傅聡国連大使

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 【ニューヨーク=金子靖志】中国の傅聡(フーツォン)国連大使は1日、ニューヨークの国連本部で記者会見し、トランプ米大統領の訪中が実現した場合、封鎖が続くホルムズ海峡の問題が米中首脳会談の主要議題になるとの見通しを示した。

 傅氏はホルムズ海峡について、「一刻も早く開放する必要がある」と述べ、米イランの双方に通航制限や封鎖の解除を求めた。イラン産原油の取引を巡って米国が中国の石油会社や海運会社に課した制裁については「公平ではなく、正当性がない」と批判した。

 米中関係については、「安定的で健全な関係を維持することは、両国民だけでなく全世界の利益だ」と強調。米中両国が第二次世界大戦の戦勝国だとして、「国際秩序を維持し、国連の役割を支えることは米中双方に課せられた責務だ」とも述べた。

 傅氏は、国連財政を巡り、通常予算への分担金で名目上の最大拠出国は米国だが、実際には支払いが滞っているとして、「中国はすでに事実上の最大拠出国だ」と主張。米国が国連への関与を後退させる場合には、「中国は進んで役割を担う」と述べ、国連や途上国支援への関与を強める姿勢を示した。