鶏肉ショック…ブラジル産もタイ産も高騰 店舗では影響抑えようと工夫 愛知
比較的安価で家計にやさしい鶏肉がいま高騰しています。愛知県のから揚げ店やスーパーでは大きな影響が出ています。
名古屋市昭和区にある、から揚げ専門店の「名古屋 丸与商店」。ボリュームたっぷりのから揚げと、できたてのお弁当が人気で、多くの客が買い求めていました。
そんな「から揚げ」に今…異変が起きています。それは「鶏肉ショック」です。
「うちでは基本的にタイ産の肉を使っていて、ブラジルとタイで、ブラジルの方も品薄になっているみたいで、タイ産の肉も需要が増え、値上げしている」(丸与商店桜山店 伊名野正祥 店長)
費用抑えるため従業員が鶏肉をカット輸入鶏肉の価格は、去年1月には1kgあたり350円ほどでしたが、秋ごろから徐々に値上がりし、今年に入り400円を超えました。
この店で使う外国産の鶏肉の卸売価格は2019年と比べて、2倍に迫る価格になっているといいます。
そこで店は、これまではあらかじめカットされたタイ産の鶏肉を仕入れていましたが、最近は費用を抑えるために、2kgの塊の鶏肉を仕入れ、従業員たちでカットするなどしています。
買い物客「手に取りづらい」厳しい経営状況が続いていることから、4月1日から一部の商品を30円値上げしました。
「苦渋の選択ですよね、鶏肉が高くなりすぎているので、どうしてもここまで(値上げを)やらざるを得なかった」(丸与商店桜山店 伊名野店長)
外国産の鶏肉の価格高騰は、国産の鶏肉にも影響を及ぼしています。
瀬戸市にあるスーパー「いせや」。店頭の精肉は国産の鶏肉を販売し、総菜にはブラジル産を使用しています。
20日は特売日でしたが、鶏肉は全体的に値上がりしているといいます。
「割引されていないと、手に取りづらい。安いときに買って、冷凍して使ったりとか工夫はしています」(買い物客)
「体がしんどい時は、既製品を買う。から揚げも買うし、焼き鳥、食費がすごくかかるね、やっぱり」(買い物客)
国産と輸入物が「逆転」店によると、国産の鶏肉が高くなっている背景には、餌代、人件費の上昇、外国産の鶏肉価格の高騰による国産の需要の高まりなどがあります。
「国産鶏ももは、100g117円税込みだが、20日は特売です。通常はこちらで、100g150円の税込み。うちだと、繁忙期のクリスマスとか年末、1番値段が上がる時、仕入れ単価が、その時と今はほとんど一緒くらいです」(新鮮市場いせや 精肉統括マネージャー松浦 正紀さん)
国産は昨年末から、外国産はこの2、3カ月で急激に値段が上がっているといいます。
Q国産は高い、輸入物は比較的お値打ちのイメージがある、その考えは変わってきている
「この2カ月、3カ月でほぼ逆転しています。原油が上がっているので、輸送コスト、餌代などが、全部上がっている。30年近くやっているが、初めてです。ぼくらの値上げも追いつかない」(新鮮市場いせや 松浦さん)さらに、海外産の価格高騰の背景には、日本特有の事情もあるのではと松浦さんは指摘します。
値上げの波…家計への影響続く「(例えば)240gから260gに計って詰めないといけない。作業工程で繊細な仕事が多いので、海外のやってくれている人たちが、ちょっとそこまではやれないよという話がちらほら出ている」(松浦さん)
Q依頼に対応するのが、コストと見合わなくなってきた?
「そうだと思う」(松浦さん)世界的な需要拡大の中で現地の人手不足もあり、海外の業者がコストに見合わないということで、輸出先として日本以外の国を選んでいる可能性があるといいます。
安さが魅力だった鶏肉にも広がる値上げの波。家計への影響は続きそうです。
