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 ◇セ・リーグ 阪神4―2広島(2026年4月3日 マツダ)

【佐々岡真司 視点】 調子のいい打者は振りながら、甘い球を呼び込める。今の阪神・森下の状態がそれを表している。初回1死二塁で、床田―坂倉のバッテリーは直球とスライダーの内角攻めで封じにかかった。内角が勝負のポイントだとデータ的にも出ている。だが、森下はファウルで粘り、甘く入った6球目を仕留めて中前適時打で決めた。見事な打撃だった。

 調子が悪い時には前に飛んで凡打に終わる打球も、ファウルにできることが大きい。チームとしても欲しかった先制点を挙げた勢いで、カード初戦を4安打3打点。続く試合もいい流れで入ることができる。

 森下で驚かされたのは今春のWBC後の動きだった。成田空港に帰国して、そのまま千葉でオープン戦を行うチームに合流し、佐藤輝らとともに休むことなく試合に出場した。体力、気力を含めたコンディションに全く問題がないからこそ、調整の時間も不要だった。状態の良さが開幕からの成績を裏付けていると見た。(本紙評論家)