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 阪神・佐藤輝明の弟で三男の悠投手(15)が、甲子園春夏通算25度の出場を誇る近江(滋賀)の硬式野球部に入部したことが8日、分かった。この日出席した入学式後に本紙の取材に応じ、「甲子園で先発登板できるような投手になりたいです」と胸を高鳴らせた。

 長男の佐藤輝と12歳差の末っ子は1メートル79、80キロの大型右腕で、恵まれた体格に兄の面影がある。これまで兄と比較される宿命を「しんどいな…」と感じたこともある。それでも「ネガティブに捉えても仕方ないし、自分を知ってもらえる機会」と考えるようになった。そして長男は仁川学院、次男の太紀さんは関西学院と出身の兵庫の高校に進学した一方、自身は地元を離れての寮生活を決断。長男から「覚悟を持って頑張れ」と背中を押され、兄2人が高校野球ではかなえられなかった甲子園出場を目指す。

 スター選手へ駆け上がった兄を見る目は達観している。「兄としてプロ野球選手としての佐藤輝明は、どこか別物。地球上のどこかにプロ野球選手は存在しているわけですし」。何度も甲子園で応援するうち、阪神のユニホームを着ている時の兄は一野球選手として見るようになった。

 海外に関心を持つ兄の影響で、大リーグを見るようになった。「大学に進学し、NPBで先発ローテを回れるような投手になりたい。ワールドシリーズでも投げてみたいです」。高校入学時の体格は長男とほぼ同じで、体はまだ大きくなりそう。伸びしろも夢も無限大――。兄の本拠地である聖地に立つべく、名門で高校野球に打ち込む日々が始まった。(河合 洋介)

 ◇佐藤 悠(さとう・ゆう)2011年(平23)1月1日生まれ、兵庫県西宮市出身の15歳。小2から甲東ブルーサンダースで野球を始め、ポジションは三塁手など。甲陵中では軟式野球部に所属し、投手に本格転向。最速121キロで、変化球はスライダーとスプリットを操る。50メートル走7秒5。1メートル79、80キロ。右投げ右打ち。