熱中症を防ぐには?(画像はイメージ)

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 GW(ゴールデンウイーク)中に旅行やレジャーを予定している人は多いのではないでしょうか。4月は地域によって最高気温が25度を超える日もありましたが、GW中も気温の高い日が続くと予想されています。体が暑さに慣れていないため、熱中症に注意が必要です。熱中症を防ぐには、どのような対策が求められるのでしょうか。日本気象協会(東京都豊島区)「熱中症ゼロへ」プロジェクトの担当者に聞きました。

【要注意】「えっ…知らなかった」 これが「熱中症」になりやすい人の“特徴”です!

「暑熱順化」は数日から2週間ほどかかる

Q.5月の連休中、気温は上昇する見込みなのでしょうか。

担当者「気温は全国的に平年を上回ると予想されています。特に関東から九州にかけて、高温が予想されているため、注意が必要です。例えば、東京では最高気温が25度以上の『夏日』になる日もあり、場所によっては30度近くまで上がる日もあるでしょう。体が暑さに慣れていないため、熱中症には十分に気を付けていただきたいと思います。

また、4月から5月の朝晩は涼しい日が多く、寒暖差により体調を崩しやすい時期です。体温を調整するために1枚羽織るものを用意するなど、工夫をするとよいでしょう」

Q.GW中に熱中症を防ぐには、どのような対策をすべきなのでしょうか。

担当者「先述の通り、この時期はまだ体が暑さに慣れていません。そのため、汗をかく反応が遅れ、体内の熱を逃がす機能が十分に働かず、体に熱がこもりやすくなります。小まめな水分補給、適度な塩分補給を意識し、涼しい環境で過ごしましょう。また、できるだけ通気性の良い服を着ていただくとよいと思います。

体が暑さに慣れることを『暑熱順化』といいます。個人差がありますが、暑熱順化には数日から2週間程度かかります。暑さが本格化する前に、無理のない範囲で運動をして汗をかき、体を暑さに慣れさせましょう。『熱中症ゼロへ』プロジェクトでは『暑熱順化で汗をかきやすい体作りを行いましょう』と呼び掛けています。日常生活でできる暑熱順化の取り組みとして、次の行動がお勧めです」

・ウオーキング(1回30分、週5回が目安)
・ジョギング(1回15分、週5回が目安)
・筋トレやストレッチなど、適度に汗をかくもの(1回30分、週5回以上が目安)
・サイクリング(1回30分、週3回が目安)
・入浴時に湯船につかる(2日に1回が目安)

もちろん、忙しくて週5回続けるのが難しいと感じる人もいるかもしれません。日々継続することが重要なため、その際は、「通勤時に歩く時間を増やす」「階段を使う」「自身の体調や体質に合わせてサウナを活用する」など、無理のない範囲で行ってください。

なお、暑熱順化をした後、数日暑さから遠ざかると、効果がなくなってしまいます。適度に運動を継続することが大切です。

Q.GW中、熱中症に注意が必要なシーンについて、教えてください。

担当者「旅行先など、もし自分が住んでいる地域よりも気温や湿度が高い地域に行くときは、熱中症に注意が必要です。屋外だけでなく、室内にいるときでも条件次第で熱中症になるケースがあります。

室内では、高温多湿になりやすい『台所』や『浴室』、直射日光が当たりやすい『ベランダ』などでも熱中症に注意しましょう。室内での熱中症対策は次の6点です」

(1)温度と湿度に注意する
(2)室温を適切に保つ
(3)小まめな水分補給、適度な塩分補給、定期的な休憩
(4)生活リズムを整える
(5)体を暑さに慣れさせる
(6)自分も家族も熱中症になるかもしれないと、お互いに気に掛ける

Q.今後、熱中症に注意が必要な時期や、熱中症に注意すべき人の特徴について、それぞれ教えてください。

担当者「5月以降、最高気温が25度以上の日は通気性の良い服を着るなど、できるだけ過ごしやすい服装で過ごしましょう。また、梅雨で気温が下がると、暑さに慣れていた体が元に戻り、再度、暑熱順化が必要になります。『梅雨の晴れ間』のように、気温が上がる時期は熱中症に警戒してください。

このほか、梅雨明け後は気温が一気に上昇し、晴れの日が続くため、暑熱順化ができていないと熱中症のリスクが上がります。大人より体が小さく、暑さの影響を受けやすい子ども、汗をかく機能が衰え、体内の水分量が減少する高齢者、農作業など、屋外で長時間働く人は、特に熱中症に注意が必要です。家族や一緒に働いている人がサポートするとよいでしょう。

GW後の気温上昇に備えて、5月の連休中にエアコンの試運転を行っておくのをお勧めします。『冷たい空気が出るか』『フィルターにほこりや汚れがたまっていないか』などを確認してください。5月のうちに不具合を見つけ、夏本番に備えることが命を守ることにつながります。また、エアコンの試運転と併せて衣替えを行い、半袖の服を準備するとよいでしょう」