ここ茨城という地域のポテンシャルは45億円を超えて、55億円程度の規模はあると思っています。我々と接点を持っていないパートナー企業はたくさんありますし、茨城県内にもホーリーホックの試合を見たことがないという方々はまだまだたくさんいます。このクラブの限界値は先にあると思っています。限界値までやったうえで、経営形態を変えることはあるかもしれませんが、そうなった場合、私はいません。それぐらいの気概で、私はホーリーホックの社長業に邁進しています」
 
 2026-2031中期経営計画を発表した記者会見における発言に耳を傾けると、小島社長は夢を語ることに決してためらいがない。中期経営計画達成のために、自らにプレッシャーを掛けているようにも映るが、その原動力とは何だろうか。囲み取材後の雑談の中で話していた言葉が印象深い。

「時代や世相が暗くなるなかで、スポーツこそが社会を明るくする力があると、個人的にはそう思っていますし、スポーツの世界にいる者こそ夢を語る義務があります。たとえ“ピエロ”になったとしても、夢を語って、皆と一緒にそこへ向かうことが私の大事な仕事かなと。時には辛くて泣いている日もありますが、自分が口にした夢を実現すべく、歯を食いしばって頑張ろうと、その気持ちを新たにしました」

 近未来のACL参戦へ――。次なる夢を叶えるために、市民クラブの新たな挑戦は、まだ始まったばかりだ。

取材・文●郡司聡(スポーツライター)

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