「良い意味で」期待を裏切ってきたタイムリープの「刑事、ふりだしに戻る」…春の連ドラ記者座談会
民放各局の春の連続ドラマがスタートしました。
タイムリープ、警察モノ、考察ミステリーなど共通点が多いラインアップが並びましたが、魅力は様々。記者がおすすめのドラマを独断で厳選し、初回を見た感想を語り尽くします。
座談会出席者とイチ推しドラマ
田辺里咲(里)37「刑事、ふりだしに戻る」
田上拓明(拓)34「月夜行路」
奥山大輝(奥)28「夫婦別姓刑事」
文学作品が謎解きのヒントに…「月夜行路」
里 私のおすすめは、「刑事、ふりだしに戻る」(テレ東系)。良い意味で期待を裏切るタイムリープ。濱田岳演じる主人公の刑事は、駆け出しだった10年前に戻るけど、昔のことをそんなに細かく覚えていない。リアルな感覚に好感が持てました。
奥 過去に戻る直前の巫女(みこ)が踊りまくるシーンなど、演出が風変わりで面白い。顔のアップやローアングルなど、カメラワークにも工夫がありました。あと、僕がタイムリープしたら必ずビットコインを買います。
拓 自分ならここまで環境破壊が進まないようにゴミを拾って木を植えるな。
奥 タイムリープものだと「リボーン」(テレ朝系)も話題ですね。高橋一生の冷酷な経営者ははまり役。豪邸で一人で食べる晩ご飯がハンバーガーや牛丼という細かい設定も、孤独感を際立たせていました。
里 前クールの「リブート」(TBS系)も主演が一人二役で、広義の転生モノで番組名までそっくり……と思って見始めましたが、さすが高橋一生でしたね。
奥 僕のイチ推しは、刑事モノの「夫婦別姓刑事(デカ)」(フジ系)。佐藤二朗主演のコメディーというだけで安心感があります。話題作の映画「爆弾」で犯人役を怪演した佐藤が奥さん思いの警察官役になっていて、幅広い演技力に感服しました。あと、橋本愛のきりっとした刑事姿も眼福です。
拓 坂東弥十郎のコミカルな演技もクセになりますね。考察モノでは、自分は「月夜行路」(日テレ系)がおすすめです。
奥 文学作品が謎解きのヒントになる構造は、学びながら考察も楽しめる。一粒で二度おいしいですよね。
拓 麻生久美子演じる主婦は家族から軽んじられています。今クールの「時すでにおスシ!?」(TBS系)も子育てを終えて暇を持て余した主婦が主人公。世相の関心は「女性の社会進出」から「主婦の復権」へ移っているのでしょうか。
車いす競技描く「GIFT」
里 どれとも共通点がなく、異彩を放つのが「GIFT」(TBS系)。車いすラグビーファンの私としては、競技用車いすの激しくぶつかるシーンをアップにしたり、障害の重い「ローポインター」の活躍を分かりやすく見せたりと、試合を魅力的に描こうという気概が感じられました。
拓 弱小チームを勝利へ導く、宇宙物理学者を演じる堤真一はさすがの安定感。これまで「やまとなでしこ」や「容疑者Xの献身」などでも“天才”を演じてきた堤が黒板に難解な数式を書き殴る様子には、SNSも沸いていました。
