在来線の「通勤定期券」を“新幹線の乗車券”として使える!?「東京-宇都宮」は“自由席4600円”だけど、実際いくら安く乗れるでしょうか? 注意点も確認

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経路にもよりますが、在来線の通勤定期券を利用することで新幹線の乗車券部分が不要になる場合があることをご存じでしょうか。Suicaには「タッチでGo!新幹線」や「Suica定期券」といったシステムがあり、組み合わせれば通常よりも安く新幹線を利用できるケースがあります。   本記事では、条件を満たした場合に、在来線の通勤定期券を新幹線で活用できるケースについて解説します。

新幹線で在来線の通勤定期券を乗車券代わりに使えるの?

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)によると、新幹線の主な精算パターンは以下の3つです。
 

(1)定期券のないSuicaカードを利用
(2)Suica FREX定期券を利用
(3)新幹線停車駅が2駅以上含まれるSuica定期券を利用

このうち(3)の中には利用パターンが6つあり、本記事では「新幹線利用可能区間内のみ利用」の場合を考えます。
JR東日本のWebサイトには、「新幹線停車駅が2駅以上含まれるSuica定期券では、定期券区間内に含まれる新幹線停車駅相互間で、新幹線自由席をご利用いただけます」との記載があります。つまり、一定の条件を満たしたSuica定期券であれば、新幹線の自由席に乗車可能ということです。
また、「新幹線利用可能区間内のみご利用の場合は、Suica定期券用特急料金を精算します」と書かれています。
ただし、事前に「タッチでGo!新幹線」の利用登録が必要であるほか、すべての区間で利用できるわけではありません。そのため、事前に対象区間を確認しておくことが重要です。

東京~宇都宮間で約1600円安新幹線に乗れる

東京~宇都宮間を新幹線で移動すると、新幹線自由席は通常4600円(乗車料金2090円+特急料金2510円)かかります。
一方、在来線の定期券を利用して同区間を移動する場合は、乗車料金分の2090円が不要となります。さらに、新幹線停車駅が2駅以上含まれるSuica定期券を利用する場合、「Suica定期券用特急料金」が適用されるため、東京~宇都宮間のSuica定期券用特急料金は「1750円」になります。
ここで、定期券の費用を考慮します。定期券をすでに保有している場合は、実質的な追加負担は特急料金のみとなるため、通常より割安に新幹線を利用できる可能性があります。目安として東京~宇都宮間の在来線定期券は6ヶ月で30万5430円です。仮に1ヶ月に20回乗る場合、1日あたりの乗車券負担額は片道「1273円」となります。
つまり、Suica定期券を使用した際の持ち出しは、「1750円+1273円=3023円」です。これを通常の新幹線利用時の4600円と比較すると、一定の条件下では約1600円安く乗れる計算になります。

2026年3月14日から一部区間では使用不可に!

株式会社JR東日本ネットステーションの「えきねっと」によると、2026年3月14日の運賃改定に伴い、東京~熱海間では新幹線と在来線がそれぞれ別の線路(経由)として扱われ、新幹線と在来線の経路扱いが変更され、一部の利用条件が変わります。
今まで可能であった在来線経由の乗車券での新幹線の乗車は、路線扱い変更により利用が制限される場合があります。
同Webサイトでは、「えきねっと」で申込む場合は、実際に乗車する経路で申込みをとしています。このように、利用する側にとっては若干きっぷの買い方が複雑になり、これまでと同じ感覚で切符を購入すると「今まで通れていた改札が通れない」といった事態がおきる可能性があるため、注意が必要です。

まとめ

在来線の定期券は、条件を満たした区間であれば新幹線自由席を特急料金のみで利用できます。掲題の東京~宇都宮間を新幹線で移動する場合、4600円(乗車料金2090円+特急料金2510円)がかかりますが、在来線の定期券を利用すれば約1600円安く乗車できます。
ただし、経路によっては新幹線が使えない場合もあるため、事前に調べておくと安心です。
 

出典

東日本旅客鉄道株式会社
東日本旅客鉄道株式会社 精算パターン3 新幹線停車駅が2駅以上含まれるSuica定期券でご利用の場合
株式会社JR東日本ネットステーション えきねっと
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー