ようやく部活のカメラ係卒業。AIが撮影・分析する4Kスポーツカメラ
スマートフォンが多くの人に「インターネットへの入り口」になったように、いまAIの恩恵を日常に引き込む「入り口」となるガジェットが各分野で生まれています。
みんなのスポーツの現場にそれを持ち込んだ!と感じさせてくれたのが「XbotGo Falcon」です。
三脚にセットしてボタンを押すだけ。あとはAIが選手の動きをトラッキングし、4Kで試合を撮影、ハイライトまで自動生成してくれます。
スポーツの映像化が、一台のガジェットで完結する時代になりました。
AIがスポーツを理解して動くカメラ
XbotGo Falconが既存のスポーツカメラと一線を画すのは、搭載された6 TOPS(テラオペレーションズ・パー・セカンド)のAIチップセットが、ターゲット認識・姿勢推定・軌道予測を組み合わせてリアルタイムで選手を追跡する仕組みにあります。
さらに、単に「動くものを追う」のではなく、競技ごとのルールや動線をAIが理解して、サッカーならピッチの流れ、バスケットボールならゴール下の攻防というように、それぞれの競技の動きのロジックに合わせてフレーミングを自動調整。
搭載センサーはソニー製4K対応イメージセンサー。クロップなし・合成なしのネイティブ4K/30fpsで全フィールドを記録します。
ズームもAIが担当し、広角でフィールド全体を抑えつつ要所のプレーヤーにしっかりフォーカス。言わば、カメラクルーがチームにぴったり張り付いているような映像が手に入ります。
カメラはデュアルカメラ構成で、フィールド全体の俯瞰映像と注目プレイヤーのクローズアップを同時に捉えることもできます。ピクチャー・イン・ピクチャーモードを使えば、広角と追跡映像を画面内に並べてスマートフォンでライブ確認することも可能です。こうなると、もはやテレビで実況中継を観ている気分ですね。
対応スポーツは20種以上
サッカー、バスケットボール、アイスホッケー、バレーボール、ラグビー、ラクロス、テニス、バドミントン、野球など、20種類以上のチーム・個人スポーツに対応します。
対応スポーツを選ぶと、そのスポーツ専用のトラッキングロジックが起動する仕様です。代表的な部活動の種目数で考えても、かなりの網羅率と言えそう。
試合の映像化にとどまらず、ゾーンマッピング機能でトラッキングエリアを手動で定義したり、選手のヒートマップや運動強度などのデータを収集してコーチングに活かしたりする「AIアナリシス」機能も搭載しています。
ただ、こういったより踏み込んだ分析機能は別途有料オプションの購入が必要とのこと。
セットアップは3ステップ、最大4時間撮れる
使い方はシンプルです。三脚にセットして電源を入れると、XbotGoアプリに自動接続。三脚を最大高さまで伸ばし、スポーツモードを選んで録画ボタンを押すだけです。
ハードウェアスペックも現場での使用を意識した設計に感じます。バッテリー容量は9,600mAhで、最大約4時間の連続撮影が可能。耐候性設計で、雨天でも使用可。回転範囲は360度、チルトは160度。
Wi-Fi 6とBluetooth 5.2に対応しており、スマートフォンから最大120m離れた場所でもリモート操作が可能です。
ストレージはmicroSDカード(最大1TB対応)を別途用意する必要があります。
試合が終わると、ハイライトまで届く
すでに撮影や分析だけでも十分すぎるくらいに思えますが、試合終了後にはワンタップで、AIがゴールやビッグプレーを自動検出してハイライトリールを生成。スポーツニュースで見るアレが我がチームにも!
アプリ「XbotGo Live」を使えば、YouTubeやFacebookなどプラットフォームへのライブ配信もアプリ内からワンタップで開始できます。
クラウドストレージはAWSによる20GBが無料で付属し、コーチや選手間でのビデオ共有も簡単に。
日本公式サイトでの価格は125,800円(税込)から。一部の有料オプションはあるものの、基本的な機能は別途でのサブスク不要な買い切りモデルというのもシンプルで嬉しいところ。
試合中ずっとカメラを構えてピッチを追いかける親御さん、動画でフォームを確認したいけど一人じゃ無理なコーチ、プレーを映像で振り返りたいのにカメラマンの予算はない選手たち…スポーツの映像化って、ずっと「人手と手間」に問題がありました。
かつてプロチームだけが持てた映像分析の環境が、一台のガジェットを通じて少年たちの練習場にも届く。AIの恩恵を受けるための「入り口」は、意外なほど身近なところに置かれはじめていますね。
Source: XbotGo 日本公式サイト, XbotGo CES 2026プレスリリース, Kickstarter

