韓国Kリーグで日本人選手が脊椎骨折か 相手選手が背後から激しく“衝突”、ピッチに救急車入る事態
韓国Kリーグでプレーする日本人選手が、背後からの危険な“衝突”で負傷交代を余儀なくされた。
4月26日に蔚山文殊(ウルサン・ムンス)サッカー競技場で行われたKリーグ1(1部)では、アウェイチームの大田(テジョン)ハナシチズンが蔚山(ウルサン)HD FCに4-1で勝利した。
これで大田は3勝3分4敗の勝ち点12とし、12チーム中7位に浮上。敗れた蔚山は5勝2分3敗の勝ち点17で2位としている。
この日、大田は前半のうちに3ゴールを奪い勝利を確実なものとした。後半6分には日本人MF石田雅俊の得点で4-0。かつて京都サンガF.C.、SC相模原、ザスパクサツ群馬、アスルクラロ沼津、ジュビロ磐田でプレーした石田は、前半にブラジル人FWディオゴのゴールをアシストするなど、大田の攻撃の中心として輝きを放っていた。

ホームの蔚山は後半43分に1点を返して完封負けこそ免れたが、逆転に至るにはあまりにも遅すぎた。
相手の「無謀な体当たり」で立ち上がれず問題はその後だった。
後半アディショナルタイム、後半から途中出場した蔚山の元韓国代表DFチョ・ヒョンテクが、味方にパスを出してボールを持っていない状態の石田に向かって背後から激しく衝突した。ボールを奪いに行くコンタクトというよりは、選手の体を目掛けた衝突に近い場面だった。
主審はチョ・ヒョンテクに対しイエローカードを提示したが、石田は腰を押さえたまま立ち上がれず。自力で歩くことができず、最終的に救急車がピッチに入った。

石田は脊椎の突起部分を骨折したと伝えられている。ただ、シーズン絶望レベルの重傷ではないとされ、石田本人も自身のSNSを通じて「大きな負傷ではないと思うので、心配しなくて大丈夫です。ご心配いただいた皆様に心から感謝申し上げます」と明らかにした。

大田は蔚山相手に敵地で完勝を収めたが、最後の場面は勝利よりも強い印象を残した。大田の反撃をけん引した石田が倒れた。4-1の大勝を飾った夜は、歓喜ではなく怒りと不安で幕を閉じた。
チョ・ヒョンテクの立場からすれば、石田を負傷させる意図はなかっただろう。だが、ボールのない相手に対する「体当たり」自体、起きるべきではなかった。ボールを競り合う過程でもなく、すでにパスをして動き出していた石田に対して背後から激しくぶつかったことは、どの選手であれ批判を受けるべき行為だ。
ピッチ上でのファウルやタックルは頻繁に起こるものだ。しかし、ボールを競り合っている最中の行動と、すでにボールを持っていない相手に対する行動はまったくの別物だ。特に、ボールを処理して前へ進もうとする相手に対し、背後から突っ込む行為は厳しい批判を免れない。
チョ・ヒョンテクは当該のプレーの後、石田が乗っていた救急車と大田サポーターに近づいて謝罪の意思を示した。インターネット上ではチョ・ヒョンテクに対して激しい非難が寄せられ、石田が「相手選手から直接、何度も謝罪を受けたのでSNS上での非難は自制してほしい」と呼びかけている。

だが、「プロとしての仲間意識」を持つのであれば、激しいファウルをした後は謝罪で表現するのではなく、プレーそのもので示すべきだ。仲間意識はピッチの外だけで発揮されるものではなく、試合中に自然に現れるべきものだ。
チョ・ヒョンテクの無謀な体当たりを、決して「情熱」や「意欲」という言葉で美化してはならない。
(記事提供=OSEN)
