日産、2025年度営利は500億円の黒字転換(画像はイメージ、yama1221/PIXTA)

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赤字予想から一転、営業利益500億円の黒字確保へ

 日産は2026年4月27日、前回2026年2月12日に公表していた2025年度通期(2025年4月〜2026年3月)の連結業績見通しを大幅に見直しました。

 最も注目すべきは営業利益の項目で、前回の予想では600億円の赤字としていたものを、今回の修正で500億円の黒字へと1100億円分積み増しています。

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 この上方修正には複数の要因が重なっていますが、大きなインパクトを与えたのが米国市場における温室効果ガス排出規制関連の動きです。

 規制の撤廃に伴い、計上していた引当金の取り崩しが発生したことで、一過性の利益がもたらされました。

 これに加え、社内での徹底したコスト削減が当初の想定を上回る成果を上げていることや、円安方向へ振れた為替変動によるプラスの効果が、利益を押し上げる形となりました。

 売上高についても、為替変動の好影響を反映させる形で前回見通しの11兆9000億円から12兆円へと上方修正されています。

 親会社株主に帰属する当期純利益については、依然として5500億円の赤字を見込む厳しい状況ではあるものの、前回のマイナス6500億円という予想からは1000億円の改善を見せています。

 また、自動車事業の健全性を示す指標であるフリーキャッシュフローについても、2025年度下半期は黒字を確保する見通し。

 これにより、年度末時点での自動車事業におけるネットキャッシュは1兆円を超える見込みとなっており、将来の投資や事業継続に向けた手元資金の厚みが増していることがうかがえます。

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 2025年度通期の最終的な業績結果については、2026年5月13日に正式に発表される予定です。

 日産の次なる反転攻勢に向けた具体的な道筋がどのように示されるのか、業界内外からの注目が集まっています。