使っていない「休眠口座」は放置すると手数料がかかるのでしょうか? 残高が「0円」でも、気づかないうちにマイナスになることはありますか?

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過去に開設した銀行口座の中で、未使用の口座があるという人も少なくないでしょう。使用されていない口座は、いつまでも放置したままにしておくことはできず、法律的に「休眠口座(休眠預金)」として処理されます。   「休眠預金のままでも問題はない」と考える人がいるかもしれませんが、余計な手数料が発生する可能性が高いです。   本記事では、休眠預金にかかる手数料について解説します。

「休眠預金」の概要

休眠預金とは、最後の取り引きから10年以上、入出金などの取り引きがない預金や口座のことです。原則として、2009年の1月以降に最後の異動があった預金等が対象になります。普通預貯金も定期預貯金も対象です。
休眠預金のお金は「民間公益活動」に活用されることになります。同制度は「休眠預金等活用法」に基づいたものです。
休眠預金扱いになっても、お金を引き出せなくなるわけではありません。取り引きのあった金融機関に通帳やキャッシュカードに加え、本人確認書類などを提出すれば、通常通り引き出すことができます。
ただし、通常の口座と比べて手続きに少々時間がかかる可能性があります。なお、休眠預金になった後、引き出し再開までの期限は特に設けられていません。

未利用の口座には手数料がかかるケースがある

金融機関が長期間利用のない未利用口座に対して管理手数料を差し引く場合があります。一般的に、手数料は年間1000円程度に設定されていることが多いようです。
大手銀行の手数料の扱いについて実例を見てみましょう。
三菱UFJ銀行では、2021年7月1日以降に開設され、かつ2年以上利用がない普通預金口座について、「未利用口座管理手数料」として、年間税込み1320円を徴収するケースがあるようです。
りそな銀行では、2004年4月1日以降の新規開設口座について「未利用口座管理手数料」の対象としています。手数料は同じく年間税込み1320円です。
どちらの銀行においても、口座が未利用となった際に預金者へ事前案内が行われますが、そのまま一定期間が経過すると手数料が取られてしまうようです。
ただし、手数料が引き出されるタイミングで口座残高が手数料未満の場合、残高全額が手数料として引き落とされ、口座は自動的に解約されるとしています。
例えば上記2行の場合、口座に1000円しかない場合、1000円が手数料として引き落とされるだけです。口座残高を超えて、マイナスになることはありません。

条件によっては未利用口座の対象外になる

口座状況や契約内容によっては、未利用口座にならない場合もあります。
三菱UFJ銀行では、以下のケースが該当します。
 

・2021年6月30日時点で開設済みの口座
・定期預金や外貨預金などほかの預かり金融資産が1円以上ある場合
・借入れがある場合

また取り引き状況によって、手数料の対象外と判断してもらえるケースがあります。
りそな銀行では、以下のケースで対象外です。
 

・該当口座の残高が1万円以上ある場合
・定期預金や積立定期預金などほかに預かり金融資産が1円以上ある場合
・借入れがある場合
・「りそなクラブ」代表口座のステータスが「パール」以上の場合

このように、取り引き状況全般が考慮されたうえで判断されます。
自身の所有する口座において、未利用口座の手数料がいくら取られるか、どのような条件で未利用口座の対象となるかについては、取引金融機関に問い合わせましょう。

未利用口座には手数料がかかるケースがあるが、原則残高はマイナスにはならない

多くの金融機関は、未利用口座に対して手数料を設けていますが、手数料の引き落としによって口座の残高がマイナスになることは原則ないと考えられます。手数料は年間1000円程度が相場のようですが、口座に手数料未満の額しかない場合は、全額が引き落とされて自動解約となることが多いようです。
自身の所有する口座において、未利用口座の手数料がいくらか、またどのような条件で対象となるかについては、取引している金融機関で確認しましょう。
 

出典

金融庁 長い間、お取引のない預金等はありませんか?
株式会社三菱UFJ銀行 未利用口座管理手数料(2021年7月以降に新たに普通預金口座を開設されるお客さま)
株式会社りそな銀行 普通預金口座の未利用口座管理手数料について
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー