建設業に若者が足りない…日本の「深刻な人手不足」と「インフラ危機」の厳しい現実

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日本はこのまま崩れ去ってしまうのか? 道路、鉄道、水道、インフラ、橋……なぜ全国各地で次々に事故が起きるのか? お金も人も足りない……打つ手はあるのか?

注目の新刊『日本のインフラ危機』では、私たちの暮らしを揺るがす「大問題の正体」を豊富なデータと事例から解き明かす。

(本記事は、岩城一郎『日本のインフラ危機』の一部を抜粋・編集しています)

建設産業に従事する労働人口の推移

インフラメンテナンスの問題を考える上でもう一つ深刻なのは、この業界に従事する担い手の問題でしょう。要するに、「人が足りない」という話です。

55歳以上の就業者の割合を見ると、建設業の割合は明らかに全産業に比べて高く、他産業以上に高齢化が進んでいることがわかります(図表1-19)。

その一方で、若者の就業者は全産業に比べて低く、今後の建築産業の担い手の確保が大きな課題であることは明らかです。

次に、年齢階層別の建設技能者数では、建設業を支える60歳以上の割合が約26%程度(77.6万人)となっている一方で、29歳以下の割合は全体の約12%程度(35.3万人)に過ぎません(図表1-20)。

つまり、60歳以上が大量に退職した後の人材確保・育成が喫緊の課題となっている。そのためにも担い手の処遇改善、働き方改革、生産性向上を進め魅力ある業界にしていく必要性が高まっているのです。

さらに、「日本はこのまま崩れ去ってしまうのか…意外と気づかない「インフラ危機」本当の実態」」では、いま大問題として迫っているインフラ老朽化問題をひきつづき見ていく。

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