SNSへの不適切な投稿 人気アプリで傾向に変化 専門家は 金融庁は西シ銀に事実確認へ
今回のSNSへの投稿で女性行員が使用したのが「BeReal.」という若者に人気のアプリです。これまでもSNSでの不適切な投稿が問題となってきましたが、専門家は、この「BeReal.」によって傾向が変わってきたと指摘します。
西日本シティ銀行内で撮影された動画には、7人の顧客の名前や「業務目標」の文字や金額などが映されていました。
4月30日午後、西日本シティ銀行は。
当時、山口県の下関支店に勤める女性行員が、銀行内で撮影した不適切な動画や画像をSNSに投稿していたとして、謝罪コメントを発表しました。
投稿された動画や画像はSNS上で拡散され、2000万回以上閲覧されているものもあります。
SNSの不適切投稿をめぐっては4月、宮城県でも、市立小学校の20代の女性教諭が職員会議などで使う画面をスマートフォンで撮影してSNS上に投稿。画像には、勤務する学校と同僚の男性教諭の名前が表示されていました。
投稿は既に削除されていますが、画像は第三者によって拡散されました。
高い倫理観が求められる行員と教諭による不適切な投稿。使われていたのは、いずれも「BeReal.」と呼ばれる、若い世代に人気のSNSアプリです。
1日1回、ランダムな時間に通知が届き、通知から2分以内に動画や写真を投稿するよう求められます。
■利用者
「BeReal.は、その人のリアルタイムを知ることができる。」
「何をしていても撮る。授業中にする人も。」
「お風呂に入っているときにたまに来たりするから、その時、どうすればいいかなって。」
投稿は基本的に「友達」のみが見ることができ、24時間で消える仕組みだといいます。
なぜ、若者の間で人気なのか。SNSのリテラシー教育を行う専門家は。
■SNSリテラシー教育を行う諸藤圭代さん
「(利用の)80パーセントがZ世代(1990年代半ば~2010年代序盤生まれ)で、その中でも大半が10代。現実の世界で、きょうこんなことがあったんだよね、この前こんなことがあったんだよねというのをただ、ネットの世界でしているというだけ。息をするようにアプリを更新していると分析しています。」
かつての「交換日記」のような感覚で、若い人たちに利用されているといいます。
SNSを巡っては、これまでも不適切な投稿が問題となってきましたが、最近は違う傾向があると指摘します。
■諸藤さん
「(かつては)自分はこんなに違うことができるぞみたいな、自分でコンテンツになりにいこうとしているところがあったと思うのですが、BeReal.はリアルをそのまま映すだけなので、そこにおもしろいとかおもしろくないとかはなくて、ただ映していたものの中に会社の機密が入ってしまった形です。」
西日本シティ銀行によりますと、執務室内での撮影を禁止していましたが、それでも不適切な投稿が起きてしまいました。
専門家はその背景に、投稿者が自身をよく見せたいという欲に加え、アプリの特性が判断を鈍らせていると指摘します。
■諸藤さん
「厳しい言い方でいうと、自己顕示欲の暴走みたいなものだと思います。BeReal.の、すぐに投稿しなければいけないという特徴が、ふとちょっと止まる気持ちを超えてしまうのではないかと分析しています。SNSの危険性をしっかり社会の中でも、会社、教育の現場でも教育するのはすごく大切なことだと思います。」
今回の不適切な投稿を受けて、金融庁は今後、西日本シティ銀行から詳細な報告を受け、事実関係の確認を進めるとともに再発防止策を求めることにしています。
