手軽で便利なネットショッピング。店舗に買い物に行く時間が省けるのは魅力ですが、ときには便利さからついムダなものまで買ってしまうことも…。そんなとき「スマホに残る注文履歴を見れば、ムダ買いも減らせて、日々の家計管理にも役立ちます」と語るのは、元銀行員でFP2級の資格をもつESSEonlineライター・谷ノ内真帆子さん。今回、谷ノ内さんが実践している、スマホの購入履歴からムダを見直す方法とそのメリットについて、レポートします。

メリット1:家計管理が自動でできる

節約の基本は家計管理ですが、毎日レシートを整理して手書きしたり、アプリに入力したりするのは至難の業。とくに筆者のように育児中であれば、なおさらそのハードルは高くなります。

その点、ネットショッピングの「注文履歴」は、自分がなにもしなくても「いつ・なにを・いくらで」買ったかが、正確に記録されています。

自分でイチから記録しなくても、スマホを開いた数分間のすき間時間に自分の支出を振り返るだけで、家計の把握には役立ちます。がんばらなくてできるので、挫折なしで家計を整え続けられるのがメリットです。

メリット2:注文履歴から「ムダ買いの正体」がわかる

そして、スマホの購入履歴画面をじっくり眺めてみると、自分の買い物の「クセ」が浮き彫りに。とくに注意したいのが、以下の3つのパターン。

●NG1:「これさえあればラク」につられたあせり買い

双子の寝かしつけに苦戦した深夜、「これさえあればラクになれるかも!」と藁(わら)をもつかむ思いでポチった便利グッズ。

しかし履歴を見ると、結局わが子には合わず、数回で使わなくなったものが見られました。

精神的に余裕がないときの「これさえあれば」という期待は、意外とムダ買いの引き金になると感じました。

●NG2:SNSの口コミに影響された衝動買い

「みんながいいと言っている」という言葉でポチったものは、自分のライフスタイルには合わないことも多いものです。

●NG3:不安からくるストックの買いすぎ

履歴を見れば、消耗品の購入頻度がわかります。「まだ在庫があるのに、不安でまた買ってしまった」というダブり買いを視覚的に防げます。

履歴は、単なる過去の記録ではなく、「自分の判断ミスを認めるための教科書」。そこに向き合うことで、同じ失敗を繰り返さない力がつくのだと思います。

春のムダ買いを防ぐ!簡単3ステップ

とくに新年度や季節の変わり目は、出費がかさみやすい時期。注文履歴を活用して、今年の春を賢く乗りきるために、私が実践している「3ステップ」を紹介します。

●ステップ1:去年の注文履歴を確認

まずは、昨年同時期の履歴を振り返ります。「なににいくら使ったか」を把握するだけで、今年必要な予算の現実的な目安が立ちます。

●ステップ2:「買ったけど手放したもの」をチェック

履歴を見ながら、すでに手放したものや使わなくなったものがないか確認。それは自分にとっての「ムダ」の正解リストです。

●ステップ3:「買わない基準」をアップデートする

「去年の春に買ったあの服、一度しか着なかった」と気づけたら、「今年はトレンドを追わずに定番品で回す」といった、自分なりの「買わない基準」を明確にすることを心がけています。

スマホの中に眠っている注文履歴は、じつは家計を整えるための宝の山でした。

「あぁ、また買っちゃった」と落ち込むのではなく、過去の自分を「家計の反省材料」にする。そんな前向きなマインドで、これからも賢く便利にネットショッピングとつき合いっていきたいです。