Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

写真拡大

(スタジオ)

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
さあ続いては「藤井孝彦の静岡目線」です。皆さん、お伝えしていますように、部活バス事故から考える安全ということで…よくある光景に隠れた問題を、この後はっきりとさせていきたいと思います。部活の試合で、息子さん、娘さんがバスに乗って出かけるという人もたくさんいらっしゃると思います。よくある光景の裏側に、私たちが考えなければならないことがいくつもあるということで…まずは、ここまでの経緯をまとめてみました。

(福島・磐越自動車道マイクロバス事故続報)
生徒たちは何度も身の危険を感じていたといいます。

(生徒)
『事故の前から危ない運転だった』

バスを運転していた若山哲夫容疑者。北越高校・男子ソフトテニス部の部員20人のうち1人を死亡させたほか17人に重軽傷を負わせた疑いが持たれています。捜査関係者によると、若山容疑者は事故を起こす前から、縁石に乗り上げたりトンネル内で車体をこすったりと…危険な運転を繰り返していたとみられていて、身の危険を感じた生徒は、当時、バスが走行している様子を撮影していたことが新たに分かりました。その動画は家族に送られていて、「死ぬかも」という趣旨のメッセージも送られていたといいます。

(若山容疑者)
『生徒を乗せたバスで大変な事故を起こしてしまい深く後悔している』

若山容疑者は謝罪の言葉を口にした上で、こうも話しているといいます。

(若山容疑者)
『体と運転に不安はなかった』

ただ、実際は、ここ最近何度も事故を起こしていたようです。

これは4月、若山容疑者が修理業者から貸してもらっていた代車。

(若山容疑者の車の修理業者)
「自分の車を2~3回ぶつけても、私が代車を貸してあげた…その代車もまたぶつけてきますので…」

警察は若山容疑者が、4月から複数回事故を起こしていたとしています。

(若山容疑者の車の修理業者)
「この2か月くらいの間に頻繁に(事故)になっているし、異常だなっていう感じは受けていた」

今回、若山容疑者を手配したバス会社「蒲原鉄道」。運転手やバスの発注を巡って北越高校とは主張が食い違っていますが、双方あったとみられるのがバス料金への懸念です。

(蒲原鉄道 金子 賢二 営業担当)
「『青ナンバーよりも安い方を』と僕に聞いてくるということですので、やっぱり金の問題だったのかなというふうに思っています」
Q.どなたからあったのですか?
「部活の顧問の先生です」

(北越高校 男子ソフトテニス部 寺尾 宏治 顧問)
「費用については、もちろん世間話的なところで『高くなったよね』とか…そんな話を過去にしたことはありましたけども。金子さん的には、少しでも安く済ませた方が寺尾が喜ぶんじゃないかとか、そういうふうに思った可能性もありますし…」

貸切バスの料金は地域ごとに国が最低運賃を定めていて、距離や時間によって算定されます。その最低運賃は、2025年、運転手の担い手不足などを理由に7%から8%引き上げられているのが現状です。

学校の部活動からの依頼を受けているという都内のバス会社。

(銀河鉄道 山本 宏昭 社長)
Q.部活動とかだと資金的に厳しいなというような人もいらっしゃるんですか?
「それはもう全部そうですね。みんなどこも安いのを探し回ってるから」

最低運賃は定められていますが、上限はないため、運賃はバス会社によってピンキリ。

(銀河鉄道 山本 宏昭 社長)
「『安い方法なんかないの?』とか、『大型(免許)持ってるのいるからバスだけ貸してくれない?』
Q.バスだけ貸すとかっていうのは?
「ダメダメダメ。(Q.それはもうルールとして)法令で禁止されてる。運転手もうちの登録した運転手しか乗れない。今回の事故を受けて教訓にしてほしいのは学校。安く行くのがいいのか、何かあった時に後悔しても、命は帰ってこないわけだから…」

レンタカーと運転手を手配した「蒲原鉄道」についても。

(銀河鉄道 山本 宏昭 社長)
「バス会社がレンタカーを手配するなんてありえない話。法令に従って、国の規則に従って(客を)積載しているわけだから。その最低限を割って安くするということは…、要は法律を破れってことだから『できません』と(言うべき)」

今回の事故を受け、国は、部活の移動時の安全確保についてどのような対策が効果的か、国土交通省と文部科学省で検討するとしています。

(スタジオ)

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
今VTRにもありましたけれども、高校生の皆さんが、自分のスマホを見てるんじゃなくて「危ないから」といって、その運転を撮っていた。しかも親に「死ぬかもしれない」というメッセージを送っていた。津川さん、これ本当に子どもたちにとっては、生きた心地のしなかった瞬間だったと思います。

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
本当に怖かった怖かったと思いますよね。

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
津川さんもお子さんがいらっしゃって、こういう部活動の遠征についてはどう感じてますか?

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
この事故事件のニュースを聞いた時にですね、親として、私は子どもがスポーツ少年団とか部活やってた時にですね、自分で送迎をしてました。大会があるときにですね、お友達を乗せたりとか、友達のお父さんに乗せてもらったりというのもあったんですが…、ですから、今回事故があったお子さんの保護者の方々は、ひょっとしたら、「自分が送ってあげればよかった」って…ちょっと責めてるかもしれないなって気がしますね。

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
まあ、ただ、新潟から福島までの長距離なので、なかなか難しいと思いますが…澤井さん、このニュース見てどうですか?

(澤井 志帆 アナウンサー)
学生の頃のバス移動って…やっぱり仲間との楽しい時間であって、安全に目的地まで着くことに何の疑いも持たないですよね。それって、やっぱり「先生が用意したから大丈夫」って…、もう信じているところがあるので、その信頼を大人たちがどう受け止めて、どう責任を取っていくのか、持っていくのかっていうのが改めて問われているなと思います。

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
そのあたりをですね、私、新幹線で、いつも静岡駅前に到着して、このスタジオに来るのですけど、その間に静岡駅前でインタビューしてありますので、こちらをご覧ください。

(静岡駅前・コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
「静岡駅前に来ています。福島県の磐越道で起きた部活遠征中の事故、皆さんはどう見ているのかお話をうかがいます」

(藤井キャスター)
「あのニュースどう見たか教えてもらえますか」

(50代)
「かわいそうですよね」

(藤井キャスター)
「子どもたちも乗ったバスで事故が起きたら、もう避けられないですよね」

(50代)
「今回の場合は学校・バス会社にも問題があるのかなっていう…」

(藤井キャスター)
「両社の関係性?」

(50代)
「関係性と…あと確認事項についてもどうだったのか」

息子が学生時代に部活をやっていたという人は…。

(息子が部活動をしていた・50代)
「息子が学生時代にサッカーとかやっていて、遠征とかよく行っていたが、都内だったので割と公共機関を使っていくことが多かった。今思うと安心だったなって思います」

(藤井キャスター)
「公共交通機関の方が安心。…不安はなかった?」

(息子が部活動をしていた・50代)
「ゼロでしたね。学校で行くものだから、もう学校に安心しきって任せていたので」

このように学校だからこその安心感があったという声も聞かれました。

一方で、この人は小学生の娘がマイクロバスで遠征をしているといいます。

(娘がマイクロバス利用・50代)
「私の子もサッカーやっていてマイクロバスで行くんですよ、遠征に。え…どうしたらいいか?でも親はどうにかできるもんなんですかね」

(藤井キャスター)
「人件費も高くなっているし…遠征って結構お金かかるから」

(娘がマイクロバス利用・50代)
「めちゃめちゃかかります。何万と」

(藤井キャスター)
「やっぱりどこかで削りたくなるっていう気持ちはわかりますか?お金を」

(娘がマイクロバス利用・50代)
「わかりますかね でも命には変えられないから、そこはケチらないでほしい。遠征費が高くなっても安全に行ってほしいと思います」

遠征に行く際の運転手については…。

(藤井キャスター)
「(運転手の確認についての通知)紙がまわって来たことはない?」

(娘がマイクロバス利用・50代・4代)
「ないです ドライバーがだれかというのは書いていない」「必要経費、持ち物、行先ぐらいしか親は知らない」

(スタジオ解説)

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
今まではバスに乗って先生や…もしかしたらバス会社が運転手を出してくれているから安心だと思って当たり前にバス乗っていたんですけども。今ね、やっぱり見直すべき時期に来てしまっているのかもしれませんが…津川さん、お母さんたちが安心しきって学校のことだから心配ゼロだった…っていう気持ちはわかりますか?

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
いや当然そうだと思いますね。普段から学校にお子さんを…いってみれば預けてるわけですから。そこは信用するしかないんだと思います。ただ、大人の責任といった意味で学校側とバス会社の責任の話が出てきましたが、国もこれから対策をとるみたいな話があったじゃないですか。私、知り合いの行政書士さんからですね、国の責任も、もともとあったんじゃないか…というのがありました。その人が言うには、このレンタカーでマイクロバスを貸すということ自体は、もちろんその資格を持っている人が借りる分には何の問題もないんですが、実際には今回のように法令違反のような貸し方をしているということがあるんですけども、貸し方を…ずいぶん前にたくさんあったらしいんです。それを20年、30年くらい前にですね、結構厳しくしてできないような方向性の対策を国は取ったはずだと…その人がおっしゃってました。それが、今になってこのような事件が起こってしまったんだとしたら、「国の指導がどこかで抜けてしまったのじゃないか」ということを言ってましたね。

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
当たり前だからこそ普通に捉えてしまっていて抜けている部分があったかもしれませんが、であればもう一回考え直す。じゃあ大人はどうしたらいいのかということを…こちらですね。子どもたちは移動手段を選べませんから、誰が運転するのか、そしてスケジュールはどうなのかということは、大人が確認すること。これも当たり前だと思うんですよ。澤井さんどう考えますか?

(澤井 志帆 アナウンサー)
本当に親御さんは、自分の手元を子どもが離れたら、子どもの周りにいる大人に全部を託すしかないので、その子どもの周りにどんな大人がいるのかとか、信頼できるのかどうか、「全部把握しておきたいな」という気持ちはきっとあるのかなと感じます。

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
これね、実はやってる学校はいっぱいあるんですよ。今の…例えば高校サッカーで強豪校のチームは監督さん自らが2種免許をとってハンドル握って東北から九州まで運転したりするんですよ。そうすると、選手たちはもう安心して寝てる。でも、監督は指導しながら運転もしながら、子どもたちのご飯のお弁当の面倒を見ながら…ということで、とても大変なんですけど。そういうチーム…やっぱり2交代制にしてるんですよね。そのあたり、ちゃんと2人とも2種免許を持って、安心して乗ってもらえるような体制をとっているということなので、誰が運転するのかというのは、今の例で言いますと、監督さんだったりコーチ。これは「安心して乗っていいでしょう」ということになるかもしれませんが、スケジュールですよね。あまり長い運転になると大変だということで、このあたりはしっかり大人が確認することを再確認しなければなりません。

もう一つ大人ができることを3つにまとめると、これぐらいなんじゃないかなと思いますが。これね、誰が運転というのを曖昧にしない。今回は誰が運転しているか高校生たちは分からないまま事故に遭ったと思います。そして、さっき、静岡駅前のお母さんがおっしゃってましたけども、「ちょっと高くても命には代えられない」「費用について議論を避けない」ということがとても大切だと思います。この「議論を避けない」というのは、議論について、「高いからもうやっぱりダメです」っていうお子さんも出てくるかもしれないですよ。それを…この「議論を避けない」ということが必要だと思います。さらに、「子どもが気になることを言える空気を」ということなんですが…。あの車の中からね、スマートフォンで「死ぬかも」って書いて送ったってことは…運転手さん自体に言うことができなかった証拠だと思うんですよね。車の中で、どんな運転してるかっていうのは親御さんは分かりませんから。子どもたちが言える空気を作るということはとても大切だと思います。で、一番かわいそうだったのは、今回事故に遭って亡くなったり、けがをした子どもたちです。子どもたちに伝えたいこと…これは今後守っていきたいことです。

・「君たちは心配しなくていい」

もうバスに乗ったんだから学校と親が話し合ってるんだから心配しない。車に乗っていいんだよ。一生懸命スポーツ自分たちにやりたいスポーツ頑張っていいんだよっていうことを伝えてあげたいと思います。津川さんこれどうですか?

(レギュラーコメンテーター 津川 祥吾 氏)
そうですね…大人がしっかりと安全を守ってあげることと、もう一つは責任取りたくないからではなくて、子どもたちに素晴らしい青春を過ごしてもらうために、いろいろな経験をしてもらうような…例えば、遠くの大会にも行かせてあげる…、そういったこともね、大人の責任としてやってあげたいですね。

(コメンテーター news zero メインキャスター 藤井 貴彦氏)
これから出る大会が、いろいろ狭められていくんであれば…子どもたちにとって本当にかわいそうなことです。ですから、「親と学校が安全確保」これしてください。これは学校と親のスタイルによって、学校によって違うと思います。それぞれの安全確保の仕方があると思います。そして、子どもたちに、もし言えることがあるとしたら、「運転手さん運転怖いんですよ」って言っていいと思います。これは、間に顧問の先生が入っていれば間接的に言えたかもしれないけれども、そういう状況じゃないこともあると思うので、「運転怖い」って言っていいんです。ということで「静岡目線」でした。