高速PAのごみ箱撤去なぜ?安全面・環境面・防犯面から撤去に 過去にはバーベキューの金網や串に刺さった肉を捨てていった人も
2026年のゴールデンウィークは最大で12連休。ゴールデンウィーク中、車で遠出をする時に高速道路のパーキングエリアなどに立ち寄る人も多いと思うが、今、パーキングエリアにあるはずの「ごみ箱」が姿を消しているという。
愛知、岐阜などの計12カ所で撤去
ごみ箱が撤去されたのは、サービスエリアよりも規模が小さいパーキングエリアで、対象となったのは、愛知、岐阜、三重、長野県内にある計12カ所。
いずれもトイレと自動販売機のみ設置されている無人休憩施設だ。
今回、ごみ箱が撤去されてから初めての大型連休を迎えるため、実際に利用者がどのように感じているのか取材した。
向かったのは人気観光地から近い、東海環状自動車道の鞍ヶ池パーキングエリア。
2025年10月からごみ箱が撤去され、自販機のすぐ隣にリサイクルボックスのみが設置されている。
取材をしていると、右手にプラごみを持ち歩く男性がいた。
何かに気づいたようにきびすを返し、きょろきょろ。探していたのは、ごみ箱だ。
利用者:
(Q.何を探していた?)ごみ箱探してた。(高速道路外の)コンビニで買ったごみを捨てようと思ったけどこっちにない。(Q.SA等でごみ箱よく利用する?)ごみ箱は利用しますね。どうしても子供がいるので、子供が食べたお菓子とか捨てたりはする。
さらに、食べ終えたスイカを捨てようとした人もいた。
話を聞くと、そもそもごみ箱が撤去されたことを知らない人が多く、普段ここを利用している人からも次のような声が聞かれた。
利用者(週3〜4回利用):
(Q.ごみ箱撤去、聞いたことある?)いや、ないですね。もうパーキングからごみ箱自体が消えてるってこと?なくなってしまうのは悲しい。
広島から来た利用者(40代):
(Q.ごみ箱が撤去された)それは初めて聞きました。あった方が良いっちゃ良い。長時間移動時に捨てるとこがないと車の中にごみがたまって…。
今回2カ所を取材したが、実際に話を聞いて、ごみ箱の撤去の動きを知っていた人は、12人のうち1人だけという結果だった。
高速PAごみ箱に捨てていいものは?
安宅晃樹キャスター:
やはり「長時間移動していると、車にどうしてもごみがたまってしまう」という声もありましたが、榎並さんはいかがですか?
榎並大二郎キャスター:
長時間・長距離ドライブは気合入れますから、おにぎりのラップだとか、子供のお菓子のごみ、ティッシュの山とかね。
遠藤玲子キャスター:
たまりますからね。サービスエリア内のガソリンスタンドでも「何かごみありますか?」と聞かれて「いいんですか?すみません」と渡したりしてたので、むしろサービスエリアはごみを捨ててはいけないのかな?あれ、どうなんだろうと。
安宅晃樹キャスター:
そこ気になりますよね。ではここで、サービスエリアそしてパーキングエリアでどういったものであれば捨てていいのかをクイズで見ていきたいと思います。
──3つの中から、捨てていいのは?
1. 旅先で買ったお土産のごみ
2. 高速に乗る前にコンビニで買った「おにぎり」などのごみ
3. 高速道路の中の他のサービスエリア・パーキングエリアで買ったごみ
三宅正治キャスター:
これは…お土産はさすがにだめだと思うんだけど。あとはどうかな。
遠藤玲子キャスター:
でも、お土産を車の中で開けて食べてとか。
三宅正治キャスター:
旅先のお土産でしょ、そうしたらだめじゃないかな。(回答は)2と3!
安宅晃樹キャスター:
正解は3です。捨てていいのは高速道路に乗ってからのごみというところで、乗る前に買って出たごみについては持ち込まないでほしいということです。
三宅正治キャスター:
確かにちょっと前に、コンビニに家庭ごみを捨てに来る人がいて問題になったことがありました。ただこれ、サービスエリアで買ったもののごみなのか、それとも持ち込んで発生したごみなのか見分けるのは絶対に難しいと思うけど。
安宅晃樹キャスター:
ごみにはどこで買ったか書いてあるわけではないので、その辺りについてはNEXCO中日本も「やはり持ち込みごみか否かを明確に判断するのは難しい。ただ、やはり高速道路の外で買ったものについては捨てないでほしい」ということです。
フライパンでけがをした清掃員も
ではなぜ今回、ごみ箱の撤去に至ったのか。
三重県の嬉野PAで2023年に実際に撮られた写真がある。
ごみ箱の前にうずたかくごみ袋が積まれていて、飲み物のボトルなどが散乱している状況だ。
そして別の写真には、パーキングエリアのごみ箱にバーベキューで使用したもなのか、鉄の網や串にささったお肉も捨てられている。
バーベキューで使ったと思われる、キャベツや食べきれなかったものなどが捨てられているという現状があったというのだ。
また、過去には捨てられていたフライパンで清掃員が分別をする際にけがをするといった事象も起こっているという。
NEXCO中日本では、家庭ごみやレジャーごみの対応に苦慮していた経緯があり、安全面、環境面、さらには防犯の観点も踏まえて撤去を決めたという。
榎並大二郎キャスター:
金網とかは論外ですし、一部のこういう心ない人たちの行為のせいで、より対策が強化されてしまう。仕方ない側面もあるし、やるせないなと思いますよね。
山崎夕貴キャスター:
コンビニのごみがだめと言われて「え?」と思った自分もいますけど、考えてみたら、コンビニの汁が残ったごみとかを捨てるのかといわれたら、一人一人の節度を守った行動が大前提。
三宅正治キャスター:
自分がちょっとだけと思っても、それが100人、1000人となってくると相当なものになるでしょうからね。
安宅晃樹キャスター:
こうした動きが広がっていくのかですが、関東や東北、北海道を管轄するNEXCO東日本では、そもそも無人パーキングエリアでは設置していません。
その他の施設については、現状、撤去予定はないということです。
ということで、“休憩施設のごみ捨て、今年のゴールデンウィークは要注意”について現地を取材したところ、まだ撤去の動きを知らない人も多くいました。そして、ごみ捨ての際には我々、一人一人がルールを守って正しくすることが大切ということが分かりました。
(「イット!」4月23日放送より)
