと共演した男優はこう話す。

「デビューしてすぐに出たドキュメンタリー風の作品はとても良かったけど、その後に出た教師モノの作品とかは全然ダメでしたね。あまり演技も乗り気じゃない感じがしたし、やらされてる感があった」

白木さん自身は「AVの撮影現場のスタッフさんも男優さんもみんないい人でしたし、皆さんが良くしてくれる現場でした」と振り返るが、なんといっても精神的には辛いものがあったのだという。

「やはり“行為”自体は私にとってはやはりとてもじゃないけど体力的にも精神的にも辛くて厳しくて、蕁麻疹が出たり激しい胃痛に襲われたりと、とても続けられる仕事ではなかったです。だからこそ、このお仕事を楽しく続けられる女性には尊敬の念しかありません。ですのでそういった方々の気分を害するつもりは本当になかったんです……」

白木さんは4月28日の一連のツイートの中で、「億単位の資産もある」との投稿をしている。聞けば高校卒業してすぐ、18歳の頃から仮想通貨で資産を少しずつ増やしていたそうだ。その知識を使い、現在はデイトレーダーとして資産を保有しているのだという。

後編記事『アダルトビデオ出演でもグラドル業でもない…元セクシー女優が「資産1億円」を掴んだ"意外すぎる理由"』では「億り人」になった経緯や今後の目標などを聞いた。

【つづきを読む】アダルトビデオ出演でもグラドル業でもない…元セクシー女優が「資産1億円」を掴んだ”意外すぎる理由”