なぜ投げるたびに悪化? 佐々木朗希の不振は「技術不足」だけじゃない 米投球分析家が説いた“再生の道”「フォームについて考えすぎている」

メジャーでの成功に燃える佐々木。その現状は芳しくない(C)Getty Images
いったいどうしてしまったのか。“開幕”を前に佐々木朗希(ドジャース)への不安が渦巻いている。
メジャー2年目を迎えた佐々木の現状はどうにも芳しくない。すでに開幕4戦目となるガーディアンズ戦での先発が確約されているが、現地時間3月23日に行われた本拠地でのエンゼルスとのオープン戦では、計2回(66球)を投げ、被安打0ながら、8四死球、5失点。課題となっていた制球が荒れに荒れ、“自滅”した。
【動画】制球力が「壊滅」とも…佐々木朗希の最新投球シーン
今春のオープン戦は4登板(計8回2/3)で、防御率15.58、WHIP2.77、与四球率15.58、被OPS1.043で終わった。フォームのメカニクスを微調整しながら試行錯誤を繰り返す本人は、エンゼルス戦後に「野球は技術のスポーツ。今日は技術的な部分で制球できなかった」と反省。技術的な面での不足を語り、さらなる積み上げを誓った。
もっとも、メンタル的な面がパフォーマンスに影響を及ぼしていると見る向きもある。“ピッチングニンジャ”の愛称で名を馳せる投球分析家のロブ・フリードマン氏は、米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』に出演。そこで「必ずしもメカニカルなことだけが問題とは限らないと思うんだ」と指摘した。
日夜、アマチュアからメジャーリーグまで、ありとあらゆるレベルの投手を分析し、「ピッチングとは何か」を探求し続けているフリードマン氏は、自ら「技術不足」ともがく佐々木の現状をシビアに評価している。
「そうだな、私は彼が投球フォームについて考えすぎている部分があると思っている。彼が苦戦を余儀なくされた試合後のインタビューを聞くたびに、『ピッチングフォームが崩れていた』とか『ここが間違っていた』『あそこが間違っていた』と言っているように聞こえる。だけど、だいたいの投手は、フォームのせいだけで制球力を失うわけではない。集中力の問題だったり、ボールがどこに飛んでいくのか、どう外れるのかを詳細に理解できていないから、制球力を失っているんだ」
佐々木に対して「時には、苦しい状況を乗り越えて、何らかの戦う方法を見つけなければならない」とも断じたフリードマン氏。“技術不足”だけが理由ではなく、心技体の重要性を論じた識者の言葉は、怪物の耳にはどう響くだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
