対立する主張…学校側とバス会社側の言い分に食い違い 保護者「どちらが本当のことを…」 高校生ら21人死傷の磐越道バス事故《新潟》
6日に福島県の磐越道で発生した高校生ら21人死傷の事故で、マイクロバスや運転手の手配をめぐり、北越高校と蒲原鉄道の間では主張に食い違いが生じています。
7日夜、北越高校で臨時保護者会も開かれ保護者からは「どちらが本当のことを言っているのか」と戸惑いの声が聞かれました。
7日夜、北越高校が開いた記者会見。
【北越高校 灰野 正宏 校長】
「大変残念なことになってしまった。痛恨の思いでいっぱいでございます」
【北越高校 灰野 正宏 校長】
「男子ソフトテニス部顧問は蒲原鉄道の営業担当者に人数、発着時間、行き先などを伝えた上で“貸し切りバス”の手配を依頼しいつも通り終了後に旅程に対して蒲原鉄道に代金を支払うことにしていた」
学校が蒲原鉄道に対し貸し切りバスの手配を依頼。後日、蒲原鉄道へ代金を支払う予定だったと話しました。
一方、その蒲原鉄道は6日夜の会見で…
【蒲原鉄道 茂野 一弘 社長】
「今回は貸し切りバスを使わずに“レンタカー”を使って送迎をしたいという話をいただいた。先生とか運転される方がいないということで、ドライバーの方も紹介いただけないかということなので、営業のほうから運転できる人間を紹介して今回の運行に至った」
レンタカーの手配とドライバーの紹介依頼を受けたといいます。
さらに…
【蒲原鉄道 茂野 一弘 社長】
「会社として全面的に協力して引き受けていることではなくあくまでご依頼があったのでお手伝いをしたという形です」「その辺は手数料はいただいてないということで担当から確認しております」
【蒲原鉄道 金子賢二 営業担当】
「僕の方でレンタカーを頼んだ。北越高校の部活名で」
貸し切りバスの依頼ではないため本来受ける仕事ではないが、北越高校は普段からお世話になっているので、特別に手配をしたといいます。
また今回、貸し切りバスではなくレンタカーになった理由については。
【蒲原鉄道 金子賢二 営業担当】
「レンタカーをたまに借りることがあるが、学校の保護者とか先生の話し合いのなかで、予算組みがある。青ナンバー(貸し切りバス)を使うと、高くつくので安いものを探してよと。それがレンタカーに」
Q)できるだけ安くしてくれと?
「そうですね」
ただ学校側は…。
Q)会社側の説明だと学校の方から安い方より経済的な方でと説明があったが?
【北越高校 灰野 正宏 校長】
「事実ではありません。これも部活の顧問に確認している」「業者側の会見で北越高校がレンタカーの手配を依頼したとか、北越高校で運転できる人がいないので、運転手の依頼があったという発言があったが、顧問によれば、行程を伝えるかたちでバスの手配を以前から手配しており、そうした発言はしていないということでした」
「私どもがお願いしたものとは違っているということは言えると思います」
北越高校は、真っ向から蒲原鉄道の主張を否定しました。その契約について書面のやりとりはなく口約束だったとしています。
Q)見積書はとってない?
【北越高校 灰野 正宏 校長】
「今回に限らず、こうした遠征、練習試合等でバスを利用する場合は、こういうかたちで依頼をするということで書面をとりかわすことはしていないと聞いております。なかなか一般の商慣習ではありえないといった状況ですので、まずはしっかりとした業者の選定、安全管理上は、引率の形態でありますとか、そうした部分の見直し、そうした部分が必要かなと思っています」
実際にマイクロバスを貸し出したレンタカー会社は8日、貸し出した先は「北越高校」で、そもそもこのレンタカー会社と蒲原鉄道は取引がないことを明らかにしています。
◇ ◇
北越高校では7日、会見の前に臨時の保護者会も開かれ事故の経緯などの説明がありました。
出席した保護者は…
【出席した保護者】
「どちらが本当のことを言っているのかということと顧問の先生の方から蒲原鉄道の営業の方にどういう形で依頼をしたかということに関してもあくまでも口頭だということでしたのでその辺が甘かったのか腑に落ちないなっていう」
◇ ◇
一夜明けた8日午前、蒲原鉄道は会見を行う予定でしたが警察の捜査が入り中止に。
茂野 一弘社長は問題となっている主張の食い違いについて聞かれると…
Q)学校は蒲原鉄道と真逆のことを言っているがその点に関しては?
【蒲原鉄道 茂野 一弘 社長】
「その辺に関しても今捜索を受けている中でお話をしたりしている中なので、ちょっと細かいことは今後もお話をすることはできないと思いますし、今も控えさせていただきたいと思います」
そのうえで、学校側との金銭の受け渡しについては…
【蒲原鉄道 茂野 一弘 社長】
「ボランティアということは、私から言った話ではないと思うが、営業している中で、お手伝いをしていた一つだと認識しています」
Q)金銭の受け取りに関しては発生しないという状況だったと考えているか?
「はい。いまのところはまだ(金銭の受け取りはないと)考えております」
真っ向から対立することになった両者の主張。責任の所在が問われています。
