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県知事選挙まで1か月。これまでに3人が出馬を表明しました。

衆院選で大敗した中道改革連合は支持候補が割れ、国政とのねじれも生まれています。一方の自民党も地方の首長選挙で負けが続き、緊張をにじませます。

■<現職>花角英世知事(67) 初陣2018年から当選重ね3選目指す

村上市の三面川に放たれたサケの稚魚。海へわたり、4年間の旅を経てこの川に戻ってきます。

<地元の 子どもたち>
「帰ってこーい!」

<花角知事>
「この辺にいるね」

子どもたちと旅立ちを見守るのは花角英世知事です。

<花角知事>
Q)4年後は知事の任期と同じですが……
「はは、そうだね、面白いね偶然だけどね。とにかく戻ってきてほしいね」

初陣の2018年から当選を重ね来月末の選挙で3期目を目指す花角知事。
自民党、国民民主党、公明党、日本維新の会が支持を決め、選挙事務所で団結を誓いました。

<各党の県幹部>
「花角勝利に向けて団結してがんばるぞ」

■<新人>土田竜吾県議(37) “新たなリーダー像を” 知名度向上へ……各地を奔走

一方、子育ての現場で保護者と意見交換するのは立憲民主党の県議、土田竜吾さん。上越市選出で2023年に初当選、現在1期目です。

<土田県議>
「産休あけてすぐ仕事復帰される方も多分多いと思うんですけど、その辺の現状は」

<保育園児の保護者>
「子育てのために戻ってきたくても、こちらに職がないって言う友人もいたりもして」

<保育園児>
「おじさん」

<土田県議>
「ははは、おじさんだけど実はね37歳くらいだよ」

子どもにとっては「おじさん」でも、政治の世界ではまだまだ若手です。

しかしこの春、大きな決断をしました。知事選への立候補表明です。

<土田県議>
「私まだ37歳、若輩者ではございますけども、ふるさと新潟を思う気持ちは誰にも負けないと思っています。県民の皆様に新しいリーダーの像を示せるのは私しかいない」

現職に比べ、新人が劣るのは知名度。

<土田県議>
「上越を出てしまうと知名度はこれからというところですので、全県くまなく回れるように頑張りたい」

この日は県内の労働団体が集まる集会であいさつを繰り返し、それらを束ねる連合新潟からも激励を受けました。

<土田県議と連合新潟・小林俊夫会長>
Q)風強いですけど、大丈夫ですか?
(小林会長)「大丈夫だろこれくらいの風!」
(土田県議)「風にも負けずで」

■国政で手をとりあった“中道” 知事選では支持割れる

土田さんは立憲民主党と社民党が支持、共産党が自主支援という形で支え選挙戦を戦います。

総合選対本部の会合には、立憲民主党を離れた中道改革連合の姿も……現職や前議員が各選挙区の選対本部長として、地域のまとめ役を担います。

その支援構造には相手陣営から指摘も……

<自民党県連・岩村良一幹事長>
「相手陣営は立民、社民、共産、それから連合があちらを支持するけれども、皆さんご存じの通り中道の問題も含め枠組みとしてはねじれが生じている」

ことし2月の衆院選。県内の立憲の衆議院議員は全員離党し、公明党の支援を受けながら「中道改革連合」として選挙戦を戦いました。
しかし、県内の小選挙区すべてで「中道」の候補は落選。

<中道改革連合・米山隆一 前衆院議員>
「本当に申し訳ありません」

<中道改革連合・菊田真紀子 衆院議員>
「なんか恨めしいよね、雪国のこと考えてないでしょう」

国政で手を取り合った「中道」。しかし知事選では、公明党が花角知事、立憲民主党が土田さんと支持が割れました。

<中道改革連合・黒岩宇洋 前衆院議員>
「分かれたことによってなにかやりづらいという空気感が、現実にはあると思います。でもそこはそこで割り切って、地方選挙は地方選挙だということで、国政とは切り分けていくというのは私の考えですし」

<公明党・安沢峰子 県議>
「花角さんの与党として私たちは県政に携わってまいりましたので、その続きということだと思います」

■立憲県連は候補擁立が難航 米山隆一前衆院議員は「不出馬」を明言

衆院選での大敗を受け、候補擁立が難航していた立憲民主党。

一時、出馬が取りざたされていた米山隆一さんは、テレビ新潟の取材に対し、知事選に出馬しないことを明言しました。

<中道改革連合・米山隆一前衆院議員>
Q)ご自身の出馬というのは?
「しないですよ、はい」
「土田さんを全力で支援するということです」

■自民も首長選挙では緊張感……党本部幹部が“異例”の来県

対する自民党も課題を抱えています。

県連の支部長・幹事長会議には党本部から西村康稔選挙対策委員長が“異例”の来県。地方の首長選挙をめぐっては自民党の推薦候補が敗れるケースが相次いでいるため、新潟への「テコ入れ」とも取れます。

<自民党本部・西村康稔選対委員長>
「我々自民党本部としても全面的にやれることはすべてやって応援したい」

■「柏崎刈羽原発の再稼働」 知事が県議会に「信」を問い決着したことへの是非が争点の一つに

知事選で争点のひとつとなるのが柏崎刈羽原発の再稼働。

そして、花角知事が再稼働について、県議会に「信」を問い決着したことへの是非です。

<花角知事>
「長年の課題であった柏崎刈羽の原発の再稼働という問題についても、一つの区切りをつけることができました」

◇ ◇
土田さんは地元・上越市の集会でリラックスした様子も見せますが。

<土田県議>
「地元だから逆に緊張しちゃって俺…がんばる!」

演説では一転、再稼働のプロセスを厳しく追及。

<土田県議>
「実際に昨年12月に行われたのは、県民に信を問うではなく県議会に信任、不信任を伺う。県民に信を問うとおっしゃってきた知事自身の県民との約束を反故にするものである」

再稼働の是非は県民投票などで県民に信を問うべきとしていた土田さん。知事選での争点化をねらいます。

<土田県議>
「この選挙はまさに、花角県政の信を問う。私はそういう選挙にしなければいけないと考えています。花角さんに対して信を問い返す!」

■<新人>安中聡元五泉市議(48) 「反原発票の受け皿に」原発廃止を掲げる

知事選への出馬を表明しているもうひとりの新人、元五泉市議の安中聡さんは明確に原発廃止を掲げました。

<安中元五泉市議>
「この原発、しっかりと反対の意思を示して、新潟県に原発はいらないんだと、皆さんにその意思を示してもらいたい。その受け皿となりたい、ならせていただく」

花角県政は咲き続けるのか。それとも、新たな芽が顔を出すのか……各陣営の動きが加速しています。