ABS秋田放送

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鴨下アナ:田村さんは、取材の中で、男鹿市の地名が何度も繰り返すな~と思ったことありませんか?

田村アナ:ありますあります。北浦北浦北浦とかですよね?

鴨下アナ:はい。どうしてそんなに繰り返すのか。藤田裕太郎アナウンサーが調査してきました。

地図の最大手ゼンリンがSNSに投稿した内容。

声に出して読みたい地名。

「秋田県男鹿市戸賀戸賀戸賀」

投稿したゼンリンの中の人によりますと。

「同じ名称が3つ連続で連なっているのは大変珍しく男鹿市くらいだと認識しています」

でもどうしてこんなにも同じ名称が繰り返されるんでしょうか?

実際に現地に向かいます。

男鹿市戸賀戸賀戸賀があるのは、男鹿半島の西側。

戸賀湾に面した一角です。

男鹿市戸賀塩浜にある男鹿水族館GAOにもほど近い場所で、戸賀湾の港は、明治から昭和初期にかけて大型の船も寄港し、海上輸送の重要な場所でした。

戸賀戸賀戸賀は海と暮らしてきた漁師町です。

ちょうど美術館の方がいらっしゃいました。

トガは古代ローマの市民が着ていた聖なる衣を意味する言葉。

染織物作品を展示する美術館の名前にもぴったりですよね。

去年8月にオープンした美術館は日曜日のみ開いています。

なぜこんなにも同じ地名が続いているのか。

郵便局でもわからず男鹿市役所に行ってみました。

訪ねたのは、文化財などを管理する文化スポーツ課。

職員の方が見せてくれたのは、昭和21年1946年の男鹿半島西側の地図です。

さらに見せてくれたのが。

今の戸賀戸賀字戸賀にあった戸賀村。

今から150年前の明治9年ごろ、周辺の村が合併した際に、戸賀村戸賀に。

さらに明治22年、町村制の施行で周辺の村との区域で戸賀村が発足。

この時、元々戸賀村があった場所は、戸賀村戸賀字戸賀に。

昭和29年に男鹿市が誕生した際、戸賀村は廃止となりましたが、地名は残り、男鹿市戸賀戸賀字戸賀になったそうです。

戸賀村と同じような経緯で男鹿市にはほかにも脇本脇本字脇本に。

北浦北浦字北浦という繰り返し地名もあるんです。

さらには、北浦北浦表町字表町なんていう地名も。

合併を経て、ここまで同じ地名が繰り返されるのは全国でも珍しいケース。

思わず声に出したくなる戸賀戸賀戸賀という地名には、始まりの戸賀村から連なる地域の歴史がありました。

※5月13日午後6時15分のABS news every.でお伝えします