「もし結婚しないなら、別れて次へ行く」。2022年にお笑い芸人の井戸田潤さんと結婚したモデルの蜂谷晏海さん。19歳の歳の差、そして離婚歴。高いハードルを越える決め手となったのは、以前の結婚について「自分が悪かった」と誠実に反省する彼の姿でした。交際から8年。居心地のいい「停滞」をみずからの言葉で打ち破り、納得のいく未来を掴み取った彼女の、強くてしなやかな結婚観に迫ります。

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最初、恋愛感情はなかった

モデルの蜂谷晏海さん

── 2022年にお笑い芸人の井戸田潤さんと結婚。交際から結婚まで8年という、かなり長い道のりだったそうですね。

蜂谷さん:夫と出会ったとき、私は22歳でした。結婚まで長かったのは、結婚したいと思うタイミングが2人の間でズレていたことが、いちばんの理由だと思います。気づいたら8年も経っていました。

夫は私と結婚前提でおつき合いを始めたようですが、当初の私は「早く結婚したい!」とは思っていなくて結婚願望がありませんでした。逆に30歳が近づくにつれ私が結婚を意識し始めたら、今度は夫が結婚モードではなくなって…。わざとらしく結婚情報誌『ゼクシィ』を机に置いたり、結婚指輪の話題を出したりしても、夫は全然、私の気持ちに気づいていませんでしたね。

── そもそも、どのような出会いだったのでしょうか?

蜂谷さん:いわゆる食事会です。といっても最初は全然盛り上がらなかったのですが、ピンチヒッターとして急遽かけつけた夫が登場した瞬間、その場が一気に明るくなって。そこからふたりで飲み会を盛り上げました。恋愛というより「ピンチのときに協力しあった仲間」という意識が大きかったです。

── 井戸田さんが救世主だったんですね。

蜂谷さん:そうです。テレビで見ていた通りの明るい人でした。そこからふたりで会うようになったのですが、気取った感じもなく会話の波長も合うなーって。ただ、年齢差は19歳差もあったので、私は恋愛対象としては見ていなかったし、夫も同じだろうなと思っていたんです。

そうしたら、ある日の帰り道のタクシーで急に「つき合ってほしい」と告白されて驚きました。そのときはやっぱり恋愛対象としては見られなくて、お断りをしたんです。

「半年間の沈黙」で見えた、かけがえのない存在

おつき合いを始めたころ。離婚歴はマイナスではなかった

── 一度はお断りしたにも関わらず、なぜおつき合いすることに?

蜂谷さん:それまで頻繁に連絡をして月に3、4回は食事に行く仲でした。それがお断りした途端、パタリと連絡が来なくなりました。「このまま関係は終わるのか…それも仕方ないな」と思っていたのですが、半年経ったころに「芸人仲間でBBQをやるから来ないか」とお誘いの連絡が来ました。

半年ぶりに会ったら、やっぱり一緒にいるのが楽しくて。芸能人ぶることもなく、誰に対してもフラットに接している姿も素敵だなと。久しぶりに会ったことで「私もつき合いたいのかも」と自分の気持ちに気づき、そこからおつき合いすることになったんです。

── 離れた時間が功を奏したんですね。でも、そこから「結婚」まではさらに時間がかかりました。

蜂谷さん:まさかですよね(笑)。結婚となると最終的には夫のほうが二の足を踏んでいたんですよ。節目となる30歳の誕生日、プロポーズを期待していたのに普通のお祝いだけだったので、「もうこれはダメ」と思いました。夫のことは好きだけれど、子どもも欲しいし、このままダラダラするわけにはいかない。

それで誕生日の3日後に「結婚する気はあるのか」と伝えました。「もしないのであれば、年齢のことも考えて次の人を探そうと思う」と話したんです。

── 大きな勝負に出ましたね。

蜂谷さん:そうしたら夫は「年末まで待ってほしい」と。私の誕生日は4月だったので、そんなには待てないと言うと、覚悟を決めたようで「じゃあ結婚しよう」って。夫も結婚はしたいけれど長年一緒にいた関係の居心地がよすぎて、その関係に満足していたようです。

── 井戸田さんには離婚歴がありますが、不安はありませんでしたか?

蜂谷さん:実は離婚していることで逆に印象がよくなったエピソードがあって…。おつき合いする中で過去の話をしてくれることがあったのですが、決して他人を責めたり、悪く言ったりしなかった。いつも「自分が悪かった」「もっと自分がこうしておけばよかった」と反省をしていたんです。相手のせいにしない、こういう人となら大丈夫だと思えました。

誰かの過去や年齢差より大切なのは、今の二人が同じ未来を見ているかどうか。「次の人を探す」と言い切った彼女の覚悟が、停滞していた関係を動かしました。 あなたは今、大切な相手と「本音の対話」ができていますか?

取材・文:酒井明子 写真:蜂谷晏海